前回に続き、作品の「歪み」に付いて、述べます。
3) 作り方に原因がある場合
④ 電動轆轤による「歪み」
Ⅴ) 要所要所の、振れ止めが、不十分の為。
電動轆轤の作業では、色々の場面で、「振れ」が発生します。
「振れ止め」をせずに、作業を続行した場合、「振れ」はどんどん大きく成り、作品も「歪み」ます。
「振れ」が発生した場合は勿論、「振れ」が無くとも、要所要所で、「振れ止め」を行う事により、
轆轤作業が、スムーズに行え、且つ、作品も「歪み」が無く、綺麗に仕上がります。
以下、「どんな時」に、「どんな場面」で、「どんな方法」で、振れを止めたら良いかを、
述べて行きます。
a) 土を伸ばす前に、「振れ止め」をする。
いよいよ、土を薄く伸ばしますが、その前に、「振れ止め」をする必要が有ります。
即ち、底が出来たら、土の内、外、上の三方を、押さえ込みます。
土の内側は、両親指を、外側は、両手の中と人差し指で、口縁は、親指と人差し指の間で、
しっかり、押さえ込み、「振れ止め」をします。
・ その際、両手の肘は、太ももに固定し、土が一方に逃げ無い様に、左右の手と手の隙間は、
同じにします。
又、口径が、広がらない様にし、4~5本の指が入る程度(片手が入る)にします。
電動轆轤は、常に遠心力が働き、口径を広くする力が、働いています。
口径を広く取ると、「振ら付き」「歪み」の原因になります。
作業中は、細くしておき、作品の形造りの際、所定の寸法まで、拡げます。
b) 土を上に薄く伸ばす作業時の、「振れ止め」
イ) 振れない様に、土を伸ばす。
振れ止めを行うより、振れ無い様にする事の方が、大切な事は、確かです。
(それでも、振れた場合には、速やかに、振れ止めを行います。)
振れない様にする為には、姿勢、轆轤の回転スピード、手の位置、手や指の使い方、
力の入れ方、引き上げるスピード、水や「ドベ」の使い方等、多肢に渡ります。
ここでは、最重要である、手の位置と、力の入れ方について、述べます。
・ 電動轆轤で、重要な手は、外側の手(右回転ならば、左手)です。
この手が、基準になりますので、どんな場合でも、肘を体に付け、位置を固定します。
この手が「振ら付く」と、土は必ず「振れ」ます。
又、轆轤の回転方向に、手が流され無い様に、注意します。
・ 土を上に伸ばすには、土の内外に力を加え、土を薄くし、上に上げます。
その際、外側の手の方に、強く力を入れ、筒状に挽き上げます。
当然、手に「ドベ」や水を付け、土との摩擦をすき無くします。
一度に挽き上げず、数回に分けて、作業します。(理想的には、3回程度)
次回、ロ) 振れた場合の処置(振れ止め)に付いて、述べたいと、思います。
作品の振れ 作品の歪み
3) 作り方に原因がある場合
④ 電動轆轤による「歪み」
Ⅴ) 要所要所の、振れ止めが、不十分の為。
電動轆轤の作業では、色々の場面で、「振れ」が発生します。
「振れ止め」をせずに、作業を続行した場合、「振れ」はどんどん大きく成り、作品も「歪み」ます。
「振れ」が発生した場合は勿論、「振れ」が無くとも、要所要所で、「振れ止め」を行う事により、
轆轤作業が、スムーズに行え、且つ、作品も「歪み」が無く、綺麗に仕上がります。
以下、「どんな時」に、「どんな場面」で、「どんな方法」で、振れを止めたら良いかを、
述べて行きます。
a) 土を伸ばす前に、「振れ止め」をする。
いよいよ、土を薄く伸ばしますが、その前に、「振れ止め」をする必要が有ります。
即ち、底が出来たら、土の内、外、上の三方を、押さえ込みます。
土の内側は、両親指を、外側は、両手の中と人差し指で、口縁は、親指と人差し指の間で、
しっかり、押さえ込み、「振れ止め」をします。
・ その際、両手の肘は、太ももに固定し、土が一方に逃げ無い様に、左右の手と手の隙間は、
同じにします。
又、口径が、広がらない様にし、4~5本の指が入る程度(片手が入る)にします。
電動轆轤は、常に遠心力が働き、口径を広くする力が、働いています。
口径を広く取ると、「振ら付き」「歪み」の原因になります。
作業中は、細くしておき、作品の形造りの際、所定の寸法まで、拡げます。
b) 土を上に薄く伸ばす作業時の、「振れ止め」
イ) 振れない様に、土を伸ばす。
振れ止めを行うより、振れ無い様にする事の方が、大切な事は、確かです。
(それでも、振れた場合には、速やかに、振れ止めを行います。)
振れない様にする為には、姿勢、轆轤の回転スピード、手の位置、手や指の使い方、
力の入れ方、引き上げるスピード、水や「ドベ」の使い方等、多肢に渡ります。
ここでは、最重要である、手の位置と、力の入れ方について、述べます。
・ 電動轆轤で、重要な手は、外側の手(右回転ならば、左手)です。
この手が、基準になりますので、どんな場合でも、肘を体に付け、位置を固定します。
この手が「振ら付く」と、土は必ず「振れ」ます。
又、轆轤の回転方向に、手が流され無い様に、注意します。
・ 土を上に伸ばすには、土の内外に力を加え、土を薄くし、上に上げます。
その際、外側の手の方に、強く力を入れ、筒状に挽き上げます。
当然、手に「ドベ」や水を付け、土との摩擦をすき無くします。
一度に挽き上げず、数回に分けて、作業します。(理想的には、3回程度)
次回、ロ) 振れた場合の処置(振れ止め)に付いて、述べたいと、思います。
作品の振れ 作品の歪み