引き続き、粘土の種類と特徴について、述べたいと思います。
昔より、茶道の世界で、「一楽、二萩、三唐津」と言われ、萩焼、唐津焼の茶碗が、珍重されています。
又 萩土は、焼き締りが少なく、柔らかい土味と、吸水性があり、釉の「貫入」によって、
長年使用していると、器が変色してきます。 (速い話、一種の汚れです。)
これを「萩の七化け」と言い。茶道や、酒気では、特に珍重されています。
4) 萩の土
萩焼きとは、山口県萩市を中心に製作される、焼き物です。
昔から、茶器として好まれ、焼き上がりは、薄黄土色です。
茶器・食器等に、適しています。
萩土(金峯・大道)細目、荒目: 金峯土と大道土の混合
萩土(見島土混入)細目: 上記細目土に、見島土を20%ブレンドし、酸化で橙色に発色 します。
① 大道土(だいどうつち) 焼成温度目安・・1200~1250℃
萩焼に使われる土の代表が、この「大道土」です。
大道土は、砂礫混じりの、可塑性に富んだ土で、 耐火度もあり、青白色です。
粘り気が少ないので、やや扱いに注意が必要ですが、独特の風合いに焼き上がります。
釉薬は透明釉や萩釉(白萩、赤萩、青萩)など 、薄めの色調がお奨めです。
又、大道土は、ピンホールがあると、御本手(ごほんて)と呼ばれる 、ピンク(オレンジ色)の
円形が 、現れ易くなります。
② 金峯土(みたけつち)
黄白色の、ざらざらした、一種のカオリン(粘土)である。
粘りはないが、耐火性が強いです。
萩焼の主要土は、大道土と金峯土であり、これらの配合により、作品の出来も左右されます。
③ 見島土 (みしまつち)
萩市の沖合見島の、鉄分の多い赤土で、耐火度が低く、粘りがなく、大道土、金峯土に少量混ぜて
使用されます。 (単味で使う事は、少ない)
現在では、大道土とともに、萩焼に欠くことのできない土です。
これを適当に混入して、三島手、刷毛目、粉引手等に使います。
・ 萩焼の特徴
特徴は、焼き上がりの土の柔らかさと、吸水性にあります。 低火度で長時間ゆっくりと焼く為、
製品の感触が柔らかく、土があまり焼締まらず、重たく、保湿性を持っています。
更に、吸水性があるため、長年使っていくうちに、茶や酒が浸透して茶碗の色が変わり、
茶人の間では 、「茶馴れ」といって、珍重されています。
又、萩焼きの形や、装飾の素朴さもあります。
萩焼では、伝統的に、朝鮮式の「蹴りロクロ」が使用され、その微妙なブレを生かします、
そして、絵付けは、ほとんど行われていません。
粘土の種類 萩土 萩焼
昔より、茶道の世界で、「一楽、二萩、三唐津」と言われ、萩焼、唐津焼の茶碗が、珍重されています。
又 萩土は、焼き締りが少なく、柔らかい土味と、吸水性があり、釉の「貫入」によって、
長年使用していると、器が変色してきます。 (速い話、一種の汚れです。)
これを「萩の七化け」と言い。茶道や、酒気では、特に珍重されています。
4) 萩の土
萩焼きとは、山口県萩市を中心に製作される、焼き物です。
昔から、茶器として好まれ、焼き上がりは、薄黄土色です。
茶器・食器等に、適しています。
萩土(金峯・大道)細目、荒目: 金峯土と大道土の混合
萩土(見島土混入)細目: 上記細目土に、見島土を20%ブレンドし、酸化で橙色に発色 します。
① 大道土(だいどうつち) 焼成温度目安・・1200~1250℃
萩焼に使われる土の代表が、この「大道土」です。
大道土は、砂礫混じりの、可塑性に富んだ土で、 耐火度もあり、青白色です。
粘り気が少ないので、やや扱いに注意が必要ですが、独特の風合いに焼き上がります。
釉薬は透明釉や萩釉(白萩、赤萩、青萩)など 、薄めの色調がお奨めです。
又、大道土は、ピンホールがあると、御本手(ごほんて)と呼ばれる 、ピンク(オレンジ色)の
円形が 、現れ易くなります。
② 金峯土(みたけつち)
黄白色の、ざらざらした、一種のカオリン(粘土)である。
粘りはないが、耐火性が強いです。
萩焼の主要土は、大道土と金峯土であり、これらの配合により、作品の出来も左右されます。
③ 見島土 (みしまつち)
萩市の沖合見島の、鉄分の多い赤土で、耐火度が低く、粘りがなく、大道土、金峯土に少量混ぜて
使用されます。 (単味で使う事は、少ない)
現在では、大道土とともに、萩焼に欠くことのできない土です。
これを適当に混入して、三島手、刷毛目、粉引手等に使います。
・ 萩焼の特徴
特徴は、焼き上がりの土の柔らかさと、吸水性にあります。 低火度で長時間ゆっくりと焼く為、
製品の感触が柔らかく、土があまり焼締まらず、重たく、保湿性を持っています。
更に、吸水性があるため、長年使っていくうちに、茶や酒が浸透して茶碗の色が変わり、
茶人の間では 、「茶馴れ」といって、珍重されています。
又、萩焼きの形や、装飾の素朴さもあります。
萩焼では、伝統的に、朝鮮式の「蹴りロクロ」が使用され、その微妙なブレを生かします、
そして、絵付けは、ほとんど行われていません。
粘土の種類 萩土 萩焼