化粧掛けの問題点と、解決方法(対策)の話を続けます。
2) 亀裂が入る。化粧掛けした土が、素地から、剥がれる、めくれる。
① 亀裂の原因
化粧土を、厚く掛け過ぎた時、化粧土に可塑性(水ひの朝鮮カオリンなど)粘土が、多い時、
化粧土の原料が、細か過ぎる時、化粧掛け後の乾燥が、急乾燥させた場合などです。
② 対策
朝鮮カオリンは、元土を使い、細かくし過ぎない様にする。
「粉引き」の際には、乾燥を早くしますが、「刷毛塗り」の場合には、乾燥を遅くします。
③ 化粧土が、剥がれる(めくれる)原因
化粧土が、素地への付着性が、弱い為や、作品が乾燥し過ぎっている場合が、多いです。
又、素地と化粧土との、乾燥時の、縮み率に差が有る為です。
④ 対策、
) 化粧土の付着性を高める為、化学糊「CMC」や、ゼラチン、膠(にかわ)を入れる。
・ ゼラチン、膠の使い方: 使う原料の重さの、10倍程度の水を入れ、充分軟らかく成るまで、
放置した後、「とろ火」で加熱する。この溶液を化粧土(泥)に入れ撹拌する。
溶液と化粧土の割合は、1:20程度です。撹拌するに従い、粘度は緩く成ります。
) 作品が、乾燥し過ぎている場合、霧吹きで、軽く「スプレー」してから、作業に取り掛かります。
) 縮み率に差が有る時は、(化粧泥の方が、縮み易い)、化粧土(泥)の粘度が強い場合等で、
粘度を調整したり、化粧土に、素地の土を混ぜる場合も有ります。
(但し、色の付いた素地の土は、化粧土の色が変わり、不向きです。)
3) 「ぶく」と「ピンホール」が出る。
「ピンホール」とは、針で突いた跡の様な、細かい穴です。
「ぶく」とは、「ピンホール」が、多数集合している、状態の事です。
) 原因は、作品の表面に、「ほこり」が付いていたり、化粧泥に、細かい気泡が、
入って居る場合です。
) 対策は、「ほこり」を、払い落とします。
(水拭きすると、逆に「ほこり」を、擦り付ける事に成りますので、注意)
化粧泥は、良く撹拌し、気泡を残さない様にします。
) 化粧掛けした後、表面に「ピンホール」が有る場合、「木のへら」や「スプーン」の裏側で、
上から押さえる(又は、軽く擦る)様にすると、「ピンホール」の予防と、作品の「割れ」、
「剥がれ」、「めくれ」を防ぐ事が、出来ます。
以下次回に続きます。
化粧土 亀裂、剥がれ対策
2) 亀裂が入る。化粧掛けした土が、素地から、剥がれる、めくれる。
① 亀裂の原因
化粧土を、厚く掛け過ぎた時、化粧土に可塑性(水ひの朝鮮カオリンなど)粘土が、多い時、
化粧土の原料が、細か過ぎる時、化粧掛け後の乾燥が、急乾燥させた場合などです。
② 対策
朝鮮カオリンは、元土を使い、細かくし過ぎない様にする。
「粉引き」の際には、乾燥を早くしますが、「刷毛塗り」の場合には、乾燥を遅くします。
③ 化粧土が、剥がれる(めくれる)原因
化粧土が、素地への付着性が、弱い為や、作品が乾燥し過ぎっている場合が、多いです。
又、素地と化粧土との、乾燥時の、縮み率に差が有る為です。
④ 対策、
) 化粧土の付着性を高める為、化学糊「CMC」や、ゼラチン、膠(にかわ)を入れる。
・ ゼラチン、膠の使い方: 使う原料の重さの、10倍程度の水を入れ、充分軟らかく成るまで、
放置した後、「とろ火」で加熱する。この溶液を化粧土(泥)に入れ撹拌する。
溶液と化粧土の割合は、1:20程度です。撹拌するに従い、粘度は緩く成ります。
) 作品が、乾燥し過ぎている場合、霧吹きで、軽く「スプレー」してから、作業に取り掛かります。
) 縮み率に差が有る時は、(化粧泥の方が、縮み易い)、化粧土(泥)の粘度が強い場合等で、
粘度を調整したり、化粧土に、素地の土を混ぜる場合も有ります。
(但し、色の付いた素地の土は、化粧土の色が変わり、不向きです。)
3) 「ぶく」と「ピンホール」が出る。
「ピンホール」とは、針で突いた跡の様な、細かい穴です。
「ぶく」とは、「ピンホール」が、多数集合している、状態の事です。
) 原因は、作品の表面に、「ほこり」が付いていたり、化粧泥に、細かい気泡が、
入って居る場合です。
) 対策は、「ほこり」を、払い落とします。
(水拭きすると、逆に「ほこり」を、擦り付ける事に成りますので、注意)
化粧泥は、良く撹拌し、気泡を残さない様にします。
) 化粧掛けした後、表面に「ピンホール」が有る場合、「木のへら」や「スプーン」の裏側で、
上から押さえる(又は、軽く擦る)様にすると、「ピンホール」の予防と、作品の「割れ」、
「剥がれ」、「めくれ」を防ぐ事が、出来ます。
以下次回に続きます。
化粧土 亀裂、剥がれ対策