化粧掛けの問題点と、解決方法(対策)の話を続けます。
4) 貫入が入り易い。
化粧掛けした場合、化粧土の皮膜に、「ひび」即ち、貫入が入る事が有ります。
釉薬に出る貫入は、決して「悪い物」ではありません。
むしろ積極的に、取り入れて、装飾として好む方も、多いです。
・ 一方、化粧土に入った貫入は、釉にも「ひび」となって、現れます。
長く使用していると、その「ひび」から、汚れが入り込み、見苦しくなる場合も多いです。
それ故、化粧土の「ひび」は、出したく無いものです。
① 貫入の原因
化粧土と、素地の熱膨張率が、一致しない時や、化粧土の、機械的強度が、
弱い時に、起こります。 具体的には、以下の状態の時に、起こり易いです。
) 珪石、石英の含有量が、多い時
) 長石が多過ぎる時
) 作品を、必要以上の高温で、焼成した時
) )とは逆に、焼成温度が、低過ぎた時
② 対策としては、化粧土の原料の配合を、調節する事と、焼成温度に、注意する事です。
又、耐火度の高い、カオリンや、珪砂の多い化粧土を、掛けた作品に、更に釉を掛けて焼成すると、
釉薬が載らずに、飛ぶ場合(釉飛)が有ります。
この場合には、カオリンの一部を、白く焼ける可塑性の有る、粘土に変えて、調合します。
5) その他
前々回(2009-09-26投稿)、「水ガラス」を入れ、水分を少なくして、化粧土に流動性を、
持たせる方法(解コウさせせる)を、 述べましたが、流動し過ぎて、刷毛塗りで、流れ落ちて、
使い難い場合は、この化粧土に、凝集剤(凝コウ材)を添加し、調整する方法が有ります。
凝集剤: 「にがり」、塩酸、硼砂などですが、一番手に入り易いのは、台所にある「酢酸=お酢」です。
「酢」を数滴入れ、良く撹拌すると、やや固まり、「ドロリ」とした感じに、変化します。
こうする事により、化粧土の流動性を、コントロールし、化粧土の濃度と、塗り易さを、
好みに合わせて、調整可能に出来ます。
即ち、素地を不必要に濡らさず、流れ難いから、塗り易くなります。
又、「流し掛け用」と、「ハケ塗り用」と、調整して分けます。
「解コウ後に凝集させる」方法は、、酢に代えて(あるいは併用して)、CMC糊を入れても、
良いです。(CMCも凝集効果があります)。
CMCは、保水力が大きいので、塗った化粧土が、より長い時間、濡れた状態を保ち、
「すぐ乾いてしい、刷毛の跡が残る」という事も少なく成ります。
以上にて、化粧土についての、説明を終わりにします。
化粧土
4) 貫入が入り易い。
化粧掛けした場合、化粧土の皮膜に、「ひび」即ち、貫入が入る事が有ります。
釉薬に出る貫入は、決して「悪い物」ではありません。
むしろ積極的に、取り入れて、装飾として好む方も、多いです。
・ 一方、化粧土に入った貫入は、釉にも「ひび」となって、現れます。
長く使用していると、その「ひび」から、汚れが入り込み、見苦しくなる場合も多いです。
それ故、化粧土の「ひび」は、出したく無いものです。
① 貫入の原因
化粧土と、素地の熱膨張率が、一致しない時や、化粧土の、機械的強度が、
弱い時に、起こります。 具体的には、以下の状態の時に、起こり易いです。
) 珪石、石英の含有量が、多い時
) 長石が多過ぎる時
) 作品を、必要以上の高温で、焼成した時
) )とは逆に、焼成温度が、低過ぎた時
② 対策としては、化粧土の原料の配合を、調節する事と、焼成温度に、注意する事です。
又、耐火度の高い、カオリンや、珪砂の多い化粧土を、掛けた作品に、更に釉を掛けて焼成すると、
釉薬が載らずに、飛ぶ場合(釉飛)が有ります。
この場合には、カオリンの一部を、白く焼ける可塑性の有る、粘土に変えて、調合します。
5) その他
前々回(2009-09-26投稿)、「水ガラス」を入れ、水分を少なくして、化粧土に流動性を、
持たせる方法(解コウさせせる)を、 述べましたが、流動し過ぎて、刷毛塗りで、流れ落ちて、
使い難い場合は、この化粧土に、凝集剤(凝コウ材)を添加し、調整する方法が有ります。
凝集剤: 「にがり」、塩酸、硼砂などですが、一番手に入り易いのは、台所にある「酢酸=お酢」です。
「酢」を数滴入れ、良く撹拌すると、やや固まり、「ドロリ」とした感じに、変化します。
こうする事により、化粧土の流動性を、コントロールし、化粧土の濃度と、塗り易さを、
好みに合わせて、調整可能に出来ます。
即ち、素地を不必要に濡らさず、流れ難いから、塗り易くなります。
又、「流し掛け用」と、「ハケ塗り用」と、調整して分けます。
「解コウ後に凝集させる」方法は、、酢に代えて(あるいは併用して)、CMC糊を入れても、
良いです。(CMCも凝集効果があります)。
CMCは、保水力が大きいので、塗った化粧土が、より長い時間、濡れた状態を保ち、
「すぐ乾いてしい、刷毛の跡が残る」という事も少なく成ります。
以上にて、化粧土についての、説明を終わりにします。
化粧土