土鍋について、もう少し述べたいと思います。
7)-2 土鍋の作り方
市販の量産化された、土鍋は、機械ろくろで、製作されていると、思います。
(機械ろくろ:ろくろ上にセットされた型に、土を入れ、コテで型に押し付けて、作成する方法です。)
土鍋の土は、食器の土と違い、粘り気が無い為に、ロクロは挽き辛く、そこに土鍋を、
個人で作る事の、難しさがあります。
私の教室でも、全員で土鍋作りに、挑戦した事が有りますので、その経験から、述べたいと思います。
用意した土は、信楽の鍋土(白)、ペタライト入りの土です。
① ロクロで作る
ロクロでは、土が上に伸び辛く、中々薄く出来ません。(小物ならばさほど問題ありません)
土に粘りが無いため(荒目の土、シャモット等の為)、形造りも苦労しました。
特に蓋よりも、本体の方が、深みが有る分、難しいです。
② 手捻りで作る
「紐作り」、「タタラ作り」などでも作りました。
土の粘り不足で、接着したり、変形させると、直ぐに「ひび」が入り易く、中々上手に出来ません。
特に、四角い土鍋を作りたく、タタラ(厚さ5~8mm)を、貼り合わせで、挑戦しましたが、
乾燥時に、接着面で剥がれ、「ひび」が入りました。
結局、全部壊す事に成りました。貼り合わせで作る事は、無理な様です。
③ 型を使う
一般的な方法で、失敗も少ないです。
板状に伸ばした土(タタラ)を、洗面器などの容器を、型として使います。
タタラが、乾燥しない様にして、慎重に型へ押し込みます。
蓋も同様に作り、本体に蓋受けと、取っ手を付けて、完成です。
但し、適当な型を、見つけるか、作る必要があります。
又、型離れを、良くする為に、土と型の両方に、片栗粉を付けます。
7)-3 釉薬、焼成
① 素焼までは、普通の食器の場合と、同じです。
② 釉薬は、ペタライトの入った、土鍋専用の釉(透明)を使いました。
一般の釉より低い温度(最高1200℃)で、焼成しますので、専用の釉を使うのが、妥当です。
当然、底は無釉にします。 下絵付けも可能です。
** 追加記事:HON様より以下の情報を得ましたので、記事を追加します。
以前、土鍋は焼成温度が低いので他の物と一緒に焼けなくて不便との記事を読みましたが、
鍋を1230度で焼く2つの方法をご紹介します。
1)コーヒー豆の使用後のカスを目分量の体積比で約10%土に混ぜる。
土はバサバサになり菊練りがやっかいです。カスは燃えて無くなり土は耐熱性が高まります。
2)ある程度耐熱性のある土に、より土(道具土)を10%混ぜる。
私の使っているより土には3~4mmの石粒が入っているので、目開き1mmくらいの篩で
漉して使います。コーヒ豆よりは練り易いです。**
③ 焼成は、最高温度以上に、成らない様にする注意する以外、普通に窯を炊きます。
焼成で、失敗は有りませんでした。
7)-4 土鍋作りの課題
① 焼成温度が低い為、他の作品と同時に焼く事が出来ず、土鍋だけを、一窯焚く事に成ります。
窯が大きいと、窯を「いっぱい」にするのに、苦労します。
(一個あれば、10年以上使用可能ですので、沢山作る人は、少ないです。)
又時たま、土鍋を作りたいとの希望も、有るのですが、人数が集まらないと、
希望を叶えられないのが、実情です。
② 2~3ヶ月前より製作に、取り掛かりましたが、かなり失敗し、何度か作り直しました。
以下、次回に続きます。
土鍋 土鍋を作る
7)-2 土鍋の作り方
市販の量産化された、土鍋は、機械ろくろで、製作されていると、思います。
(機械ろくろ:ろくろ上にセットされた型に、土を入れ、コテで型に押し付けて、作成する方法です。)
土鍋の土は、食器の土と違い、粘り気が無い為に、ロクロは挽き辛く、そこに土鍋を、
個人で作る事の、難しさがあります。
私の教室でも、全員で土鍋作りに、挑戦した事が有りますので、その経験から、述べたいと思います。
用意した土は、信楽の鍋土(白)、ペタライト入りの土です。
① ロクロで作る
ロクロでは、土が上に伸び辛く、中々薄く出来ません。(小物ならばさほど問題ありません)
土に粘りが無いため(荒目の土、シャモット等の為)、形造りも苦労しました。
特に蓋よりも、本体の方が、深みが有る分、難しいです。
② 手捻りで作る
「紐作り」、「タタラ作り」などでも作りました。
土の粘り不足で、接着したり、変形させると、直ぐに「ひび」が入り易く、中々上手に出来ません。
特に、四角い土鍋を作りたく、タタラ(厚さ5~8mm)を、貼り合わせで、挑戦しましたが、
乾燥時に、接着面で剥がれ、「ひび」が入りました。
結局、全部壊す事に成りました。貼り合わせで作る事は、無理な様です。
③ 型を使う
一般的な方法で、失敗も少ないです。
板状に伸ばした土(タタラ)を、洗面器などの容器を、型として使います。
タタラが、乾燥しない様にして、慎重に型へ押し込みます。
蓋も同様に作り、本体に蓋受けと、取っ手を付けて、完成です。
但し、適当な型を、見つけるか、作る必要があります。
又、型離れを、良くする為に、土と型の両方に、片栗粉を付けます。
7)-3 釉薬、焼成
① 素焼までは、普通の食器の場合と、同じです。
② 釉薬は、ペタライトの入った、土鍋専用の釉(透明)を使いました。
一般の釉より低い温度(最高1200℃)で、焼成しますので、専用の釉を使うのが、妥当です。
当然、底は無釉にします。 下絵付けも可能です。
** 追加記事:HON様より以下の情報を得ましたので、記事を追加します。
以前、土鍋は焼成温度が低いので他の物と一緒に焼けなくて不便との記事を読みましたが、
鍋を1230度で焼く2つの方法をご紹介します。
1)コーヒー豆の使用後のカスを目分量の体積比で約10%土に混ぜる。
土はバサバサになり菊練りがやっかいです。カスは燃えて無くなり土は耐熱性が高まります。
2)ある程度耐熱性のある土に、より土(道具土)を10%混ぜる。
私の使っているより土には3~4mmの石粒が入っているので、目開き1mmくらいの篩で
漉して使います。コーヒ豆よりは練り易いです。**
③ 焼成は、最高温度以上に、成らない様にする注意する以外、普通に窯を炊きます。
焼成で、失敗は有りませんでした。
7)-4 土鍋作りの課題
① 焼成温度が低い為、他の作品と同時に焼く事が出来ず、土鍋だけを、一窯焚く事に成ります。
窯が大きいと、窯を「いっぱい」にするのに、苦労します。
(一個あれば、10年以上使用可能ですので、沢山作る人は、少ないです。)
又時たま、土鍋を作りたいとの希望も、有るのですが、人数が集まらないと、
希望を叶えられないのが、実情です。
② 2~3ヶ月前より製作に、取り掛かりましたが、かなり失敗し、何度か作り直しました。
以下、次回に続きます。
土鍋 土鍋を作る