わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

土鍋を使う時の注意

2009-09-18 23:05:29 | 陶芸入門(初級、中級編)
土鍋を使う時の注意に付いて述べたいと、思います。

1) 土鍋を最初に使う時、(ペタライトの入った、土鍋の使い始めにも)、先ず「おかゆ」を、炊いて下さい。

   ご飯が糊の役目を果たして、汁や汚れが、鍋に浸み込み、難くなります。

   使っているうちに、底に「ひび=貫入」が入りますが、土が収縮するのに、余裕ができて、

   割れてしまう事は、少ないです。


 2) 土鍋を安全にお使う方法

  ① 天婦羅、フライ、炒めもの、油料理には絶対に、使用しない事。火事になる恐れがあります。

  ② 空炊きは絶対にしない。( たとえ空炊き可能でも)

  ③ 熱くなった土鍋を、急に冷やさない。

  ④ 鍋底が濡れたまま、火にかけない。

  ⑤ 長時間、水につけたままにしない。

  ⑥ 使用後は水でよく洗い、必ず乾燥させてから仕舞う事。


 3) 市販の土鍋には、「焦げにくい」「ふきこぼれ難い」「手入れが簡単」と、宣伝されています。

   土鍋を作る際には、以下の事を留意します。

  ① 深さが深いと、「吹きこぼれ難い」のですが、熱が満遍なく、通らない事もあります。

    浅いと火が満遍なく通りますが、吹きこぼれ易くなります。

  ② ガスコンロなどに載せた時、安定感が有る事。  

  ③ 土鍋の蓋に、蒸気が出る穴を付けます。

    (圧力をかけて炊く、ご飯用の土鍋には、穴がない事もあります。)

  ④ 取っ手や蓋のつまみは、必要な物です、持ち易さや、掴み易さも大切な、要素です。

  ⑤ 使う土によって、粗っぽかったり、滑らかだったりします。粗っぽい土の方が、吸水性が良いです。

    手入れが簡単なのは、人工的に土を混ぜている物(ペタライト入り)です。

 以上で、土鍋に付いての話を、終わりに致します。


土鍋の使い方
コメント
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