5) 技術は時代と伴に変化する。
一度身に着けた技術もしばらく実行していなかったり、時代変化に合わなくなったり、又は不要に
なるものなど、その技術が一生役に立つものとは、限らない物もあります。
① 陶芸を例にとれば、轆轤作業で電動轆轤が世に出る以前は、自分の手または足を使って回転
させていました。この技術の取得には、多大な努力と力を要しました。
蹴轆轤(けロクロ)を除いて、現在では手で回す轆轤(手捻り用ではない)を使う人は、一部茶陶を
作る場合の他は、ほとんどいなくなりました。
② 共同窯(大窯)が一般的であった焼き物の産地でも、個人所有の窯へと変化してゆきます。
共同窯では、窯焚きをする専門の職人は、絶大な権力を握っていたそうです。しかし、個人窯に
なると次第に働く場も無くなり、大窯の窯焚きの技術も、廃れてしまいました。
逆に、今まで焼成技術を専門家に任せて必要としなかった、一般陶芸家は焼成技術を身に
着ける必要が出てきます。
③ 一方、電気窯が発明される前は、燃料を燃やして窯を焚いていました。特に薪を使用する
登窯や窖窯(あながま)などは、公害問題や非効率の為、一部の愛好家以外は、姿を消して
しまいました。これらは、時代に合わなくなった為、その轆轤技術や焼成技術は廃れて行った
技術です。
6) 人の技術を借用する。
勿論、本人が苦労し、努力する事によって得た技術は、高く評価出来るかも知れませんが、
それらの技術は、既に何方(どなた)かによって、完成された技術かも知れません。
もしそうならば、何らかの方法で、その技術を借用する事は、不名誉な事でも恥でもありません。
① ご自分では、未知の技術であっても、陶芸の世界では公に成っている技術は、多々あります。
陶芸の書籍(技術書)やインターネットで調べたり、その他、知人などにたずねたりして、
その技術を会得する事も可能になります。
② どの様な分野であっても、世の中には自分と同じ事を考え、何らかの行動や実践している
方は、数人はいると言われています。勿論その様な方がいる事が判明するのは、その方が
何らかの成功を収め、世に紹介された場合が多いです。
勿論、どの様な技術でどの様な方法で、成功させたかは、公にする事は有りません。
(長年の努力や苦労の結晶は、おいそれと教えるはずはありませんので、当然な事です。)
しかし、その方法が未確認でも、それを成功させる事が可能である事を示していますので、
その事だけでも、強い味方とも言えます。
③ 世の中に全く新しい技術はそんなに多くはありません。ほとんどの新技術は、以前からある
技術の 改良版が多い様です。
それ故ご自分の求める新技術のヒントも、意外と近くに有るかも知れません。
以下次回に続きます。