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ジョセフ・ロージー監督『不審者』

2023-05-11 06:33:48 | 日記
 ジョセフ・ロージー監督の1951年作品『不審者』をDVDで観ました。

 リフレットに一部加筆修正させていただくと、
「パトロールカーの警官が、被害者からの通報を受け、うろつく覗き魔を捕まえようとするが、だれも見つからない。夫が深夜ラジオのDJという被害者スーザン・ギルプレイに一目惚れした警官ウェブ・ガーウッド(ヴァン・ヘフリン)が、今度は立場を利用して女性の家に上がり込み、邸宅のみごとさを褒め、勝手に自分の将来の展望を語ってきかせる。
 やがてお互いに好意を持つようになったウェッブとスーザンは駆け落ちをしようとするが、早まったウェッブはスーザンの夫を射殺してしまう。
 そして警察に追い詰められたウェッブは射殺されてしまうのだった。」

 若き日のヴァン・ヘフリンを見ることができました。

ダリオ・アルジェント監督『ダークグラス』

2023-05-10 08:12:34 | 日記
 ダリオ・アルジェント監督・共同脚本の2022年作品『ダークグラス』を「あつぎのえいがかんkiki」で観ました。

 パンフレットの「Story」に一部加筆修正させていただくと、
「イタリア・ローマ在住のコール・ガール、ディアナが、とあるホテルでの仕事帰りに、何者かが運転する白いバンに執拗に追い回される。大通りの交差点にはじき出されたディアナの車は、中国系移民の家族が車に激突。ディアナはからくも一命をとりとめたものの視力を失い、中国人一家の父親は死亡。母親は意識不明の重体となり、後部座席に乗っていた幼い息子のチンだけが無傷だった。
 入院先で医師から「視力が回復する可能性はほとんどない」と残酷な現実を告げられたディアナは、今まさにローマを震撼させている猟奇的な連続殺人事件を捜査中のアレアルディ警部の事情聴取を受ける。アレアルディの説明によると、バンに乗って獲物を物色する正体不明のシリアルキラーは、すでに3人の娼婦を残虐な手口で殺しており、ディアナはその4人目の標的にされたのだという。
 退院して自宅に戻ったディアナのもとに、視覚障害者協会から派遣された歩行訓練士のリータがやってくる。仕事熱心なリータに白杖の使い方や歩道の歩き方を指導され、賢い盲導犬のネレアと一緒に暮らすようになったディアナは、少しずつ目が不自由な日常に適応していく。
 そんなある日、ディアナの前に養護施設を脱走してきたチンが現われる。中国人一家を事故に巻き込んでしまったことに負い目を感じていたディアナは、見知らぬ里親のもとに行きたくないと訴えるチンに同情し、彼を自宅に住まわせてやる。やがてディアナは生活費を稼ぐために常連客相手の商売を再開するが、チンを匿っていることを警察に突き止められるのを恐れ、郊外に住むリータの家に身を寄せることに。
 一方、ディアナを執拗につけ狙うシリアルキラーは、彼女の自宅付近でふたりの刑事を血祭りに上げ、ついにはディアナの居場所を特定する。一方、リータは友人を助けるため、一旦自宅を離れるが、彼女の車はシリアルキラーの車に発見され、彼女の車は横転し、傷を負ったリータは逃げ出そうとするが、シリアルキラーにより惨殺される。危険を察知したディアナとチンのふたりは、おぼつかない足取りで鬱蒼とした森の中に逃げ込む。行き着いた川を歩けば足跡がつかないだろうと二人は川を歩くが、葦の森に隠れようとすると、そこは水蛇の巣で、ディアナは叫び声を上げ、自分の存在をシリアルキラーに知られてしまう。やがて一軒家に行き着いたディアナとチンだったが、結局彼らはシリアルキラーに掴まってしまう。シリアルキラーは盲導犬を育てていたブリーダーだった。
 彼の自宅に連れて来られたディアナとチンは水攻めに会う。そこへ網を破ってネレアが現われ、ディアナの「アタック!」の叫び声に答えたネレアはシリアルキラーに襲いかかり、シリアルキラーは首をネレアによって食いちぎられ、死ぬ。
 そしてラスト。香港に住む親せきに引き取られることになったチンと空港で別れるディアナ。彼女は空港のロビーの中央で、ネレアと一緒に立ち止まるのだった。」

 怖い、怖い映画でした。ドン、ドン、ドンという音楽、鮮烈な赤色。その怖さはスピルバーグの長編第一作『激闘!』を想起させるほどだったと思います。ダリオ・アルジェント監督は現在82歳だそうですが、まだまだ健在です。

シン・スウォン監督『オマージュ』

2023-05-09 00:58:13 | 日記
 昨日、「あつぎのえいがかんkiki」で、シン・スウォン監督・脚本の2021年作品『オマージュ』を観ました。
 パンフレットの「Story」に一部修正加筆させていただくと、
「プールで休まずに泳ぎ切れたら、観客動員数は20万人を超える━━。そう祈りながら泳ぎ切ったものの3作目の『幽霊人間』の動員数は思わしくなく、脚本の修正を進めているが投資家にも見放され、なかなか新作を撮る目処が立たない49歳の映画監督、ジワン。詩を愛する息子のボランには「母さんの映画はつまらない」と言われ、事務所の代表からは工事のために荷物の整理を命じられてしまう。更年期のせいか汗にも悩まされ、正しい単語の活用がわからなくなることもある。夫とは生活費の振り込みなど、事務的な会話しかしない日々が続いていた。
 生活費が少ないなら自分で稼げと言われるなか、後輩から「ギャラは安いが意義のある仕事」だというアルバイトを紹介される。それは、60年代に活動した女性監督、ホン・ジェウォンが残した映画『女判事』を映画資料室で上映したいが中盤から音が入っていないため、1000万ウォンで音入れをしてほしいという依頼だった。同じ頃、ジワンが住むマンションの駐車場に停まっていた車の運転席で、練炭自殺した女性の遺体が発見される。ジワンは隣の部屋から「私を出して」という声を耳にし、マンションのそばでは帽子をかぶった人の影を目にしていた。
 仕事を引き受けたジワンは、『女判事』は韓国初の女性判事が夫に毒を盛られた実話をもとにしているが、映画の結末は変更されていたことを知る。ジワンが作業を進めるために監督の遺族である娘のもとを訪ねると、『女判事』の衣装が残された部屋で「母はシナリオに不満を持っていたが、10年も映画を撮っていなかったため、最後のチャンスだと思っていた」と教えてくれるのだった。ジワンは借りてきた取材ノートに挟まれていた、裏側に“三羽ガラス 明洞茶房”と記された3人の女性が映った一枚の写真を見つける。
 後日、発見されたシナリオを残された映像にあわせて確認していたジワンは、不自然にシーンが抜けていることに気づく。編集でカットされたのか、もしくは検閲があったのか。かつて明洞茶房があったビルを訪ねたジワンは、映画の写真を撮っていたという老人と出会い、写真のなかの女性のひとりであり、ホン監督の作品で編集を担っていた女性、イ・オッキの連絡先を手に入れる。ジワンは失われたフィルムの謎を追いかけ、忠清道に住むイ・オッキの元を訪ねるが、彼女も編集の段階で失われたフィルムの存在を知らないと言う。
 壁にぶつかったジワンはストレスからか膣から出血し、医師から子宮に以前からあった筋腫が大きくなっているので、手術で子宮を摘出されることを勧められる。そして自宅の風呂で失血した彼女は、意識を失い、結局子宮摘出の手術を受けることになる。
 自宅に戻ったジワン。息子が監督の娘から譲ってもらった帽子を被り、マイケル・ジャクソンのマネをしてダンスをしていると、帽子からフィルムが落ちる。それは『女判事』の失われたフィルムの一部であった。ジワンは以前『女判事』を上映したことのある映画館を訪れ、映写室に山のように重ねてあったすべての帽子から『女判事』のフィルムが見つかり、それを持ってイ・オッキの元を訪ね、彼女にフィルムを編集してもらう。できあがったフィルムでは海に向かって歩いている主人公がタバコを吸うシーンになっていて、女性がタバコを吸うことでさえタブーだった当時、それが原因で検閲で削除されたことが分かる。
 すべてが明らかになったある夜、ジワンは道を歩いていると、『女判事』の監督の影が歩いてきてタバコを吸っているのを目撃する。そして自宅に戻ると、隣室の女性が長旅から帰って来たところに出くわし、自殺したのは隣室の住人でなかったことが分かったところで、映画は終わる。」

 不気味な影が怖い映画でした。映画館では子ネコが出ていたことも記しておきたいと思います。

ジョセフ・ロージー監督『銃殺』

2023-05-08 00:10:43 | 日記
 ジョセフ・ロージー監督の1964年作品『銃殺』をDVDで観ました。

 サイト「MOVIE WALKER PRESS」の「ストーリー」の一部に加筆修正させていただくと、
「第一次世界大戦が三年目を迎えた一九一七年、ハンプ二等兵(トム・コートネイ)は、逃亡罪による軍法会議を待つ身であった。ハンプの弁護を命じられたのは若き将校、ハーグリーブス大尉(ダーク・ボガード)たった。彼は最初は、この弁護にあまり気乗りがしなかったが、ハンプを尋問しているうちに彼の素朴さに心をひかれ、次第にこの弁護の仕事に真の責任を感じていった。二人は、ともに三年間を最前線で過していた。ハーグリーブスは武勲に騒く優秀な将校であり、ハンプは家族のすすめで入隊した志願兵であった。激烈な砲声の下に、つぎつぎと倒れる兵士たち、そうした最前線の恐怖が、ある日ハンプを確とした理由なしに故郷に向って歩かせてしまったのである。捕ったとき彼は、砲声のショックで魂のぬけたような姿であった。野戦軍法会議検察将校は、冷酷で頭が鋭くそれでいて善意にあふれたミッジレー大尉が担当した。彼はただ真実のみを追求した。ハンプの淡々とした陳述、ハーグリーブスの情熱的な弁護、数人の証人の証言と軍法会議は進められたが、判決は被告の精神的な状態は一切ぬきにして、物的証拠により“銃殺刑”が下された。再び独房にもどされたハンプのところに、明日は最前線に行かねばならない同年兵たちが、盗んだ酒を持って集まった。酔いしれた彼らは鬼ごっこを始めた。ハンプは目かくしをして、ある男をつかまえたが、彼は従軍牧師たった。そしてハンプは、翌日銃殺刑が執行されるのを知ったのだった。雨の夜明け、刑の執行のために整列した同年兵たちの射った弾はどれもハンプに命中しなかった。そしてこの銃殺刑に終止符をうたねばならなかったのは、皮肉にも彼の弁護を担当したハーグリーブスであった。」

 雨の音がひっきりなしに鳴り、人間の遺体や馬の遺体、ネズミなども登場し、無駄なショットが一つもない見事な会話劇でした。

ジョセフ・ロージー監督『大いなる夜』

2023-05-07 07:04:01 | 日記
 ジョセフ・ロージー監督・共同脚本の1951年作品『大いなる夜』をDVDで観ました。

 サイト「ウィキペディア」の「ストーリー」に一部加筆修正させていただくと、
「生まれて間もなく母を亡くしたジョージは、寡黙な父アンディと、その親友で共にバーを経営しているフラナガンの3人で暮らしていた。あまり会話はないが男らしい父親をジョージは尊敬していた。
そんなある日、アンディのバーでジョージの17歳の誕生日を父子で祝っていると、そこに人気コラムニストのスポーツ記者アル・ジャッジが現れ、いきなりアンディに向かって服を脱いで四つん這いになれと命令する。何故か黙ってそれに従うアンディ。するとアルは持っていた杖でアンディをめった打ちにする。あまりの屈辱的な出来事に激しいショックを受けたジョージは、アルへの復讐を考え、拳銃を持ち出し、夜の町に飛び出す。
ジョージは、父親と一緒に観に行く予定だったボクシングの試合にアルも記者としてやってくると思い、試合会場に向かうが、アルを捕まえることはできなかった。その会場でふとしたことから知り合った気のいいクーパー博士に気に入られたジョージは、アルが新聞社に戻るまでの時間つぶしも兼ねて、そのままクーパー博士に付き合い、夜の町を楽しむ。
酔いつぶれたジョージは、クーパー博士の恋人ジュリーの家で休んでいた。目覚めるとそこにはジュリーの妹マリオンがいた。父親のことをマリオンに語るうちに、ジョージはマリオンにほのかな恋心を抱き、初めてのキスを交わす。しかし、マリオンがジョージの拳銃を
ジョセフ・ロージー監督『大いなる夜』

 ジョセフ・ロージー監督・共同脚本の1951年作品『大いなる夜』をDVDで観ました。

 サイト「ウィキペディア」の「ストーリー」に一部加筆修正させていただくと、
「生まれて間もなく母を亡くしたジョージは、寡黙な父アンディと、その親友で共にバーを経営しているフラナガンの3人で暮らしていた。あまり会話はないが男らしい父親をジョージは尊敬していた。
そんなある日、アンディのバーでジョージの17歳の誕生日を父子で祝っていると、そこに人気コラムニストのスポーツ記者アル・ジャッジが現れ、いきなりアンディに向かって服を脱いで四つん這いになれと命令する。何故か黙ってそれに従うアンディ。するとアルは持っていた杖でアンディをめった打ちにする。あまりの屈辱的な出来事に激しいショックを受けたジョージは、アルへの復讐を考え、拳銃を持ち出し、夜の町に飛び出す。
ジョージは、父親と一緒に観に行く予定だったボクシングの試合にアルも記者としてやってくると思い、試合会場に向かうが、アルを捕まえることはできなかった。その会場でふとしたことから知り合った気のいいクーパー博士に気に入られたジョージは、アルが新聞社に戻るまでの時間つぶしも兼ねて、そのままクーパー博士に付き合い、夜の町を楽しむ。
酔いつぶれたジョージは、クーパー博士の恋人ジュリーの家で休んでいた。目覚めるとそこにはジュリーの妹マリオンがいた。父親のことをマリオンに語るうちに、ジョージはマリオンにほのかな恋心を抱き、初めてのキスを交わす。しかし、マリオンがジョージの拳銃を寝ている間にこっそり隠していたことで、自分を子供扱いしていると感じたジョージは、拳銃を見つけ出し、部屋を飛び出す。
新聞社にアルに会いに行くと、既に帰宅したと知らされる。アルの居場所を教えてもらい、目的のアパートに到着したジョージは、そのアパートの入り口に父親の恋人フランシスの名前を見つけた。疑問を抱きながらもフランシスの部屋に入ると、そこにはアルがいた。拳銃を向けるジョージ。アルはジョージの知らなかった衝撃の事実を語り始める。
フランシスはアルの妹で、アンディから「結婚はできない」と告げられて自殺していたのだ。
アルは改めてアンディへの激しい憎悪を示す。ショックを受けたジョージは銃を置いてその場を後にしようとする。ところがジョージが残した銃を手に取ったアルが、銃口をジョージに向ける。そしてアルとジョージがもみ合ううちに銃が暴発し、アルが倒れる。アルを撃ち殺してしまったと思ったジョージは銃を持って逃げ出し、マリオンのもとに向う。しかし、アルを撃ったことを知ったクーパー博士は激怒し、ジョージを追い出す。
家に辿りついたジョージをアンディはベッドに寝かしつける。そこに警察がやって来て、アルを撃った犯人としてアンディが逮捕される。実はアルは死んでおらず、かすり傷で済んでいたのだが、父親が自分の身代わりになることに耐えられないジョージは、自分を逮捕しなければ銃で自殺すると叫ぶ。この事態にアンディはようやくジョージに真実を語る。実は死んだとされていたジョージの母親はまだ生きていて、かつて子育てに疲れて男を作って駆け落ちしたこと、そんな母親をジョージに憎んで欲しくなかったために死んだことにしていたことを告げる。そして、そんな彼女をいまだに愛しているため、フランシスには結婚できないと告げたのだと語る。父の言葉に落ち着きを取り戻したジョージは父とともに警察に向う。」

 妙な魅力にあふれた映画でした。
フランシスはアルの妹で、アンディから「結婚はできない」と告げられて自殺していたのだ。
アルは改めてアンディへの激しい憎悪を示す。ショックを受けたジョージは銃を置いてその場を後にしようとする。ところがジョージが残した銃を手に取ったアルが、銃口をジョージに向ける。そしてアルとジョージがもみ合ううちに銃が暴発し、アルが倒れる。アルを撃ち殺してしまったと思ったジョージは銃を持って逃げ出し、マリオンのもとに向う。しかし、アルを撃ったことを知ったクーパー博士は激怒し、ジョージを追い出す。
家に辿りついたジョージをアンディはベッドに寝かしつける。そこに警察がやって来て、アルを撃った犯人としてアンディが逮捕される。実はアルは死んでおらず、かすり傷で済んでいたのだが、父親が自分の身代わりになることに耐えられないジョージは、自分を逮捕しなければ銃で自殺すると叫ぶ。この事態にアンディはようやくジョージに真実を語る。実は死んだとされていたジョージの母親はまだ生きていて、かつて子育てに疲れて男を作って駆け落ちしたこと、そんな母親をジョージに憎んで欲しくなかったために死んだことにしていたことを告げる。そして、そんな彼女をいまだに愛しているため、フランシスには結婚できないと告げたのだと語る。父の言葉に落ち着きを取り戻したジョージは父とともに警察に向う。」

 妙な魅力にあふれた映画でした。