昨日の続きです。
一方、テルは舟で逃げることに成功しますが、一緒に逃げていた琢磨は追ってきた役人に斬られ、舟から落ちます。禁足を命じる布告。
島を削って作られつつある最初の砦。舟から島へ追われ、働かされる農民たち。テルは労働者に混じって働いています。次郎は田の藁の山の間に隠れ、和平次に飯を与えられます。小屋に潜む琢磨にも農民が飯を持ってきて、琢磨は傷が治ったと言います。石を抱き拷問を受ける野田の家来。群太夫はみすず姫を捕え、父に幕府側につくよう説得しろと言います。そこへ伏見鳥羽の戦いで幕府軍が破れたの報が入ります。砦を死守せよと命じられる群太夫。群太夫はみすず姫を人質に取り、幕府側に軍勢を出せと野田に迫ります。そして農民の代表である大乗屋を呼び、10日で砦を完成させるよう命じ、できなければテルらの命を奪うとも言います。農民にその話を持ち帰った大乗屋は、もう一度群太夫に談判し、それで駄目だったら実力行使に出ようと農民たちに言いますが、群太夫には相手にしてもらえず、とぼとぼと帰るところを捕えられます。野田藩の娘、つるのは牢で倒れている父の姿を群太夫に見せられて脅され、「今晩、反乱のために皆、山に集まるように」という内容の回状を、大乗屋からのものだと偽り、和平次の家に届けます。その夜、反乱のために山に集まった農民たちは、役人たちに一網打尽にされます。
男たちが全員砦の建設に取られ、嘆き悲しむ女たち。役人(吉田義夫)の掛声で、縄打たれた農民たちはひれ伏します。群太夫は命は救ってやる代わりに、昼夜兼行で砦の建設に精を出せと命じます。農民の中に大乗屋と和平次がいないことに気づいた女たちは、彼らが裏切り者だと決めつけ、家に押しかけ、和平次の妻に石を投げます。みすず姫の許へ談判に行く和平次の妻と女たちでしたが、みずず姫は下を向くばかりです。やがてつるのは入水自殺し、湖に貝を拾いに来た次郎はその死体を見つけます。つるのの遺書で大乗屋と和平次が群太夫に捕えられ、回状が偽の者だったと知り、反省する女たち。やがてそれは群太夫への怒りへと変わり、女たちは陸で働く農民たちと島で働く農民たちに手紙を秘かに渡し、翌朝の鐘の音を合図に助けに行くことを知らせます。島の方で農民たちのリーダーとなるテル。島の農民たちは見張りの舟を襲い、テルと次郎はその舟を漕ぎます。鐘が鳴り、顔を黒く塗る女たち。彼女らは竹槍や鍬、鎌で武装し、集団となって進みます。一斉に見張りの役人に襲いかかる陸の農民たち。女たちは柵をなぎ倒し、男たちと抱き合います。一同は大乗屋と和平次を救うため代官屋敷に向かい、丸太で門を突き破り、邸内に入りますが、そこには人質に刀を向け、鉄砲で武装した群太夫とその部下がいました。じりじりと下がる農民たち。一方、島から脱出したテルたちは舟で裏から屋敷に侵入し、群太夫らのいる場所に乱入します。それを機にまた押し出す武装した農民たち。発砲の音。ワーワーと言う叫び声。群太夫はみすず姫の手を引いて逃げ出します。蔵から俵を運び出す女たち。結局、群太夫らは人質を置いて、舟で逃げ出します。「逃がしてやれ」と言うテル。浸水してくる水を一所懸命にかき出しながら逃げる群太夫らを見て、次郎が「逃げてる、逃げてる」と言うと、皆大笑いします。
代官の屋敷を引き倒して壊す農民たち。壊した屋敷の屋根に登り、農民たちが湖を眺めるところで、映画は終わります。
カット割り、カットの移動・パン・ズーム、そしてカットのつなぎ方が皆スムーズで適格で、無声映画からキャリアをスタートさせた内田監督の面目躍如といった感じでした。つるのの入水自殺のシーン、生首がさらされるシーンも何気なく撮られていますが、迫力があり、ラストのモブシーンも素晴らしく、「革命」を描いた映画として、記憶に残る映画だと思います。『飢餓海峡』を撮った内田監督を、今後も追っていきたいと改めて思わせる映画でした。
→「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
一方、テルは舟で逃げることに成功しますが、一緒に逃げていた琢磨は追ってきた役人に斬られ、舟から落ちます。禁足を命じる布告。
島を削って作られつつある最初の砦。舟から島へ追われ、働かされる農民たち。テルは労働者に混じって働いています。次郎は田の藁の山の間に隠れ、和平次に飯を与えられます。小屋に潜む琢磨にも農民が飯を持ってきて、琢磨は傷が治ったと言います。石を抱き拷問を受ける野田の家来。群太夫はみすず姫を捕え、父に幕府側につくよう説得しろと言います。そこへ伏見鳥羽の戦いで幕府軍が破れたの報が入ります。砦を死守せよと命じられる群太夫。群太夫はみすず姫を人質に取り、幕府側に軍勢を出せと野田に迫ります。そして農民の代表である大乗屋を呼び、10日で砦を完成させるよう命じ、できなければテルらの命を奪うとも言います。農民にその話を持ち帰った大乗屋は、もう一度群太夫に談判し、それで駄目だったら実力行使に出ようと農民たちに言いますが、群太夫には相手にしてもらえず、とぼとぼと帰るところを捕えられます。野田藩の娘、つるのは牢で倒れている父の姿を群太夫に見せられて脅され、「今晩、反乱のために皆、山に集まるように」という内容の回状を、大乗屋からのものだと偽り、和平次の家に届けます。その夜、反乱のために山に集まった農民たちは、役人たちに一網打尽にされます。
男たちが全員砦の建設に取られ、嘆き悲しむ女たち。役人(吉田義夫)の掛声で、縄打たれた農民たちはひれ伏します。群太夫は命は救ってやる代わりに、昼夜兼行で砦の建設に精を出せと命じます。農民の中に大乗屋と和平次がいないことに気づいた女たちは、彼らが裏切り者だと決めつけ、家に押しかけ、和平次の妻に石を投げます。みすず姫の許へ談判に行く和平次の妻と女たちでしたが、みずず姫は下を向くばかりです。やがてつるのは入水自殺し、湖に貝を拾いに来た次郎はその死体を見つけます。つるのの遺書で大乗屋と和平次が群太夫に捕えられ、回状が偽の者だったと知り、反省する女たち。やがてそれは群太夫への怒りへと変わり、女たちは陸で働く農民たちと島で働く農民たちに手紙を秘かに渡し、翌朝の鐘の音を合図に助けに行くことを知らせます。島の方で農民たちのリーダーとなるテル。島の農民たちは見張りの舟を襲い、テルと次郎はその舟を漕ぎます。鐘が鳴り、顔を黒く塗る女たち。彼女らは竹槍や鍬、鎌で武装し、集団となって進みます。一斉に見張りの役人に襲いかかる陸の農民たち。女たちは柵をなぎ倒し、男たちと抱き合います。一同は大乗屋と和平次を救うため代官屋敷に向かい、丸太で門を突き破り、邸内に入りますが、そこには人質に刀を向け、鉄砲で武装した群太夫とその部下がいました。じりじりと下がる農民たち。一方、島から脱出したテルたちは舟で裏から屋敷に侵入し、群太夫らのいる場所に乱入します。それを機にまた押し出す武装した農民たち。発砲の音。ワーワーと言う叫び声。群太夫はみすず姫の手を引いて逃げ出します。蔵から俵を運び出す女たち。結局、群太夫らは人質を置いて、舟で逃げ出します。「逃がしてやれ」と言うテル。浸水してくる水を一所懸命にかき出しながら逃げる群太夫らを見て、次郎が「逃げてる、逃げてる」と言うと、皆大笑いします。
代官の屋敷を引き倒して壊す農民たち。壊した屋敷の屋根に登り、農民たちが湖を眺めるところで、映画は終わります。
カット割り、カットの移動・パン・ズーム、そしてカットのつなぎ方が皆スムーズで適格で、無声映画からキャリアをスタートさせた内田監督の面目躍如といった感じでした。つるのの入水自殺のシーン、生首がさらされるシーンも何気なく撮られていますが、迫力があり、ラストのモブシーンも素晴らしく、「革命」を描いた映画として、記憶に残る映画だと思います。『飢餓海峡』を撮った内田監督を、今後も追っていきたいと改めて思わせる映画でした。
→「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)