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サム・ペキンパー監督『ゲッタウェイ[1972年版]』

2014-08-28 12:13:00 | ノンジャンル
 サム・ペキンパー監督、ルシエン・バラード撮影、クインシー・ジョーンズ音楽の'72年作品『ゲッタウェイ[1972年版]』をWOWOWシネマで見ました。
 暴行や強盗の罪で模範囚として4年服役していたドク・マッコイ(スティーヴ・マックイーン)は仮釈放の申請を出しますが、審査委員のベニオン(ベン・ジョンソン)によって却下されます。マッコイに面会に来た妻(アリ・マクグロウ)は、マッコイから、ベニオンに自分の身を売ると伝えろと言われます。ベニオンはマッコイを仮釈放し、その代わりに、ルディともう1人と組んで、銀行強盗をするように命じます。
 ドクは銀行強盗で50万ドルの現金を奪うことに成功しますが、ルディの相棒は銀行の警備員を撃ってしまい、ルディに射殺されます。ルディと待ち合わせたドクは、撃ち合いになりますが、ルディを撃ち倒し、現金を持って妻と立ち去ります。防弾チョッキを来ていて、命を取り留めたルディは、医者を訪ね、鎖骨を折っているので毎日包帯を替える必要があると医者に言われると、医者を拳銃で脅して、医者とその妻に自分と同行するように命じます。
 ドクはベニオンに指定された時間にベニオンに会いにいきますが、ベニオンはドクを騙していきなり撃とうとし、逆にドクに射殺されます。50万ドルを持って妻と出発するドク。ベニオンの弟は手下を従えて、ドクの後を追います。
 ドクと妻は駅に着き、妻は現金をコインロッカーに預けようとしますが、たまたまそこに居合わせた男が、荷物をコインロッカーに入れるのを助けてくれます。15分後、コインロッカーに戻ったドクと妻は、コインロッカーが空で、妻の持っていた鍵が別のコインロッカーの鍵であることに気づき、先ほどの男が鍵をすり替えて、カバンを奪ったことに思い到ります。ドクはまだ男が遠くに行っていないと思い、妻と男を探し、やがて男を探し当てますが、男は列車の中に姿を消します。それを追うドク。男はトイレに入り、中から鍵を閉めて、カバンの中に大金が入っていることに気づき、札束を上着の内ポケットに入れます。やがて列車は出発し、男は安心して座席に座りますが、男に気づいたドクは男の隣に座り、男を肘打ちして失神させ、カバンを奪い、次の駅で列車を降り、元の駅へ戻り、妻と一緒に車で出発します。目覚めた男は車掌を呼び、警察に行くとドクのことを話しますが、札束を持っていたことで自分も逮捕されます。
 車のラジオでニュースを聞いていたドクは、やがてラジオが壊れたことで、町の店でラジオを買おうとしますが、その店のテレビで自分の顔写真が流されていたことから、店主を拳銃で脅し、去ります。ドクが去ると、すぐに警察に電話する店主。ドクは妻に身元がわれたことを告げ、車を離れるように言い、銃砲店に行って強力なライフルを入手します。かけつけたパトカーから出てきた警官たちは、ドクの車を調べますが、ドクはライフルでパトカーを破壊し、警官に銃を捨てさせ、車で逃走します。パトカーを吹き切ったあと、車を隠し、バスに乗るドクと妻。
 バスを降りて、また車を購入し、車でハンバーガー屋のドライブスルーで注文をしますが、店員に身元がばれ、車で逃走し、また車を捨てて、ゴミ捨て場に身を隠します。ゴミ収集車に回収され、ゴミの集積所に運ばれるドクと妻。
 そしてメキシコ国境近くの知り合いのモーテルに着き、主人にメキシコへの搭乗券を手配してもらいますが、やがてベニオンの一味とルディが来ていることに気づき、銃撃戦となり、ドクは相手を全て射殺します。モーテルの裏に停めてあったトラックに乗せてもらったドクと妻は、そのまま国境を越え、ドライバーに金を払ってトラックを譲ってもらうと、そのままメキシコの彼方へ去っていくのでした。

 前のカットの音が次のカットまで聞こえていたり、現在のカットと回想のカットが交互につながれていたりと、実験的なつなぎが随所に見られました。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

北尾トロ・えのきどいちろう『みんなの山田うどん 「かかしの気持ちは目でわかる!」』

2014-08-27 09:12:00 | ノンジャンル
 北尾トロ・えのきどいちろうさんの'14年作品『みんなの山田うどん 「かかしの気持ちは目でわかる!」』を読みました。『愛の山田うどん 「廻ってくれ、俺の頭上で!!」』に続く、山田うどん本の第二弾です。
 収録されているのは、北尾さんとえのきどさんによるまえがき、北尾さんとえのきどさんによる「2012年・山田元年、2013年・山田二年、?山田ムーブメント?が起きたんだ。『集え、山田たち!』」と題されたルポルタージュ、北尾さんとえのきどさんによる、「山田界のレジェンドと行く、フランチャイズ店探訪。『山田以上に山田が残っている山田 200店制覇の猛者マス岡田との山田ツアー』」と題されたルポルタージュ、岡田仲樹さんによる「走行距離1万キロ弱、食費・交通費18万、3ヶ月半の軌跡。『偉業!マス岡田の山田うどん200店鋪全店制覇~手記 自分はこうして頂上を極めた~』」、池上彰さんからの手紙「編集部に届いた一通の手紙、『池上さんはきっと山田を食べている』。池上彰さんは『山田者』だった!? コメント 池上彰」、角田光代さんの小説「右目から一粒、そして左目から一粒、涙が落ちて、うどんの汁に小さな波紋を作る――【山田うどん小説】『おまえじゃなきゃだめなんだ』」、えのきどさんによる考察「特定の時間・場所でだけ、山田の顔を見せる山田がある『特殊山田の研究』」、北尾さんのよる考察「廻る看板のルーツ、そこに秘められていた『アメリカ』。『案山子デザインの謎とジョンソン基地』」、入江悠×北尾×えのきどの鼎談「『SRサイタマノラッパー』監督と語り合う『レペゼン山田』。『俺たちのサイタマ~山田うどんへの「後ろめたさ」をめぐって~』」、原武史×北尾×えのきどの対談「政治学者と探究する『山田という空間性』。『団地文化と西武文化から考える、山田うどん世界遺産への道』」、ももいろクローバーZのマネージャー・川上アキラさんへのインタビュー「ももくろのライブと山田のパンチはワンセットになっている。『ももクロに必要なことは、全て山田うどんで学んだ』」、えのきどさんによる考察「菅原文太主演の人気シリーズ、ど派手なデコトラがロードサイドを駆け抜ければそこに。『「トラック野郎」に映り込んだ山田ロードサイド』」、北尾さんによるルポルタージュ「山田うどんの温もりを知りたい、だから、山田うどんで働いてみたんだ。『山田で働く』」、えのきどさんによる考察「山田文献学の見地から読み解く。『高村薫「冷血」と山田うどん』」、北尾さんによる考察「サイゼリヤ、かっぱ寿司、日高屋、ぎょうざの満洲、赤城乳業、しまむら‥‥『埼玉豪族の日常力』」、えのきどさんによる考察「カセットの山、オープンリール、フィルムのベタ焼き‥‥『山田CMに関する資料研究(序の口)』」、北尾さんによるルポルタージュ「『トロさん、すごいものがあります』、かつての山田店鋪を巡る旅、『山田遺産への旅』」、石原壮一郎さんの文章「『伊勢山田連合』を組む盟友からのメッセージ。『山田うどんと伊勢うどんが世界を救う5つの理由』」、本橋信宏さんの文章「所沢ネイティブが、武蔵野うどんを『風土』から探る。『武蔵野うどんと清張、幻のうどんのレシピ』」、北尾さんとえのきどさんによるインタビュー「24時間営業、セットメニュー開発、山田の成長戦略のキーマンが語る。『山田食品産業顧問 山田勝康氏 インタビュー』」、北尾さんとえのきどさんによるインタビュー「衝撃スクープ! トラック野郎御用達のルーツは、夫人が通った女子大にあった!『山田裕通会長・夫人 山田美亥子氏 インタビュー』」、北尾さんがコメントを書いた「一期一会を見逃すな!『山田の期間限定メニュー』」、編集部による「山田うどん(山田食品産業)の歴史」、北尾さんとえのきどさんによるあとがきです。
 驚いたのは1册目の山田うどん本を、山田うどんの店鋪で売っていたこと、そのために工場から一括して店鋪に本を発送していたことでした。著者が山田にあげる熱に関しては、“山田体験”のない私はあまり共感できませんでしたが、それでも、最後まで楽しく読ませてもらいました。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

チャールズ・チャップリン監督『チャップリンのキッド』その4

2014-08-26 10:33:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 毛布にできる山。怪しむ主人。チャーリーは足だと言いますが、主人が毛布を取り去り、結局ジョンの存在がばれます。「抱いてる子供でも金を取るんですか?」。金を払うチャーリー。チャーリーとジョンはキスをし、チャーリーは毛布をきちんとジョンにかけてやり、寝返りして寝ますが、その拍子に毛布がめくれて、ベッドの下に落ちます。アイリスアウト。
 アイリスイン。新聞記事「行方不明の子供を発見した者に賞金1,000ドル。子供の年齢は5才。チョビひげを生やした男に連れられて姿を消す。警察署長H・グラフトン」。その新聞記事を読む宿の主人。交互に足を動かして寒がるチャーリーとジョン。それに隣の男が起こされます。やがて主人が記事の内容とチャーリーたちが一致することに気づき、電灯を消し、ジョンを抱き上げて、宿を出ます。やがてチャーリーはジョンがいないのに気づき、電灯をつけ、他の宿泊者の毛布を次々にめくっていきますが、見つかりません。起こされたことに怒って、ある者が物を投げると、チャーリーの隣の男の頭に当たり、ダウンします。外へ向かうチャーリー。一方、宿の主人は警察に行きますが、ジョンは暴れます。チャーリーは夜の町を探し歩きます。アイリスアウト。
 “夜明け”の字幕。泣き止むジョン。訪れた女がジョンに微笑み、ジョンも女を見つめます。女はジョンの手を取り、涙をこぼし、抱きしめます。
 アイリスイン。チャーリーは家に帰り、家の前で座り込み、眠ってしまいます。“夢の国”の字幕。花で飾られた家々。楽器を演奏したり、踊ったりしている天使たち。家の中から天使のジョンが現れ、チャーリーを起こします。抱き合う2人。やがて犬の天使が飛んできて、飛んで去ります。“買い物”の字幕。家から出てきたチャーリーは背中に羽が生えていて、天使になっています。かゆくて羽をかき、羽毛をまわせるチャーリー。“飛んで行く”の字幕。チャーリーとジョンはスーパーマンのように平行に数メートル飛んで着地すると、他の天使たちが見送ります。“罪が入り込む”の字幕。「ようこそ、われらの町へ」と書かれた門にいる天使の門番が眠っている隙に、3人の悪魔が入ってきます。チャーリーのそばに、女の天使を置いて、去る男の天使。“騒ぎが始まる”の字幕。悪魔が女の前に現れ、女に「彼を誘惑しろ」と言います。チャーリーを誘惑し始める女。“無邪気”の字幕。悪魔はチャーリーの後ろにもポッと現れ、ささやきます。女は歩いていき、角へ姿を消すと、足だけ出します。女の方へ飛んでいくチャーリー。“心も浮き浮き”の字幕。親し気に話すチャーリーと女。“彼女の恋人が来る”の字幕。男はチャーリーと笑顔で握手します。女は男に身を寄せながら、秘かにチャーリーにウインクします。悪魔は男の後ろにポッと現れます。“嫉妬”の字幕。男は急に怒り出し、チャーリーを殴ります。ケンカが始まり、天使たちが集まり、チャーリーと男を囲みます。舞い散る羽毛。やがて天使の警官が現れ、人の輪がほどけると、男の羽がボロボロになっています。チャーリーは警官から逃げ、負う警官を飛んでかわします。しかし警官が拳銃を発砲し、撃たれたチャーリーは地面に落ち、横たわります。駆け寄ったジョンは、チャーリーに抱きつきますが、やがて姿が消えていきます。警官は倒れているチャーリーの首ねっこを掴み、ドアに立て掛けようとしますが、そこでチャーリーは目を覚まします。警官はチャーリーを連行し、邸宅へ連れていきます。そこでジョンと再会するチャーリー。警官は高笑いし、チャーリーと握手して、肩を叩き、去ります。女はチャーリーを家に迎え入れ、映画は終わります。

 覚えていたのはガラスを割る場面ぐらいで、他はほとんど忘れていました。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

チャールズ・チャップリン監督『チャップリンのキッド』その3

2014-08-25 09:30:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 髪の毛を持って吊られ、殴られんとした時、女が現れ、青年の手を取り、チャーリーに「あなたはこの人を殴りはしないわね」と言います。女は青年を説教し、青年は手を勢いよく出し、チャーリーは驚きますが、それは握手するためでした。「覚えている? 人も汝の右の頬を打たば左の頬を出せ」。神妙な表情になる青年。チャーリーは青年の頭をレンガで殴り、青年の拳をよけながら、青年を蹴る、殴るを繰り返します。チャーリーは家に駆け込むと、頭を殴られてフラフラになった青年は「奴はここにはいないな」と言い、去ります。外に出て笑うチャーリー。ジョンを抱いた女は「この子は病気です。すぐ医者をお呼びなさい!」と言い、チャーリーがジョンを抱くと、「私は行きますが、また戻って来ます」と言って去ります。
 “町の医者”の字幕。やって来た医者はチャーリーの口に体温計を突っ込み、額に手を当てますが、すぐに気づいてジョンの許へ行きます。脈を取り、聴診器を当てる医者。「『あー』をしなさい」。あーと言うチャーリー。子供だと言う医者は、ジョンの頭を乱暴に前に傾けると、背中に聴診器を当てます。チャーリーと話していた医者は「もっと大きな声で!」と言い、大声で話していたチャーリーはやがて聴診器に向かって叫び、医者は耳を押さえ、怒り出します。医者が座った椅子は壊れ、新たに別の椅子に座り直した医者は「君があの子の父親かね?」と言い、チャーリーは「そんなところです」と答えます。「説明しなさい」。新聞紙を取り出し、上にたまった埃をチャーリーが吹くと、むせる医者。新聞紙の中からチャーリーは手紙を出します。「この赤ん坊を、よろしくお願いします」。医者「この子には手厚い看護が必要だ」。考え込むチャーリー。医者「この件を調べよう」。医者はかもいに帽子をぶつけ、去ります。ジョンの手を取り、見守るチャーリー。
 “9月1~4日――回復期”の字幕。ベッドの上で新聞を読むジョン。料理をするチャーリー。“手厚い看護”の字幕。郡立孤児院の車がやって来て、男とドライバーがチャーリーの家に入ります。男、ドライバーに「子供はどこにいるか聞きなさい」「彼の持ち物があるか聞きなさい」「彼には関係ないと言いなさい」。埒が開かず、男はチャーリーに直接話そうとしますが、手を机の上の料理の上につき、熱がります。ドライバーはジョンに帽子を被らせ、連れていこうとしますが、ジョンはチャーリーに助けを呼びます。チャーリーはジョンを連れ戻し、ドライバーとド突き合いになります。男とドライバーに押さえ込まれるチャーリー。泣いていたジョンは、ハンマーで男とドライバーの頭を叩きます。ドライバーは警官を呼び、チャーリーは鉢を構えて睨み合いになります。チャーリーは男に鉢をぶつけ、粉だらけにしますが、ドライバーはジョンを連れ出し、チャーリーは男と警官に取り押さえられます。車の荷台に乗せられ、両手を差し出し、泣くジョン。警官はチャーリーを殴ろうとして、よけられ、男を殴ってしまい、その隙にチャーリーは屋根に逃れます。それを追う警官。ジョンは孤児院の男に訴えますが、男はジョンの顔を押し、ジョンを倒します。出発する車。チャーリーは瓦で警官の頭を殴って撃退し、屋根伝いに車を追い、車の荷台に飛び降りると、男と揉み合いになり、男を荷台から蹴落とします。呆然とする男。荷台でひっしと抱き合うチャーリーとジョン。車を停めたドライバーは、荷台に気づき、逃げ出します。医者はチャーリーの家から出て来ると、連れて来た女に手紙を見せます。「この赤ん坊を、よろしくお願いします」。女は思い出します。
 “夜”の字幕。木賃宿。「盗難の責任は負いません」の看板。宿の主人はチャーリーに前金を要求し、チャーリーは体中のポケットを探り、やっと硬貨を見つけて、主人に渡します。主人にベッドに案内されると、窓を開け、毛布を上げて、その隙にジョンを窓から入れるチャーリー。チャーリーが体中のポケットを探っていると、手の数が増え、やがて隣の男の手が硬貨を握っているのに気づきます。ジョンは眠ろうとしますが、お祈りをするのを思い出し、床にひざまづいて祈っていると、主人が気づきます。主人が近づくと、ベッドの下に隠れるジョン。主人が顔をチャーリーの顔に近づけると、チャーリーが足で毛布を上げ、そこにできた隙間にジョンが飛び込みます。(また明日へ続きます‥‥)

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チャールズ・チャップリン監督『チャップリンのキッド』その2

2014-08-24 10:20:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 そこへ主婦が現れて、チャーリーに金を払おうとしますが、警官がチャーリーに向けて両手を伸ばすと、チャーリーは金を返して、去ります。あやしむ主婦。チャーリーの後をジョンが付いてきますが、チャーリーは離れるように足で蹴ります。警官は2人の後を歩き出し、チャーリーはやがて逃げ出します。アイリスアウト。
 “仕事は上々、13軒”の字幕。ガラスを窓に入れるチャーリー。仕事に注文を出していた主婦は、やがてチャーリーと笑い出します。“勤務が終わって”の字幕。主婦の夫が帰ってきます。それに気づかず、外で談笑するチャーリーと主婦。妻を探す夫。やがて談笑する2人の前の窓から夫が顔を出し、妻がチャーリーの肩に手を置いた後、すぐに自分の手を置きます。その手をポンポンと叩くチャーリーは、妻の頬をつねり、手で肩を揺すられます。チャーリーは調子に乗ると、さらに激しく肩を揺すられ、首も絞められ、やっと手が夫のものであることに気づきます。ジョンの後を追って逃げるチャーリー。追う夫。ガラス乗せを落とし、夫の足をつまずかせるチャーリー。チャーリーは何度か壁に隠れ、夫に見られずに家に入ります。家ではシチューが煮えています。夫に違う方向を教える少年。シチューをよそうチャーリー。
 “あの彼女はいやま大スターとなった”の字幕。花束には「昨夜の公演を祝して」というメッセージカードが付いています。“興行主グイド”の字幕。「批評を読みたまえ――すばらしい!」。巨大な花束が届けられます。グイドは感激しながら去ります。黒人の少年にチップを渡す女。
 食事を終えたチャーリーとジョン。ジョンは服で口をぬぐい、チャーリーはテーブルクロスでぬぐいます。“彼女は不幸な人たちに優しい手を差し伸べた”の字幕。路上で貧しい子供たちに物を与える女。他人の赤ん坊を抱かせてもらうと、過去を思い出します。そこへジョンが出て来て、路上に座ります。微笑みかけた女は、ジョンにも物をあげます。女は赤ん坊を母に返し、ため息をついて、去ります。アイリスアウト。
 食事の支度をするジョン。チャーリーはベッドに寝たまま、タバコを吸い、新聞を読んでいます。ジョンが新聞を取り上げると、チャーリーはあくびをし、毛布の穴から足を出します。ジョンにテーブルにつくように言われたチャーリーは毛布の穴から頭を出し、毛布を服代わりにして、裸足で靴を履き、椅子につきます。パンケーキを取り分けるチャーリー。ジョンが分量に不満を言うと、チャーリーは枚数を数え、1枚を半分に切って、ジョンに渡します。さっそく切り始めるジョンに、先にお祈りをと言うチャーリー。祈りを終えた2人は食べ始めます。
 食事が終わり、チャーリーは胸が詰まります。ジョンは外に出て、路上に座り、犬のオモチャとボールで遊びますが、年上の少年がそれを取り上げ、投げ捨てます。ケンカを始める2人。それを取り巻く人々。窓の男は囃し立てます。チャーリーはケンカに気づき、駆け寄り、ジョンを持ち上げ、少年に行くように言います。チャーリーに難癖をつける男。チャーリーがその男と言い合っている間に、またジョンと少年はケンカを始め、ジョンは少年を3度殴り倒します。チャーリーはジョンを窓枠に座らせ、口で顔に霧吹きしようとしますが、ジョンが顔を下げてしまい、後ろの男に霧吹きしてしまいます。ジョンの体をさすり、作戦を伝授するチャーリー。少年は泣いています。“兄貴がやって来る”の字幕。胸の厚い青年がやって来ると、いきなり近くの男を殴り倒し、相手を尋ねられた少年はジョンを指差します。チャーリーはジョンを連れて帰ろうとすると、青年に止められ、少年に「のしちまえ」と言って、ジョンと少年を押し出します。愛想笑いするチャーリー。「お前のガキが俺の弟をのしたら、俺がお前をのすぞ」と青年。顔色を変えるチャーリー。ジョンは何度も少年を殴り倒し、チャーリーは額の汗をぬぐいます。やがてチャーリーはジョンを踏み、泣いている少年の手を上げ、青年と握手します。しかし青年は腕まくりを始め、やって来た警官を一発で殴り倒します。殴ってくる青年をチャーリーがよけると、青年はレンガの壁を打ち抜き、街灯を曲げます。家の中に逃げ込んだチャーリーを窓から引きずりだす青年。(また明日へ続きます‥‥)

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