山田詠美さんの'09年作品「アンコ椿は熱血ポンちゃん」を読みました。月刊誌「小説新潮」'06年12月号から'08年12月号までに連載された24本のエッセイが集められた本です。
前作「熱血ポンちゃん膝栗毛」と同じく、愉快な家族たちと愉快な仲間、そして愉快な詠美さんがユーモラスな文章で綴られていて、何度も声を出して笑ってしまいました。そんな中でやっぱりと思ったのは、どこかうさん臭気だった石田衣良さんが「僕は小説を書きながら、自分で感動して涙を流すことがある」と発言していたこと、そしてやはり信用置けないと思っていた倉田真由実さんがそれを受けて「物語を作る作家の才能って、これだと思った」と思いきり勘違いして書いていたことなどでした。この本に触発されて読んでみたいと思った本は「日本文学ふんいき語り」、「恋愛小説ふんいき語り」、詠美さんと高橋源一郎さんの対談本「顰蹙文学カフェ」、余華著「兄弟」など、詠美さんとの縁を感じたのは表紙の絵を担当している吾妻ひでおさん、詠美さんがはまったという、増村保造監督作品にも出た渥美マリさんといった固有名詞と、1959年生まれを感じさせる様々なエピソード、そして多数派にあえて組みしない反骨精神(?)といったものでした。
とにかく愉快なエッセイです。文句無しにオススメです。
前作「熱血ポンちゃん膝栗毛」と同じく、愉快な家族たちと愉快な仲間、そして愉快な詠美さんがユーモラスな文章で綴られていて、何度も声を出して笑ってしまいました。そんな中でやっぱりと思ったのは、どこかうさん臭気だった石田衣良さんが「僕は小説を書きながら、自分で感動して涙を流すことがある」と発言していたこと、そしてやはり信用置けないと思っていた倉田真由実さんがそれを受けて「物語を作る作家の才能って、これだと思った」と思いきり勘違いして書いていたことなどでした。この本に触発されて読んでみたいと思った本は「日本文学ふんいき語り」、「恋愛小説ふんいき語り」、詠美さんと高橋源一郎さんの対談本「顰蹙文学カフェ」、余華著「兄弟」など、詠美さんとの縁を感じたのは表紙の絵を担当している吾妻ひでおさん、詠美さんがはまったという、増村保造監督作品にも出た渥美マリさんといった固有名詞と、1959年生まれを感じさせる様々なエピソード、そして多数派にあえて組みしない反骨精神(?)といったものでした。
とにかく愉快なエッセイです。文句無しにオススメです。