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『やる気MANMAN』終了!

2007-03-31 17:33:28 | ノンジャンル
 今日のスポーツニッポンに「吉田照美『20年もよくやった』-『やる気MANMAN』放送終了」と題する記事が掲載されていました。吉田照美(56)と小俣雅子(54)がパーソナリティを務めた、文化放送の看板番組が30日に終了したというのです。
 '87年4月にスタートし、放送5084回目でフィナーレ。吉田さんは「マンネリに陥りそうなのに、よく20年もやったな」と感慨深げ。小俣さんは着物姿で「もめ事が多くて違約金を払ってもいいから今週でやめようなんてこともありましたね」と笑って振り返っていたそうです。
 最終回は歌手・福山雅治(38)がゲストで登場。小俣さんが大ファンのため、照美さんが直接交渉して実現したそうです。また、大橋巨泉(73)が滞在中のオーストラリアから電話で出演したとか。
 2人をねぎらう内容のメールやファクスが合計3000件寄せられ、東京・浜松町の社屋前には約100人のリスナーが集結しました。2人は「事情が許せば、また一緒にやりたいです」と声をそろえた、とのことです。
 私は一時「やるMAN」中毒でした。特に面白かったのが「お助けマン」のコーナーで、リポーターが隠しマイクを付けて道行く人と会話し、照美さんの無理難題をこなしていく、というもので、今でも思い出す一番ひどいものは、女性リポーターのあそこにバイブをつっこんだ状態で、八百屋で買い物をさせるというもので、女性が「とさかの部分が‥‥」と言ったりして悶えまくっていて、こんなの放送していいのかな、と心配しました。他にも「お助けマン」のコーナーは名作がいろいろあって、リポーターが泣き出したり、本気で怒り出したり、警官に捕まりそうになったり、とここに詳しく書くと一冊の本になるほど、面白いネタがそろっていました。ぜひ単行本化を考えてほしいと思います。
 それから私が好きだったのが月曜日の「ドキドキ最先端情報」のコーナーで、気が強くてぶりっ子でスケベな、文化放送のアイドル的存在(だった?)藤木アナと照美さんの掛け合いがアットホームな感じで好きでした。
 番組自体は、トチリや変な発言の多い雅子さん(自称「まこりん」)を照美さんがけなしまくる、というスタイルで進んで行き、「照美さん、そこまで言わなくても」とか「小俣さん、我慢してるようだけど、そうとう怒ってんな」ということがよくあって、それが上の小俣さんの発言に繋がっているのだと思います。小俣さんの笑い声には特徴があり、一時あるCDの中に小俣さんの笑い声が聞こえる、というような怪談めいた話で盛り上がったこともありました。また番組中自分の年令を絶対に言わなかった小俣さんがこの記事であっさり年令をさらしているのにびっくりしました。
 「お助けマン」のコーナー以外にも、最近本を出された人をゲストに本にまつわる話を聞くまじめなコーナーもありましたが、他はくだけた雰囲気で、「お助けマン」のコーナーをスタジオで聞いていて、「こんなふざけた番組には出ない!」と怒って木村太郎氏が帰ったなんてこともありました。
 また、番組からは少し離れますが、照美さんとは、私が高校生の時、照美さんが「てるてるワイド」をしていた頃からの付き合いで、その番組の中のコーナー「るみちゃん・ザ・ものまね」に妹を出演させ、照美さんと野村のヨッチャンの爆笑を勝ち取ったという思い出もあり、今でも照美さんには特別の思い入れがあります。新番組は朝6時から、ということですが、体調に気を付けて、元気に放送を続けて下さい。

天童荒太『あふれた愛』

2007-03-30 16:39:52 | ノンジャンル
 今日紹介する天童荒太さんの作品は4つの短編からなる「あふれた愛」です。
 「とりあえず、愛」は、妻が「子供を殺してしまいそう」と告白し、実家に帰されると手首を切り自殺未遂を起こし、入院します。退院して元気に生活を送れるようになると、離婚を持ち出し、今度は夫が倒れ入院し、2日に1度は見舞いに来てくれる妻を見て、自分の身勝手さにようやく気付く男の話。
 「うつろな恋人」は、過労で倒れた彰二40才は、ストレス・ケア・センターに入院中、センターの正面の店で働く智子と知り合います。智子の彼が彼女のことを書いた詩集を読まされますが、ひどいポルノでした。純真な彼女が男に利用されていると思った彰二に、センターの職員は智子も家庭環境と恋愛の失敗からセンターに入院していて、男は彼女の中だけに存在するものだと告げ、医師ともども彼女に干渉するなと警告されますが、彼女の幻想を正すため、彼女を尾行し、彼女が彼の部屋だと思っている部屋へ侵入し、肉体関係を持ってしまいます。彼女は詩人の男と彰二を同時に愛することで苦しみ、自分に火を放ち、跡の残る大ヤケドを負いますが、やがて、二人の男が1人の人格に統合され、退院できるようになる、という話。
 「やすらぎの香り」は、ストレス・ケア・センターに入院中の男女が愛しあい、医師から6ヶ月外界のアパートに同居し、毎日日記を書くことができたら、結婚を認めるという条件を出され、支えあいながら生活していく様子を描いた話。
 「喪(うしな)われゆく君に」は、コンビニでバイトする浩之の前で、客がいきなり倒れ、死んでしまいます。後日、未亡人が訪ねて来て、その時の話を聞きたいというので、時間と場所を指定して会うことにしますが、デートで6時間遅れたにもかかわらず、彼女は待ってくれていました。それから度々彼女の部屋を訪れるようになり、過去に夫婦で各地で撮った写真を見せられ、自分も彼女を連れて同じ場所で写真を撮り、追体験しますが、やがて彼女が嫌がり始め、未亡人も引っ越し、元の生活に戻ります。そしてコンビニで倒れ、最後の追体験をする、という話です。
 一話は、読んでる最中から夫の身勝手さに腹が立ち、二話も、やってはいけないおせっかいをする主人公に腹が立ち、ラストで「ざまなみろ」といった感じでした。三話は、精神病院に入院した人たちがいかにして社会復帰して行くかをドキュメンタリーを見ているように描けていて、大変貴重な小説だと思ったので、「Favorite Novels」の「天童荒太」の項に詳しいあらすじや紹介をアップしておきました。興味のある方は、ぜひご覧ください。

島尾ミホさんの死

2007-03-29 16:53:30 | ノンジャンル
 「死の棘」などの作品で知られる、私の大好きな作家・島尾敏雄さんの奥さんで作家でもあった島尾ミホさんが亡くなったことが、今日の朝日新聞の朝刊に報じられていました。25日午後10時、脳内出血のため、鹿児島県奄美市の自宅で亡くなられたそうです。享年87才でした。
 鹿児島県・奄美諸島の加計呂麻(かけろま)島出身で、1944年、特攻隊長として赴任してきた敏雄氏と恋に落ち、敗戦後の46年に結婚。東京に移り住んでから、敏雄氏の浮気が原因で心の病にかかり、55年に家族とともに奄美諸島に移住します。'74年には自ら「海辺の生と死」を執筆、'86年に敏雄氏が亡くなった後は、ずっと喪服で通したそうです。両親の争いのためのストレスで成長が止まってしまった娘さんのマヤさんとの生活を撮ったA.ソクーロフ監督の「Dolce-やさしく」では、晩年の島尾ミホさんとマヤさんの、お互いに心の傷をなめあうような繊細な生活の様子を見る事ができます。
 島尾氏との戦時下での出会い、そして特攻隊として死を待つ島尾氏と運命をともにする決心のミホさん、その決定的な出会いが、戦後のゆるんだ世相になじめない関係を作り、敏雄氏の浮気がミホさんの狂気を産むまでに至ったような気がします。回復されてからは、敏雄氏の生前も死後も沿い遂げた人だったと思います。
 島尾敏雄氏の著作については、「Favorite Novels」に「島尾敏雄」の項を設けてありますので、興味のある方は、ぜひご覧ください。
 最後になりますが、島尾ミホさんの御冥福を改めてお祈り申し上げます。

天童荒太『孤独の歌声』

2007-03-28 17:02:49 | ノンジャンル
 今日からしばらくの間、「包帯クラブ」が素晴らしかった天童荒太氏の作品を紹介していきたいと思います。第一弾は「孤独の歌声」です。
 コンビニで働く潤平はコンビニ強盗に会い、同僚が犯人をつかまえようとしますが、店の客・松田の「うしろだっ!」の声に犯人が振り向き、逆に胸を刺されてしまいます。松田は女性を監禁し既に死んだ両親に見立てたマネキンをテーブルに並べ、女性を全裸にして椅子に縛り付け、一日中自分の家庭のホームビデオを見せて、家族の一員になることを強制し、言うことを聞かないと、女性を傷つけ死に至らしめることを繰り返す変質者です。
 女性刑事の朝山は「うしろだっ!」と言ったのが松田だと突き止め、女性の失踪者の中に潤平のコンビニの常連客がいたことから、深夜に派手な格好をしてコンビニを歩き回り、松田の出現を待ちます。
 松田は朝山の隣に住む女子大生・京子を誘拐します。潤平のコンビニに強盗がまた現れ、バイクで逃げる犯人を潤平は追いますが、犯人のバイクは交差点で衝突事故を起こし、犯人は病院に搬送され、逮捕されます。しばらくすると、今度は松田が現れます。彼は車で逃げ、潤平は原チャリで追跡しますが、松田の急ブレーキで松田の車に追突することになり、大ケガを負います。動かない潤平の姿を確認した松田は家に帰り、衰弱した京子に松田の考える家族を理解させようとしますが、理解できない京子を諦め、新しいターゲットを捜そうとします。松田は朝山のことを思い出し、彼女を襲い、縛って車で自宅に運びます。大ケガを負いながらも朝山に報告しようと原チャリを飛ばしていた潤平は、自宅に向かう松田の車に気がつき、追跡します。京子を処理するために家に松田が入ったすきに、朝山は縄を解き、ガレージにあったスコップを持ち、監禁部屋へ突入し、松田との格闘の結果、松田は階段を落ちて動かなくなります。京子の縄を解き、呼び掛ける朝山の後ろから、まだ生きていた松田が襲い掛かりますが、「うしろだっ!」という潤平の声に、松田の攻撃を朝山はよけ、潤平が床をすべらせて朝山に渡した包丁で、松田に決定的な傷を負わせ、戦いに勝利する、という話です。
 後半、松田と朝山がからんでくる当たりから、息をもつかせぬスピード感で話が進んで行き、できのいいB級映画を見ているようで、興奮しました。特に、犠牲者の乳首を手の中で転がしたり、歯を口の中でころがしたり、と松田の猟奇的な一面が語られているので、余計ラストが盛り上がったのだと思います。小説を読んで、久々にドキドキしました。この小説について詳しく知りたい方は「Favorite Novels」の「天童荒太」の項に詳しいあらすじと寸評を書きましたので、ぜひご覧ください。

BSまるごと大全集 伝説のロック・貴重なライヴ映像で贈る全米ベストヒット

2007-03-27 15:34:43 | ノンジャンル
 この書き込みの長ったらしい題名の番組が日曜日のNHK・BS2でPM7時30分から10時まで2時間30分かけて放送されていました。内容は、ローリング・ストーンズ誌が音楽関係者172人に「あなたが評価する50曲の歌」を聞いたアンケートをもとに、「すべての時代を網羅したアメリカの歌ベスト500」という本を出版し、そのうちの上位100曲をライヴ映像を交えながら紹介していく、というもので、別に「ベストヒット」という訳ではなく、ロックという限定もありません。
 したがって見ていると、ロック音楽だけでなく、R&Bあり、ブルースあり、なんでもありで、陶然、純粋にロックのベスト100を紹介する番組にはなっていませんでした。
 ちなみに、上位10曲は、1位「Like a Rolling Stone」('63、ボブ・ディラン) 2位「Satisfaction]('65、ローリング・ストーンズ) 3位「Imagin」('71、ジョン・レノン) 4位「What's Going On」('71、マーヴィン・ゲイ) 5位「Respect」(’67、アレサ・フランクリン) 6位「Good Vibration」('66、ビーチ・ボーイズ) 7位「Johnny B Goode」('58、チャック・ベリー) 8位「Hey Jude」('68、ビートルズ) 9位「Smells Like Teen Spirit」('91、ニルヴァーナ) 10位「What'd I Say」('59、レイ・チャールズ)でした。
 最も多くチャートインされていたのはビートルズで9曲、次がプレスリー、ローリング・ストーンズで4曲、以下はすべて2曲以下でした。見ていて面白かったのはテンプテーションズがもろにシャネルズだったこと(逆か?)、それから「You Really Got Me」を歌うザ・キンクスのボーカルに危険な怪しさを感じたことです。
 番組の中ではイギリスでも行われた同じような企画の結果も紹介されていて、1位「ボヘミアン・ラプソディ」(クイーン) 2位「青い影」(プロコム・ハルム) 3位「イマジン」(ジョン・レノン) 4位「ホーム・ソウツ・フロム・アブロード」(クリフォード・T・ワード) 5位「天国への階段」(レッド・ツェッペリン)でした。私たちだと、こっちの方がピンと来るかもしれません。
 大体ロックと銘打ちながら、ディープ・パープルとか、ピンク・フロイドが一曲もないというのはどうなんでしょう? 題名に騙されて番組を見た人が多くいると思います。NHK担当者の猛省を求めます。