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クリント・イーストウッド監督『ヒアアフター』その1

2012-06-30 08:29:00 | ノンジャンル
 クリント・イーストウッド監督・共同製作・音楽の'10年作品『ヒアアフター』をWOWOWシネマで見ました。
 南国の避暑地に愛人のテレビディレクターのディドラーと来ていたフランスのテレビキャスターのマリー(セシル・ドゥ・フランス)は、彼の子供への土産物を探しに市場へ出かけたところを津波に襲われ、臨死体験を味わいます。瓦礫と化した町で再会する二人。
 “サンフランシスコ港”の字幕。大事な客だから今回だけ頼むと兄のビリーに言われたジョージ(マット・デイモン)は、老人アンドレウの手を取り、長年連れ添って最近難病で亡くなった彼の50代の妻が、看病ばかりさせて心苦しく思い、他の人と新しい人生を始めてほしいと思っていることを、その老人に伝え、彼女が「ジューン」と繰り返し言っていることも教えます。老人と別れた後、死者と語る人生など意味がないと兄に言うジョージ。老人はビリーに、ジューンというのは妻の面倒を15年も看てくれた看護師で、10年来自分が彼女のことを思っていたことを罪悪感から誰にも話せないできていると告白します。ラジオの朗読番組を静かに聞いてベッドに横たわるジョージ。
 写真館で双子の兄弟が写真を撮ってもらっています。おしゃべりの兄ジェイソンと無口で兄に頼りきりの弟マーカス。帰宅した母は酒をらっぱ飲みし、自室に入ると、二人はほっとします。翌朝、福祉局員がやって来ると、酔って寝ている母を窓から出し、転がっている酒瓶を隠し、「母は今買い物に行っている」と言って、彼らを家に入れる二人。母は買い物袋を抱えてドアから入ってくると、訪問日を忘れていたと福祉局員に謝ります。写真館で写した二人の写真を贈られて喜ぶ母。母から薬局への買い物を頼まれたジェイソンは、携帯電話でマーカスに指示し、パソコンでナルトレキソンがヘロインの治療薬であることを調べさせ、母が初めて薬物依存を治す気になったことを知ります。薬を買って帰ろうとするジェイソンでしたが、チンピラにからまれて携帯と薬を奪われ、彼らから走って逃げて道に飛び出し、車に轢かれて死んでしまいます。
 パリへの飛行機内で、現地に留まってリポートしなかったことを悔いるマリーでしたが、パリに着くとディドラーの子供への贈り物を託して彼と別れます。自宅で津波のニュースを見るマリー。
 “フランス・テレビジョン”のスタジオで拍手で迎えられたマリーは、アパレル会社のCEOをゲストに迎え、東南アジアにおける児童労働について追及しようとしますが、津波の時に見た幻覚のフラッシュバックに悩まされ、反論できずに番組を終えます。マリーはその幻覚のことをディドラーに話しますが、彼は脳震盪のせいだろうと言って相手にしてくれません。企画会議でも上の空のマリー。ディドラーは回復するまで番組を数週間休み、本を書けと言います。(明日へ続きます‥‥)

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卯月妙子『人間仮免中』

2012-06-29 05:25:00 | ノンジャンル
 高橋源一郎さんが朝日新聞で絶賛していた、卯月妙子さんの'12年作品『人間仮免中』を読みました。実体験に基づいたノンフィクション・マンガです。
 いきつけのスナックで全裸の客の肛門近くにおまんこ印の落書きをする36才の著者は、そのそばに「野菊のバカ 伊藤佐千夫」と書く26才年上のボビー(日本人)に一目惚れしてしまい、その場で交際を申し込みます。還暦過ぎの自分と一緒になることを再考しろと言うボビーを押し切って、彼の部屋で同棲を始める著者。トイレで幻覚を見た著者は、統合失調症にもかかわらず、最近薬を飲んでいなかったことに気付きます。
 舞台の仕事を手伝うために、勇気を持って電車で現場に着いた著者は、幻覚の嵐に会い、頓服薬をがぶ飲みし、殺人欲求の幻聴も始まると、最後の手段としてボールペンで腕に傷をつけます。3番目の女房に出て行かれて11年のボビーは、著者のまずい手料理にも心なごませます。
 20才の頃、著者の夫は会社が倒産し、著者は生活のため、SMや排泄物や嘔吐物、ミミズを喰うというAVに出演するようになりますが、見込みのない企画を立ててはその度に大金を失う夫に愛想をつかし、その結果、夫は投身自殺、著者は背中に夫の戒名と般若心境の刺青をします。
 著者のマンガ人生は20才の時にレディコミでデビューし、以降SM雑誌などでエッセイ漫画を書くも、稲中にショックを受け、ギャグ漫画家として再デビュー、その後、症状が悪化しつつも描き続け、単行本も2册刊行し、これまでの経験を生かして精神科の閉鎖病棟の話をかなりの執念で描いたものの何回目かに入院で挫折、それ以降マンガが描けなくなりストリップ嬢に転身、それも舞台上で首を切るという事件で引退、その後、AV嬢へと転身していたのでした。
 友人を自宅に招くと、それに嫉妬した癇癪持ちのボビーに腹を立て、割れたビール瓶で自分の首を切る著者。それでいてカップル喫茶や乱交パーティーに著者を誘うボビーは、会社では社長の信任が厚く、次期社長である社長の息子・常務に取付いている身勝手な専務と対立していました。ケンカを繰り返しながらも、酒を酌み交わし、セックスを重ねるボビーと著者。ケンカが高じて薬を大量に飲んで自殺未遂を起こす著者は、ボビーの提案で3ヶ月の別居をし、お互いの気持ちを確かめることにしますが、結局なし崩し的に再び同棲することになります。高校に受かり上京してくることになった著者の1人息子シゲルに、自分の存在を知らせまいとするボビーは、あこぎな商売をしていた若い頃の話をします。
 著者は舞台の仕事ができないほど症状が悪化し始め、希死念慮も始まり、舞台を休んで一時症状が好転し、性器の両脇にボビーの本名の刺青を入れてボビーに覚悟を固めさせますが、ボビーの会社の社長が死に、保証人の借金も背負うこととなり、二人は以前に比べて質素な生活を強いられます。そんな折り、舞台へ復帰しないかという誘いが来ると、著者は医者が止めるのにもかかわらず舞台に立つ決意を固め、ヨガを始めて体調がよくなったので薬も自分の判断で減らしてしまい、万能感が始まり、カリスマ占い師になるという妄想も抱き、気分が不安定になりボビーとの仲も険悪になると、躁状態になって、歩道橋から飛び降ります。
 顔から道路に突っ込んだ著者は顔面を粉砕骨折し、右目の視力を失い、顔も見るも無残な状態に破壊され、しかも統合失調症の薬を飲めない状態に陥り、自分とボビーが病院によってともに殺され、その動画がネットに流されるという妄想に延々と捕らわれます。それでも何とか手術によって見られる顔となり、投薬によって正気に戻り、ひどい痛みとしばしば現れる統合失調症の症状に耐えながらも回復すると、ボビーから求婚されます。それを聞いて泣く母。今回の事故で、かえって人情の暖かみを感じられるようになった著者は、第二の人生をスタートさせることを決意し、専務の入れ知恵でボビーと別居せざるを得なくなっても、再びボビーと暮らせる日を楽しみにして岩手の施設で新生活を始めるのでした。

 歩道橋から飛び降りた後の妄想が『粘膜人間』での死の幻想を思わせる迫力で、ここまでよく覚えているものだと感心しました。統合失調症を理解する上でも、最適な本の一つだと思います。

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下村優監督『パートナーズ~盲導犬チエの物語~』その3

2012-06-28 08:37:00 | ノンジャンル
 またまた昨日の続きです。
 翌日、小山内は仙台に空きができたので、自分の代理で行ってほしいと中島に言われます。考えさせて欲しいという小山内。ステージ上で自分とチエの両方に照明を当ててほしいと言うマコト。
 その夜、ヒールをはいて歩いていたマコトは過って路上の自転車を倒してしまい、将棋倒しになった自転車を足に受けた男(ダンカン)はマコトにからみます。吠えたチエに怯えた男は自転車をチエに降り降ろします。暗転。
 CTスキャンを受けるチエ。駆けつける小山内とミユとその母と兄。脾臓が破裂しているので手術をするという医師。自分がヒールを履いて転んだのがいけなかったと言うマコトに怒る小山内。ミユの父も駆けつけ、医師は今夜が山だと言います。心配しないでとマコトに言う小山内は、ミユがなぜチエという名前をつけたのか説明します。それは、ミユの父が家に飾っていたロバート・キャパとチェ・ゲバラの写真の「チェ」から取ったものでした。「チェ」はスペイン語で「君」や「あなた」を意味することも教えます。
 病院で夜を明かす高橋一家と小山内でしたが、ミユの兄はマコトをライブに送り出し、小山内は今夜は自分が盲導犬になると言うと、マコトは彼の腕を取り、チエに聞こえるように歌ってくると言って去ります。
 チエの容態が急変し、危篤というメールが来たことをマコトに知らせる小山内。小山内はステージ上のピアノの前にマコトを導き去ろうとしますが、マコトは一瞬彼の腕を握ります。チエの話をしたマコトは、歌をチエに捧げると言って、歌い始めます。蘇生措置を受けるチエ。それを見守るミユら。やがて小山内にチエが助かったというメールが届き、歌っているマコトに小山内がそのことを伝えると、観客は拍手でその報告を迎えます。笑うミユ。感極まる小山内。涙ぐむマコトの母。
 数日後、仙台に一緒に行ってくれと小山内はマコトに言いますが、女の人を知らないのに私でいいの、とマコトは言い、小山内が、最初で最後の人にしたい、と答えると、マコトは、うれしいけど奥さんらしいことはできないから結婚する気はないと言い、やっと自立できたのはみんなのおかげで、チエみたいな盲導犬をたくさん育てて、と言い、私は今は歌いたい、とマコトが言うと、小山内は、仙台に行く決心がついた、と言って、マコトから、あなたがいる町へ歌いに行くと言われます。
 「日本盲導犬協会 仙台訓練センター」と掲げられた建物。街頭の巨大スクリーンに歌うマコトの姿が映されると、小山内は訓練犬に「あの人と俺はキスしたんだぞ」と言うのでした。そしてエンディング・タイトルの後に「人間のため 無償の愛と奉仕の心を惜しまない 犬さんたちに 感謝をこめて 劇団東俳 藤野珠美」の字幕が出て、映画は終わります。

 淡々と画面が積み重ねられていく「普通」の映画でしたが、山根さんが指摘していたように、犬の「目」の表情が直接に訴えてきて、それだけでかなり心を貫かれました。お涙頂戴になりがちなストーリーも、過度に感情に流れることなく、最後まで見ることができました。下村監督の次回作にも期待したいと思います。

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下村優監督『パートナーズ~盲導犬チエの物語~』その2

2012-06-27 00:08:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 マコトの母は、自分が教えるピアノの生徒から盲導犬の話を聞きます。盲導犬を使う鎌倉彫り師の女性(根岸季衣)は、マコトが歌えてうらやましいと言います。ピアノに触れ「ねこふんじゃった」を弾くマコトに拍手をする母。マコトは「先生、タダでピアノを教えてください」と母に言うのでした。
 チエの訓練を積む小山内は、同僚に犬と気持ちが通じ合わないと言います。路上訓練の時に現れたミユを見て立ち止まるチエ。草原を駆け回るチエとミユ。ミユが去ってもチエは動こうとしません。中島はチエを迎えに来て、技術で越えられない壁を越えるには自分で考えろと小山内に言います。小山内はミユを訪ね、チエに好かれる方法を聞くと、ミユはただチエのことが好きだっただけだと言い、それを聞いた小山内は、今まで誰も好きになったことがないことに気付きます。チエと一緒に寝る小山内。やがてミユを見た場所に立ち止まらなくなるチエ。
 鎌倉彫りの女性は盲導犬がもう働けなくなり、別れなければならなくなったと言って泣きます。路上試験中にミユが現れても立ち止まらずに小山内の指示に従うチエ。鎌倉彫りの女性が引退犬として盲導犬を引き渡すのに、マコトと彼女の母も同行します。
 神奈川訓練センターでマコトは、小山内からチエを引き渡してもらうために、一ヶ月の共同訓練に参加します。チエが昔男を取られた女と同じ名前だと不機嫌になるマコト。口でばかり言わないで、もっと手取り足取り教えろと言うマコト。ワイプ。歩行訓練で倒れるマコトを受け止める小山内。犬への愛情が足りないと言う小山内にキレるマコト。中島はチエを連れ去り、道端に仰向けになったマコトの隣に、小山内も横たわり、自分が盲導犬訓練士を志した不純な動機を告白します。冷凍庫で事故に会ったおっさんが、盲導犬学校に入ったと嘘をついて自殺したこと、そしてミユから聞いた話も小山内がすると、マコトは人間との関わり方も学べと小山内に言います。マコトはその夜チエに添い寝しようと語りかけると、チエの方から寄って来て、マコトはチエの暖かみを感じます。
 中島と小山内が見守る中、人込みの中でも、電車の中でもマコトの指示に従い、実地試験をパスするチエ。ピアノに向かうマコトとそばに横たわるチエ。病院の定期検査に行ったマコトは、チエを知っている老女に出会い、彼女が骨折したため、息子夫婦が彼女の犬・金四郎を保健所に連れていってしまったことを知らせます。マコトは小山内とミユとミユの兄を連れて保健所に駆けつけますが、昨日既に殺処分された後でした。保健所の入り口で後ずさりするチエ。悲しそうな犬たち。保健所の職員は殺処分される犬の7割が飼い主の持ち込み、3割が迷い犬だと言い、一年で27万9千頭もの犬をガスで苦しませながら処分していると言います。帰りの車の中で、犬の幸せや人の幸せを問うマコトに、小山内は「生き続けること」と答えます。マコトの顔を触り、毛が生えていない肌を久しぶりに触ったと言うマコト。闇の中で男女がまさぐり合っているうちに毛がなくなり獣が人になったという話や、一目惚れはその後自分の錯覚に気付いていくのが普通だが、そうでないものは永遠の一目惚れと呼ぶのだという話をマコトがし、私はもう一目惚れできないと言うと、小山内は「俺は一目惚れした」と言い、一目惚れの仕方を誰にも教わってこなかったと言う小山内に、マコトは「ご褒美にキスしてもいいよ」と言い、小山内がキスすると、マコトは「目を閉じちゃった」と笑い、小山内は今度はマコトの頭を引き寄せてキスをします。別れ際、「ライブをやるので来て」というマコト。(またまた明日へ続きます‥‥)

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下村優監督『パートナーズ~盲導犬チエの物語~』その1

2012-06-26 03:08:00 | ノンジャンル
 山根貞男さんが絶賛していた、下村優監督・共同原案の'10年作品『パートナーズ~盲導犬チエの物語~』をDVDで見ました。
 屋上から携帯電話を投げ捨てる車椅子の男・寺戸。マグロの冷凍倉庫で働く若者ら二人は、休憩中に彼からのメールを受けとります。メールには「自分で死ぬ勇気がない奴が誰でもよかったって人殺すけど、、俺はそれもできない体になってしまった。格差の中でも差をつけられてしまった(笑)  サヨナラ」と書かれていました。寺戸の遺影。彼の母は、春に、授業料はタダで倍率も高い盲導犬の訓練士学校に受かってはしゃいでいたのに、と二人に語ります。二人は寺戸の母と寺戸の骨を拾いながら、1日に6700円しかもらえない今の仕事では、働くために生きるのか、生きるために働くのか分からないと言い、障害者か貧乏の2択しか自分たちにはないと言います。
 二人のうちの1人、小山内(浅野陽介)は162人の受験生のうち8人しか受からない盲導犬訓練士学校に受かり、入学式に遅刻していきます。校長(角野卓造)は想像力と観察力が必要で、一人前の社会人にならなければいけないと言って、遅れてきた小山内に学校の志望理由を聞きます。隣の女性に促されて、小山内は室内に掲げられた文「目の見えない人、目の見えにくい人が、行きたい時に、行きたい場所へ、行くことができるようにするため」を棒読みすると、生徒らは拍手します。次々に志望理由を述べる新入生。小山内は、一生喰いっぱぐれのない仕事として選んだと教師の中島(夏八木勲)に告白すると、何でお前を採用したのか不安だと言われ、自分もそうだと言います。授業風景。餌やり。フンの始末。そして訓練士資格認定書授与式に臨む小山内。
 写真家の仕事に専念するために家を出る高橋家の父(村田雄浩)に、父が壁に飾っているキャパとチェ・ゲバラの写真をもらう幼い娘・ミユ。父は兵器のプラモデル作りに熱中するミユの兄にいいかげんにしろと言えとミユに告げ、ミユを無理矢理笑わせて自分用の写真を撮ります。
 一方、ステージ上で歌うマコト(大塚ちひろ)は、マイクがハウリングを度々起こすことにキレて、ステージを降り、メジャーデビューして柔になったとしてメンバーのヒロヤを責めます。盲導犬訓練センターでは牝犬ミルキーの出産。高橋家では父の好物のスキヤキを食べながら、犬を飼おうと母(川上麻衣子)が言いますが、ミユの兄は以前飼っていた犬が死んだ時のことを言って反対します。ミルキーは無事出産。マコトは楽屋で酒をらっぱ飲みしてステージに戻り、忌野の歌を歌います。子犬の時だけ盲導犬を育てるボランティアがあると告げるミユの母。マコトはマイクのコードに足を引っ掛けて倒れます。
 盲導犬訓練センターを訪れたミユらは子犬をもらい、Cで始まる名前をつけてほしいと言われ、ミユは子犬をチエと名付けます。10ヶ月の間愛情を注いで育ててくれれば、立派な盲導犬になると中島から話されるミユたち。一方、マコトはステージ上の事故で視力を失います。寂しがり屋のチエに母の匂いのついた毛布を与えるミユ。それを見たミユの兄は、10ヶ月後どうなるかと心配します。チエを溺愛するミユ。一方、小山内は中島に訓練技術を誉められますが、技術では乗り越えられない壁もあると教えられます。プラモデルをいじっていて兄の怒りを買うチエをかばうミユ。マコトを見舞うヒロヤに、マコトはボーカルも彼女も自分の替わりを探せと言い、もう来ないでと言って帰し、ヒロヤが帰った後、泣き崩れます。ミユはチエと散歩している時、柴犬の金四郎を連れた老女(内海桂子)と出会い、彼女が金四郎より一日でも長生きするつもりだと言うのを聞きます。母(熊谷真美)と食事の訓練をするマコトは、ハシが使えず、怒って手で食べ始めます。チエを返すのが一ヶ月後に迫ったことを知らせる手紙を受け取るミユ。チエと家族全員の写真を、ミユは父に撮ってもらいます。ミユからチエを渡された小山内は、立ち去らないミユが「チエが自分の方を振り返らなかった」と言って泣くのを、「チエは今が別れの時とは知らないからだ」と慰めます。「盲導犬として不合格になり戻ってきて」と泣くミユに、小山内は「立派な盲導犬にする」と言い、ミユは母の元に駆け寄り泣き続けます。(明日へ続きます‥‥)

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