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斎藤美奈子さんのコラムその127&前川喜平さんのコラムその88

2022-11-30 00:26:56 | 日記
 恒例となった、東京新聞の水曜日に掲載されている斎藤美奈子さんのコラムと、同じく日曜日に掲載されている前川喜平さんのコラム。

 まず11月20日に掲載された「学ぶことは生きること」と題された前川さんのコラムを全文転載させていただくと、
「17日と18日に埼玉県川口市で開かれた第68回全国夜間中学校研究大会に参加した。対面形式の開催は三年ぶり。この三年で夜間中学は七校増えて四十校になり、来年度以降の設置を計画または検討中の自治体も多いため、参加者の顔ぶれは大きく変わった。
 大会のハイライトは「生徒体験発表」だ。神戸の夜間中学に通う中国出身の女性は、本国で過ごした幼少期、暴力を振るう父親の下で学校に通えなかった。徳島の夜間中学に通う青年は、母親と死に別れたのちに預けられた里親の下で新設の夜間中学に入学することができた。東京の夜間中学に通う少女は長く不登校で引きこもっていたが、夜間中学で学ぶことによって自分は変われるのだと知った。彼らに共通するのは、夜間中学で学ぶ喜びを実感するとともに生きる喜びを見いだしたということだ。学ぶことは生きること。学習権は生存権でもあり幸福追求権なのだ。
 増設の勢いがついてきた夜間中学だが懸念もある。設置自治体の中には夜間中学の意義を理解せず十分な支援を行わない自治体がある。夜間中学を減らそうとする自治体もある。入学者から次々に退学者が出ている新設夜間中学もある。
 夜間中学に限らず学校は学習権と生存権という人権を保障する場だ。それを知らない教育関係者はまだまだ多い。」

 また、11月23日に掲載された「防衛費より給食費」と題する斎藤のコラム。
「物価の高騰が学校給食を直撃している。国の交付金を利用しても、食材の調達や献立の工夫で経費を削減しても追いつかず、給食費の値上げに踏み切った自治体もある。
 仕方がない?
 いやいや、むしろ食費が家計を圧迫している今だからこそ、給食費はタダにすべきだと思いません? 実際、それができてる地域もあるのだ。
 文部科学省の調査(2017年度)では、小中学校の給食費を完全無償化した自治体は全国で76市町村(4.4%)。人口の少ない町村が主だったが、ここへきて中核都市にも無償化の動きが急速に広がりつつある。
 青森市は今年十月から完全無償化を開始した。大阪市はコロナ禍に伴う緊急措置としての無償化を来年度以降も継続する方針。東京都では葛飾区が23区ではじめて完全無償化を打ち出した。期間限定の無償化を決めた自治体は相当数にのぼる。
 住民が要望し、議会と首長が合意すれば、無償化は可能なのだ。義務教育の無償を謳(うた)う憲法26条から見ても、地域間の格差をなくす意味でも、この機に国は全自治体での完全無償化を目指すべきではあるまいか。
 一人当たりの平均月額給食費は小学生で約4300円、中学生で約4900円。防衛費の増額には反対しても、学校給食の公費負担に反対する人はあまりいないはずである。」

 そして、11月27日に掲載された「赤木俊夫さんを忘れない」と題する前川さんのコラム。
「森友学園問題」で決裁文書の改竄(かいざん)を強いられたために自死に至った近畿財務省理財局長佐川宣寿氏を訴えた裁判で、大阪地裁が門前払いの判決を出した。国家公務員が職務で損害を与えた場合、公務員個人は賠償責任を負わないという理屈で損害賠償請求を棄却するのだ。という
 しかし公文書の改竄は公務員の職務なのか? 改竄を命じる命令は職務命令だと言えるのか? こんな違法行為を部下にさせても国家公務員は国に守られるのか? 法は正義を実現するためにあるのではないのか? 裁判所はこのように消極的であっていいのか?
 雅子さんは損害賠償がほしくて提訴したのではない。夫を死に至らしめた者は誰なのか、その真実が知りたいだけなのだ。しかし、雅子さんが国を訴えた裁判で岸田政権は「認諾」という異常な手段で裁判を終わらせ、真相解明の機会を封じた。今こそ裁判所がそれを封じた。
 公文書改竄事件の責任者は佐川氏だけではないはずだ。僕は当時の菅官房長官の指示があったと思うし、当時の安倍首相も了解していたと見ている。真の責任者は官邸にいたのだ。
 この言説を名誉棄損(きそん)だと思うなら、菅氏は私を訴えたらいい。私は喜んで受けて立つ。その時こそ裁判所で真実を明らかにできるだろう。」

 どれも一読に値する文章だと思いました。特に最後の前川さんの文章には勇気づけられました。

クリント・イーストウッド監督『クライ・マッチョ』その2

2022-11-28 05:30:18 | 日記
 昨日からの続きです。

「翌朝、二人は食事を見つけ、遠くに食事を運んできたマルタの姿を見ます。マルタは二人の後を追ってきたと言います。マイクとラフォは近くの牧場で馬を見つけ、ラフォは乗馬のトレーニングを開始します。二人はマルタのレストランを訪れます。
 マイクとラフォは、マルタとそこにいる子供たちとともに食事をします。マルタは、子どもたちは孫で、母親である自分の娘と夫は2年前に病気で死んだといいます。二人とマルタ、そして子どもたちは打ち解けた様子で過ごしていると、警官がやってきます。マルタは警官を追い出します。二人は宗教施設で寝泊まりしながら、牧場で乗馬のトレーニングを続けます。
 マイクはハワードに電話します。ハワードはマイクがいつまでもアメリカに来ないことにイライラし「リタの名前でメキシコに投資した、金を手に入れるために息子が必要だ」と話します。マイクは「息子に会いたいのは金のためか?」と怒ります。ハワードは「もちろん息子に愛がある」ともいいます。マイクはラフォに真相は伝えず、ラフォは父に会えることに興奮しています。
 マルタは、朝食を運びに来ましたが「自分の家の裏に小さな家があるからそこに来ないか?」と二人を誘います。マイクとラフォはそこに行くことにします。
 二人はマルタの家につき、食事の世話を受けます。マイクとラフォが牧場で働いていると、警官が来て職務質問をします。警官はマイクに傷ついた犬の手当を頼みます。ラフォも牧場の少女と仲良くなります。ラフォはマイクに「アメリカに行けなければ、ここに残りたい」と言います。
 マイクは翌日、アウレリオを目撃します。マイクはマルタの家から逃げることを決めます。マルタは再会を約束し、マイクはラフォを連れて逃げ出します。マイクは車中で「ハワードはリタと共同投資をしている。息子(ラフォ)がハワードの家にいれば、その半分をくれるだろう」と真相を話します。その話を聞いたラフォは怒ります。
 道中、警察はマイクとラフォを尋問し、車の中に麻薬がないか調べます。警察は麻薬を発見できずに二人を解放します。しかし、警察はマイクをまだ疑っている様子。ラフォは警察に金を渡し、二人は逃げ出します。
 マイクとラフォはアメリカを目指しますが、途中でアウレリオに攻撃され車は道から外れ停止します。アウレリオが銃を向けると、マッチョがアウレリオに襲いかかり、その隙にマイクは銃を奪います。マイクはアウレリオの車を奪い、ラフォと逃走します。二人は、マッチョはすごいと語り合います。
 マイクはラフォをテキサスまで連れていきます。メキシコとテキサスの国境で、ハワードとラフォは再会しました。マイクはテキサスに戻らず、メキシコに向かうことにします。ラフォはマッチョをマイクに託すのでした。
 マイクとマルタが幸せそうにダンスをしています。マッチョは「コケコッコー」と鳴いています。」

 なんとものんびりとした映画でした。クリント・イーストウッドが92歳での作品です。

クリント・イーストウッド監督『クライ・マッチョ』その1

2022-11-27 03:46:12 | 日記
 クリント・イーストウッド監督の2021年作品『クライ・マッチョ』をWOWOWシネマで観ました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「1979年、アメリカ。テキサス州に暮らすマイク(クリント・イーストウッド)はロデオのスターでしたが、怪我のために引退しています。彼は勤め先の牧場の上司ハワード(ドワイト・ヨワカム)から老いぼれ扱いされる毎日です。
 そんな彼はハワードに呼び出され、ハワードのメキシコに暮らす13歳の息子ラフォ(エドゥアルド・ミネット)をテキサスまで連れてきてほしいという仕事を頼まれます。マイクは乗り気でありませんが、ハワードはトラブルがあるのでメキシコに行けない、マイクのようなカウボーイが行けばラフォもアメリカに行く気になるだろうと言います。マイクはハワードに借りがあるとして、引き受けることにします。
 マイクは、メキシコシティにいるハワードのメキシコ人妻リタ(フェルナンダ・ウレホラ)の家を目指します。リタは豪邸に暮らし、酒浸りで男遊びの毎日。マイクはラフォのことを聞くと、息子は不良で闘鶏場にいるだろうと言います。リタは息子に愛情がなく、見つけられるならアメリカに連れ帰っていいと言います。
  マイクは闘鶏場でラフォを見つけます。ラフォは彼の鶏『マッチョ』といたところ、警察が取締りに訪れ、ラフォは逃げ出します。その後マイクはラフォを見つけますが、彼はマイクのことを母から送られた男だと思っています。
 マイクは、自分はハワードの依頼で来たと言い、ハワードの家に一緒に帰ろうと言います。マイクはテキサス州にあるハワードの大きな牧場と馬、カウボーイの話をします。マイクのことを信用していなかったラフォでしたが、カウボーイ生活に憧れてマイクのことを信用し、ハワードの家に帰ることにします。
 マイクとラフォがリタの家に戻ると、彼女はマイクがラフォを見つけたことに驚きます。マイクを誘惑するリタでしたが、マイクはそれを拒絶して家を出て彼女を怒らせます。マイクはリタの家から追い出されます。
 リタは、部下の男アウレリオ(オラシオ・ガルシア・ガルシア)とルーカスに追跡させます。マイクは車中でラフォが居眠りをしているのに怒り、車から降ろします。しかし、マイクはラフォが財布を盗んだことに気づきます。ラフォは財布を返し、マイクは彼を車に戻します。車中でラフォは、マッチョとは強いという意味だと話し、マッチョの自慢話を始めます。
 二人は野宿をします。ラフォは男遊びをする母を嫌悪し、彼女の手下のアウレリオは前科者で彼からいじめられたと話します。マイクは運転中、国境に連邦警察が多数いるのを見て、彼らとのトラブルを避けるため迂回します。
 二人はレストランで食事をとり、マイクはメキシコのビールを飲みます。ラフォはメキシコの酒テキーラを飲もうとしますが、マイクから止められます。マイクはハワードに電話し、ラフォを見つけたと連絡、ハワードは歓喜します。
 そこへ、アウレリオとルーカスが現れます。アウレリオはラフォを捕まえ、マイクと喧嘩になります。アウレリオは「ラフォは俺の息子だ」と野次馬に言いますが、ラフォは否定し アウレリオから受けた虐待の傷跡をみせます。ラフォはマイクとともに逃走します。
 マイクとラフォは途中で喉が渇き、ラフォはサボテンの食べ方をマイクに教えるものの、マイクは吐き出してしまいます。その間に車が泥棒に盗まれてしまい、次の町まで歩くことにします。二人は小さな町で服を買い、そしてラフォは所有者がわからない車を見つけます。マイクとラフォはその車でアメリカを目指すことにします。
 二人は小さなレストランを見つけ、そこのオーナーのマルタ(ナタリア・トラヴェン)という女性と出会います。マイクとラフォはそこで食事をとります。店に警察が訪れると、マルタは二人を探しているのではないかと思い、店を閉じます。二人もマルタを信用し、店で眠ることにします。
 翌朝、マイクが目を覚ますと、ラフォは「マルタに逃走の理由を話した」といいます。マイクとラフォは店を出発し、マルタは別れを惜しみます。二人は運転中に警察の取り締まりの厳しさを目にします。
 二人は廃屋を見つけて休息をとると、そこはキリスト教の礼拝室でした。ラフォは神聖な場所に寝泊まりすることに反対しますが、マイクはそこで一泊することにします。その夜、マイクは自分は子供を失ったこと、その後の人生はうまく行かなかったが、ハワードの牧場に雇われたことを話し、ハワードには借りがあると話します。

(明日へ続きます……)

メリアン・C・クーパー&アーネスト・B・シェードザック監督『キング・コング』

2022-11-26 00:03:51 | 日記
 メリアン・C・クーパー&アーネスト・B・シェードザック監督の1933年作品『キング・コング』をWOWOWシネマで観ました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「怪獣映画を手掛ける映画監督のカール・デナム(ロバート・アームストロング)は、これまでの作品には女性が一人も出演しておらず色気に欠けるとの評判を受け、最新作に出演させる女優を探していたところ、仕事を探しているところだったアン・ダロウ(フェイ・レイ)という女性と出会い、彼女を主演女優に抜擢します。デナムはアンと共に顔見知りの船長エングルホーン(フランク・ライヒャー)の船に乗ってニューヨーク港を出航します。航海の中、船員のジャック・ドリスコル(ブルース・キャボット)はアンに魅了されていきます。数週間後、船はスマトラ島の南西に位置する孤島で、地図にも載っていない「髑髏島」に到着します。
 髑髏島に上陸したデナム一行は、そこには島の主として崇められる「コング」なる存在を知ります。島の原住民はコングに捧げる生贄の儀式を行っており、アンに目をつけると一行に対して彼女をコングへの生贄として譲って欲しいと要求します。一行はもちろん断り、一旦は船に戻りますが、その夜、原住民たちは船に潜入するとアンを拉致して連れ去ってしまいます。事態を知ったジャックとデナムは船員たちと捜索隊を結成、アンを救出に向かいます。途中で捜索隊は巨大な足跡を見つけ、後を追います。その頃、祭壇に縛り付けられたアンは巨大な怪獣キングコングに攫われて森の中に連れて行かれていました。
 アン救出に急ぐ捜索隊は、太古の昔に生息していたティラノサウルスなどの恐竜と遭遇してしまい、更にはキングコングにも襲われ、一人また一人と命を落としていきます。ジャックはデナムに原住民の村へ戻るよう告げると、単身アンの救出に向かいます。辿り着いた島の頂上では、キングコングと恐竜が壮絶な死闘を繰り広げていました。ジャックはその隙を突いてアンを助け出し、急いで原住民の村に逃げ帰ります。しかし、アンがいなくなったことに怒り狂ったキングコングはすぐさまアンらの後を追い、原住民の村を破壊し住民を次々と血祭りにあげていきます。エングルホーンは直ちに島から脱出しようとしますが、キングコングを使って一儲けを目論んだデナムは船内に積んであった毒ガス弾をキングコングに打ち込んで気絶させ、捕獲してニューヨークに連れ帰ります。
 キングコングは見世物としてニューヨークの劇場に出演させられることになり、デナムとアン、ジャックは記者からの取材に追われていました。興行の初日、劇場は超満員となりましたが、記者たちの焚いたカメラのフラッシュに興奮してしまったキングコングは鎖を引きちぎって暴れ出し、アンを攫ってニューヨークの大都会へ飛び出し、街を破壊しながら突き進み、アンを連れてエンパイアステートビルの頂上に登り詰めます。デナムとジャックの通報により警察は4機の戦闘機を出撃させ、キングコングは戦闘機の機関銃の攻撃を受けてビルから落下、地上に叩きつけられて死亡します。アンはジャックにより救出され、デナムは「彼女の美貌が野獣を仕留めたのだ」と呟きました。」

 3作ある「キング・コング」映画の中では、この作品がコングに対して一番愛情に欠けていました。

三池祟史監督『妖怪大戦争 ガーディアンズ』

2022-11-25 01:45:26 | 日記
 三池祟史監督の2021年作品『妖怪大戦争 ガーディアンズ』をWOWOWシネマで観ました。
 サイト「MOVIE WALKER PRESS」の「ストーリー」に一部加筆修正させていただくと、
「20XX年、列島を南北に縦断する断層&大地溝帯フォッサマグナに眠る古代の化石が結集し、巨大な“妖怪獣”へと姿を変えた。人間にはただの天災にしか見えないが、妖怪たちはこのままでは世界が滅んでしまうことに気づいていた。この未曽有の危機から世界を救うべく、妖怪ハンターであった渡辺綱の血を継ぐ兄弟の兄であるケイは、選ばれし自らの宿命を背負って、思いもよらない大冒険に身を投じていく。眠れし大魔神を目覚めさせ、妖怪獣を退治することに成功したと思いしや、妖怪獣はますます姿を大きくして復活するが、兄弟は歌を歌うことで、その巨大化した妖怪獣も倒す。しかし一度目覚めた大魔神は怒りが収まらず、弟を踏みつぶそうとするが、兄が大魔神の足を支え、弟を救う。すすろ大魔神は怒りを収め、大気の中に姿を消していくのだった。」

 ラストシーンの歌のシーンなど理解不能で、子役のオーバーな演技ばかりが目につく作品でした。