昨日と同じく、有隣堂ヨドバシAKIBA店の店員さんの推薦する豊島ミホさんの「檸檬のころ」を読みました。「タンポポのわたげみたいだね」「金子商店の夏」「ルパンとレモン」「ジュリエット・スター」「ラブソング」「担任授業」「雪の降る町、春に散る花」の7つの短編からなっている本です。どれも高校生の生活が題材になっています。
私が一番面白かったのは「ルパンとレモン」です。中三の時、吹奏楽部の指揮者だった秋元という女の子が、野球部だった主人公の西に「応援の時の自分のテーマ曲は何がいい?」と聞かれ、何でもいい、と答えると、「じゃあ、『ルパン』にするね」と言われ、「何で」と聞くと「だってクールじゃん。」と答えられます。実際に試合の時に流れるルパンの曲はかっこよく、その後も、「受ける学校が西と自分だけだから、一緒に勉強しよう」と秋元に誘われ、一緒に勉強するうちに秋元はレモンの匂いがすることに気付き、やがてそれはリップスティックの匂いだと分かります。二人は無事に高校に合格します。そして高三の夏。秋元とは徐々に疎遠になり、美しくなった秋元は、野球部でサルのような顔の陽気な佐々木とつきあうようになっています。帰りの電車で偶然一緒になった主人公と秋元はお互いに思いのたけを語り合い、秋元は主人公も好きなのだが、佐々木の天真爛漫さにどうしても引かれてしまうと言います。そして別れの記念にリップスティックを秋元は主人公に渡すのでした。
なんかちょっと切なくて、また秋元と佐々木と主人公の関係がスリリングで読みごたえがありました。
その他にも「ラブソング」「担任稼業」が良かったと思います。少なくとも昨日紹介した「マルコの夢」よりは、こっちの方が買いだと思いました。皆さんは、どう思われるでしょう?
私が一番面白かったのは「ルパンとレモン」です。中三の時、吹奏楽部の指揮者だった秋元という女の子が、野球部だった主人公の西に「応援の時の自分のテーマ曲は何がいい?」と聞かれ、何でもいい、と答えると、「じゃあ、『ルパン』にするね」と言われ、「何で」と聞くと「だってクールじゃん。」と答えられます。実際に試合の時に流れるルパンの曲はかっこよく、その後も、「受ける学校が西と自分だけだから、一緒に勉強しよう」と秋元に誘われ、一緒に勉強するうちに秋元はレモンの匂いがすることに気付き、やがてそれはリップスティックの匂いだと分かります。二人は無事に高校に合格します。そして高三の夏。秋元とは徐々に疎遠になり、美しくなった秋元は、野球部でサルのような顔の陽気な佐々木とつきあうようになっています。帰りの電車で偶然一緒になった主人公と秋元はお互いに思いのたけを語り合い、秋元は主人公も好きなのだが、佐々木の天真爛漫さにどうしても引かれてしまうと言います。そして別れの記念にリップスティックを秋元は主人公に渡すのでした。
なんかちょっと切なくて、また秋元と佐々木と主人公の関係がスリリングで読みごたえがありました。
その他にも「ラブソング」「担任稼業」が良かったと思います。少なくとも昨日紹介した「マルコの夢」よりは、こっちの方が買いだと思いました。皆さんは、どう思われるでしょう?