毎度おなじみの朝日新聞の特集記事「2006年 この一冊」の中で、八重洲ブックセンター汐留メディアタワー店の店員さんが、エンターテイメント系として推薦していた桜庭一樹さんの「少女七竈(ななかまど)と七人の可愛そうな大人」を読みました。
プロローグで、自分を変えるために7人の男と次々に交わり、主人公の七竈が生まれます。一話「遺憾ながら」では、いんらんな女からは美しい子が生まれる、との言い伝えどおり、すばらしい美女に生まれた七竈が語り手で、やはりすばらしく美しい男の子で、鉄道が好きという趣味が合うことから唯一の友人になる雪風とのことが語られます。二話「犬です」では、語り手が七竈の家にもらわれてきた元警察犬です。三話「朝は戦場」では、雪風の母が語り手で、働かない夫と6人の子供を持つ彼女の日常が描かれます。四話「冬は白く」では、七竈が語り手で、母の昔のアイドルで、今は芸能プロのスカウトをしている女性が、七竈をスカウトしようとする話。五話「機関銃のように黒々と」では、雪風が語り手です。結婚式で七竈と雪風は出会い、お互い親戚であることが分かり、二人が異母兄妹であることが暗示されます。二人で映画を見た帰り、高校卒業後、東京に出るという七竈を雪風はぶってしまい、昔の回想にふけります。六話「死んでもゆるせない」では、犬が語り手です。家の前を通って病気の夫を毎日見舞っていた女が家の前でトラックにはねられ、夫も死んでしまいます。雪風の末っ子の女の子が家から逃げてきて七竈の家にきたり、七竈を慕う後輩の緒方みすずを家に上げてしまったり、七竈の母が帰ってきたり、と様々なことが語られます。幕間の「五月雨のような」は、七竈の母が同僚の田中先生と寝る話。七話「やたら魑魅魑魎」では、七竈が語り手。田中先生の葬式に向かう母と七竈の会話が語られ、東京へ行く七竈と雪風との別れで終ります。
独特の文章で、散文詩を読んでるような部分があり、特に七竈と雪風との台詞のやりとりは言葉遊びのようです。章ごとに語り手が変わるのも面白く、犬が語り手になるのも奇抜で楽しめました。
それにしてもプロローグで、「辻斬りのように、男遊びがしたい」という文章が出てきて、七人目の男とは夜の学校の校庭で交わるのですが、これ以前に絶対読んだ気がします。どこで読んだのかは思い出せないのですが、どなたか知ってらっしゃる方、教えて下さい!
プロローグで、自分を変えるために7人の男と次々に交わり、主人公の七竈が生まれます。一話「遺憾ながら」では、いんらんな女からは美しい子が生まれる、との言い伝えどおり、すばらしい美女に生まれた七竈が語り手で、やはりすばらしく美しい男の子で、鉄道が好きという趣味が合うことから唯一の友人になる雪風とのことが語られます。二話「犬です」では、語り手が七竈の家にもらわれてきた元警察犬です。三話「朝は戦場」では、雪風の母が語り手で、働かない夫と6人の子供を持つ彼女の日常が描かれます。四話「冬は白く」では、七竈が語り手で、母の昔のアイドルで、今は芸能プロのスカウトをしている女性が、七竈をスカウトしようとする話。五話「機関銃のように黒々と」では、雪風が語り手です。結婚式で七竈と雪風は出会い、お互い親戚であることが分かり、二人が異母兄妹であることが暗示されます。二人で映画を見た帰り、高校卒業後、東京に出るという七竈を雪風はぶってしまい、昔の回想にふけります。六話「死んでもゆるせない」では、犬が語り手です。家の前を通って病気の夫を毎日見舞っていた女が家の前でトラックにはねられ、夫も死んでしまいます。雪風の末っ子の女の子が家から逃げてきて七竈の家にきたり、七竈を慕う後輩の緒方みすずを家に上げてしまったり、七竈の母が帰ってきたり、と様々なことが語られます。幕間の「五月雨のような」は、七竈の母が同僚の田中先生と寝る話。七話「やたら魑魅魑魎」では、七竈が語り手。田中先生の葬式に向かう母と七竈の会話が語られ、東京へ行く七竈と雪風との別れで終ります。
独特の文章で、散文詩を読んでるような部分があり、特に七竈と雪風との台詞のやりとりは言葉遊びのようです。章ごとに語り手が変わるのも面白く、犬が語り手になるのも奇抜で楽しめました。
それにしてもプロローグで、「辻斬りのように、男遊びがしたい」という文章が出てきて、七人目の男とは夜の学校の校庭で交わるのですが、これ以前に絶対読んだ気がします。どこで読んだのかは思い出せないのですが、どなたか知ってらっしゃる方、教えて下さい!
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