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ロバート・カーソン『シャドウ・ダイバー 深海に眠るUボートの謎を解き明かした男たち』

2011-03-09 07:42:00 | ノンジャンル
 朝日新聞のノンフィクション特集で紹介されていた、ロバート・カーソンの'04年作品『シャドウ・ダイバー 深海に眠るUボートの謎を解き明かした男たち』を読みました。
 深さ60mを越えて沈没船を潜水し探索するディープレック・ダイビングで名を馳せるネイグルは、漁師から情報を得て、やはりその世界で有名なチャタトンを誘い、'91年9月2日にニューヨークの沖約100キロの沖合いに、第二次世界大戦時に沈没したと思われるUボートを発見します。彼らは同行したダイバーたちに口止めをした上で、2回目のダイブに臨みますが、事故で一人を失います。ネイグルは新たに有名なダイバー・コーラーを参加させ、3回目のダイブを行い、チャタトンはナチスのマークと「1942」と印字された皿を発見しますが、そのUボートの正体がなかなか特定できず、プレスリリースし、各方面から多くの情報を得ますが、それでも特定には至りません。4回目の捜索で数十の人骨が見つかり、ホーレンブルクと名が彫ってあるナイフも見つかりますが、その名前でUボートに乗り込んだ人物は一人しか存在せず、その一人もアフリカ沖で死亡していました。アメリカ海軍で調べても記録はなく、ドイツでの調査も空振りに終わり、チャタトンは新たにトライミックスという新しい潜水法で捜索を続けます。6回目の捜索で全長と機関砲がないことが判明し、それまで考えられていた2つの仮説も崩れ去ります。8回目に造船所と潜水艦の型が記された金属板が見つかりますが、2人のダイバーを失います。金属板の情報を元に絞り込んだ2隻が、ホーレンブルクが乗っていた艦と同じ港に寄港していたことが分かり、またそのうちの一つの海軍の報告書に、記載を偽装した跡も見つかり、逆戻り魚雷によって沈んだと思われる一つの艦がほぼ特定されます。ところが、イギリス国防省のU
ボート専門家から、ホーレンブルクが乗っていた艦が司令部からの命令を受信せずにニューヨーク沖に向かった可能性があると知らされ、チャタトンが実際にドイツ軍の通信文を調べてその裏付けを取り、再びアメリカ軍の報告書に偽装の跡を発見します。そして、電動機室でついにチャタトンとコーラーは、ホーレンブルクの乗っていた艦の名前が書かれたタグを発見します。特定されたUボート・U-857に乗り込んでいた乗員の様子が綿密に語られ、最後にチャタトンとコーラーのその後が語られます。
 500ページを越える大部のノンフィクションで、非常に綿密な描写に圧倒されました。窒素酔いと減圧症、視界を奪う泥と、沈没船の迷路のような内部の恐怖もまざまざと描かれていたと思います。読みごたえのあるノンフィクションをお探しの方にはオススメです。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/^m-goto)

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