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ヴァルディミール・ヨハンソン監督『ラム』

2022-12-04 00:30:54 | 日記
 ヴァルディミール・ヨハンソン監督の2021年作品『ラム』を「あつぎのえいがかんkiki」で観ました。
 舞台はアイスランド。冒頭、おどろおどろしい音楽とともに、ホワイトアウトの中をカメラが前進していき、それが羊小屋に達すると、中の羊たちは不安げになり、次々と小屋から逃げ出します。バタンと開いたドアからは、巨大な羊が入って来て、ばったりと倒れます。
 その後、映画は第1章、第2章、第3章と話が進み、若い夫婦が人里あh慣れたところで牧羊犬を使って羊を育てていること、過去に幼い娘を亡くしていることが語られていき、ある日、頭は羊だけれども体は人間である子を出産させた後、自分たちの子供のように育てていく様子が展開します。その子のそばを離れない母親の羊は妻によって射殺され、地面深く埋められてしまいます。夫の弟がやって来て、その奇妙さに疑問を持ちつつも、やがて慣れていきますが、ラスト、羊男が突然夫の前に現れ、夫を射殺し、息子を連れ帰ります。銃声を聞いて妻は駆けつけますが、夫は既にこと切れていました。呆然とする妻の姿を映して、映画は終わります。

 監督はイーストウッドの映画の特殊撮影を担当したことのなるアイスランド人で、これが長編の第1作ということでした。素晴らしい映画だったと思います。


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