昨日の続きです。
木を切る男、森の中で「胸が苦しい」と言って、その場に倒れる。
ソローミン、袋叩きにしたコーリャに「アナスターシャには会わせん」と言い、彼をボートに乗せ、「革命を見つけた町へ行け」と言うと、コーリャは「お前らは死刑だ。俺は彼女と一緒に行く」と言い返す。
木の間から月。
夜。ボートの上で倒れたままのコーリャ。
夕日。
上半身裸のフィリップ。小屋に逃げ込み、彼から逃れようとするアナスターシャだったが、結局服を引き裂かれ、裸を見せてしまう。仰向けで倒れているアナスターシャをそのままにして、去るフィリップ。
猟銃を持って森の中を走るアナスターシャ。コーリャのボートに追いつく。
朝焼けの沼と森林。
記録フィルム。騎兵隊、泣く女、突撃する歩兵、機関車、レーニンの遺体、革命家たち、レーニンの葬列、機関車の車輪、追いかける子供たち、馬も牛も追いかける、フェイドアウト。
「アファナーシーの息子 ニコライ 1930年代」の字幕。森の道。“神の僕(しもべ)アファナーシー、ここに眠る”と書いてある墓。
ボート。革命歌を歌う少年。それに青年も加わる。
青年、少年に「お前の故郷だ。粗末な土地だが、一番大切な場所だ」。歌い出す二人。銃声。二人は岩陰に隠れ、「よそ者だと思ってる」と言って笑い合う。岩陰から姿を現わすと、家主「脅しで撃っただけだ。こういう世の中だからな」青年のコーリャ「アナスターシャは? 俺をここから追い出してくれて感謝している。お蔭で人を知り知識も得た。こっちの少年はあんたの孫のアレクセイ・ウスチュジャーニンだ。党の新計画を持ってきた」「アナスターシャは革命の騒ぎの中で死んだよ」。
鎌を研ぐフィリップ。
コーリャ「シベリアは困難な土地だが、貧しくない。豊かな地下資源があるからだ。沼地を掘削し、イギリスから黄金で手に入れた重機を使う。明日から道を作ろう。道ができれば重機が運べる。一日でも急げば国のためだ。では採決を取ろう。賛成の人は?」。誰も手を上げない。コーリャ「今の道の続きを作るだけだ」「そんなことをしたら、“魔の沼”に通じて、気が狂い、記憶も失う」「俺だって行きたくない。それでも必要なら行く」。皆、手を上げる。「よし、明日から開始だ」。
「妹はなぜ死んだ?」「焼かれた。アルグンスクでコサックに捕らえられてアルコールをかけられ」「生きている限りお前のことは許さない」。
ワラを積むアナスターシャの幻。
翌朝。コーリャ「スピリドン、仕事は?」「俺は行かない」「スターリンへの背信だぞ」「ソビエトなんかお前にくれてやる」アレクセイ「反革命だ!」と叫び、スピルドンに銃口を向ける。コーリャ「では逮捕しよう。ソビエトの名で。党の名前で。処分は町で行う。エロフェイ、外へ」。アレクセイとスピルドンだけになる。コーリャ「エロクェイ、搾取してるな。毛皮はソビエトのものだ」。
スピルドン「お前、母の死は?」アレクセイ「殺された」。
銃声。皆、2階へ。歌うアレクセイ。スピルドン「俺だって追放された」。
ボート。コーリャ「逃がすなよ」。縛られたスピルドン、ボートに乗る。「3日の度だな」スピリドンのガールフレンド「連れていかないで!」。
沼地を歩く足。
アレクセイ「まだ遠いの?」コーリャ「もうすぐだ」「父さん、帰ろう」「皆になんて言う?」「無知な奴を連れて来て働かせる」「嘘はつけない。行って確かめたい」「一人で行って」「一緒に。置いていくぞ」。
泡立つ沼地。吐くアレクセイ。犬。
一人で歩くアレクセイ。「父さん! 父さん!」。
顔の布を取られるアレクセイ。彼はコーリャの膝枕で寝ていた。
コーリャ「“魔の沼”まで行けそうにない。病院に入るべきだった」「でも大ケガじゃないんだろ?」「大丈夫」「俺たち、できるかな?」「できるさ。信じてる」。マッチの火を捨てると、方々から炎が立ち上がる。
炎。フェイドアウト。
朝日。コーリャ「スピリドンの隊は間違いだった。澪値は作らねばならない。引き返せない」コーリャ「父さん、悩まないで」「俺もヤラれる」「逃げようよ、孤児院があるよ」「毎日ジャガイモだぞ」。アレクセイにズームアップ。
アレクセイ「父さん! 放せよ!」スピリドン「父さんはどこ?」。
ボート。アレクセイ「父さん!」と言って泣く。スビリドン「うちで暮らせ。いつか殺してやる」。
スピリドンのボード、アレクセイのボートから離れていく。
実写フィルム。機関車、パレード、サーカス、労働、人波、土の爆破、軍隊の行進、家の爆破。フェイドアウト。
「ターヤ 1940年代」の字幕。“エラニ村”の標識。“神の僕、エロフェイ・ソローミンここに眠る”と書かれている墓。
沼。水鳥。裸の女性。男の死体。“長老”は死体をひきずって手当をし、女性はカバンを見つける。
(また明日へ続きます……)
木を切る男、森の中で「胸が苦しい」と言って、その場に倒れる。
ソローミン、袋叩きにしたコーリャに「アナスターシャには会わせん」と言い、彼をボートに乗せ、「革命を見つけた町へ行け」と言うと、コーリャは「お前らは死刑だ。俺は彼女と一緒に行く」と言い返す。
木の間から月。
夜。ボートの上で倒れたままのコーリャ。
夕日。
上半身裸のフィリップ。小屋に逃げ込み、彼から逃れようとするアナスターシャだったが、結局服を引き裂かれ、裸を見せてしまう。仰向けで倒れているアナスターシャをそのままにして、去るフィリップ。
猟銃を持って森の中を走るアナスターシャ。コーリャのボートに追いつく。
朝焼けの沼と森林。
記録フィルム。騎兵隊、泣く女、突撃する歩兵、機関車、レーニンの遺体、革命家たち、レーニンの葬列、機関車の車輪、追いかける子供たち、馬も牛も追いかける、フェイドアウト。
「アファナーシーの息子 ニコライ 1930年代」の字幕。森の道。“神の僕(しもべ)アファナーシー、ここに眠る”と書いてある墓。
ボート。革命歌を歌う少年。それに青年も加わる。
青年、少年に「お前の故郷だ。粗末な土地だが、一番大切な場所だ」。歌い出す二人。銃声。二人は岩陰に隠れ、「よそ者だと思ってる」と言って笑い合う。岩陰から姿を現わすと、家主「脅しで撃っただけだ。こういう世の中だからな」青年のコーリャ「アナスターシャは? 俺をここから追い出してくれて感謝している。お蔭で人を知り知識も得た。こっちの少年はあんたの孫のアレクセイ・ウスチュジャーニンだ。党の新計画を持ってきた」「アナスターシャは革命の騒ぎの中で死んだよ」。
鎌を研ぐフィリップ。
コーリャ「シベリアは困難な土地だが、貧しくない。豊かな地下資源があるからだ。沼地を掘削し、イギリスから黄金で手に入れた重機を使う。明日から道を作ろう。道ができれば重機が運べる。一日でも急げば国のためだ。では採決を取ろう。賛成の人は?」。誰も手を上げない。コーリャ「今の道の続きを作るだけだ」「そんなことをしたら、“魔の沼”に通じて、気が狂い、記憶も失う」「俺だって行きたくない。それでも必要なら行く」。皆、手を上げる。「よし、明日から開始だ」。
「妹はなぜ死んだ?」「焼かれた。アルグンスクでコサックに捕らえられてアルコールをかけられ」「生きている限りお前のことは許さない」。
ワラを積むアナスターシャの幻。
翌朝。コーリャ「スピリドン、仕事は?」「俺は行かない」「スターリンへの背信だぞ」「ソビエトなんかお前にくれてやる」アレクセイ「反革命だ!」と叫び、スピルドンに銃口を向ける。コーリャ「では逮捕しよう。ソビエトの名で。党の名前で。処分は町で行う。エロフェイ、外へ」。アレクセイとスピルドンだけになる。コーリャ「エロクェイ、搾取してるな。毛皮はソビエトのものだ」。
スピルドン「お前、母の死は?」アレクセイ「殺された」。
銃声。皆、2階へ。歌うアレクセイ。スピルドン「俺だって追放された」。
ボート。コーリャ「逃がすなよ」。縛られたスピルドン、ボートに乗る。「3日の度だな」スピリドンのガールフレンド「連れていかないで!」。
沼地を歩く足。
アレクセイ「まだ遠いの?」コーリャ「もうすぐだ」「父さん、帰ろう」「皆になんて言う?」「無知な奴を連れて来て働かせる」「嘘はつけない。行って確かめたい」「一人で行って」「一緒に。置いていくぞ」。
泡立つ沼地。吐くアレクセイ。犬。
一人で歩くアレクセイ。「父さん! 父さん!」。
顔の布を取られるアレクセイ。彼はコーリャの膝枕で寝ていた。
コーリャ「“魔の沼”まで行けそうにない。病院に入るべきだった」「でも大ケガじゃないんだろ?」「大丈夫」「俺たち、できるかな?」「できるさ。信じてる」。マッチの火を捨てると、方々から炎が立ち上がる。
炎。フェイドアウト。
朝日。コーリャ「スピリドンの隊は間違いだった。澪値は作らねばならない。引き返せない」コーリャ「父さん、悩まないで」「俺もヤラれる」「逃げようよ、孤児院があるよ」「毎日ジャガイモだぞ」。アレクセイにズームアップ。
アレクセイ「父さん! 放せよ!」スピリドン「父さんはどこ?」。
ボート。アレクセイ「父さん!」と言って泣く。スビリドン「うちで暮らせ。いつか殺してやる」。
スピリドンのボード、アレクセイのボートから離れていく。
実写フィルム。機関車、パレード、サーカス、労働、人波、土の爆破、軍隊の行進、家の爆破。フェイドアウト。
「ターヤ 1940年代」の字幕。“エラニ村”の標識。“神の僕、エロフェイ・ソローミンここに眠る”と書かれている墓。
沼。水鳥。裸の女性。男の死体。“長老”は死体をひきずって手当をし、女性はカバンを見つける。
(また明日へ続きます……)
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