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矢崎仁司監督『ストロベリーショートケイクス』その1

2022-12-16 00:51:05 | 日記
今日は大衆に対して史上初めて作曲をしたベートーベンの生誕252年にあたる日です。改めて彼の音楽の素晴らしさに感謝したいと思います。

 さて、矢崎仁司監督の2006年作品『ストロベリーショートケイクス』をDVDで観ました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「里子(池脇千鶴)は‘恋愛したい’という願望を持つ女性です。2年前に彼氏にひどく捨てられ、捨てないでと泣いてすがったという過去がありました。里子はこれまでの人生であの日ほど悲惨な経験はなかったという程つらい失恋をしました。しかしその経験があったからこそ今があるのだと里子は考えています。
 デリヘルの受付の仕事をしている里子は、同じ職場でデリヘル嬢として働く秋代(中村優子)と一緒に職場の近くで暮らしています。秋代は墓場の近くに住んでいて、死んだ人が入る棺で寝ている一風変わった女性です。
 かわいくて女性らしい雰囲気のちひろ(中越典子)は、会社で雑用ばかりさせられていました。ちひろは恋愛依存の傾向があり、常に恋愛していたいと思っていたのです。そして彼氏のことを‘神様’という存在だと思っています。ほしいものを買ってくれたり自分のことを幸せにしてくれる唯一の存在だと話します。
 イラストレーターとして実力がある塔子(岩瀬塔子)は、彼氏が神様だと言っているちひろと同居しています。ちひろと塔子はルームシェアをしていましたが、表向き仲良さそうに見える二人、実はお互いの事を良くは思っていませんでした。
 ある日、イラストレーターである塔子は‘どこにもいない自分だけの神様’というテーマで絵を描いてほしいという依頼を受けます。とは言うものの、上手く神様を描けない塔子はスランプに陥ってしまうのでした。昔から塔子は強いストレスを感じると拒食嘔吐を繰り返す、そんな所がありました。塔子は常にそうならないように生きてきたのです。
 棺で眠る秋代には長い間好きな人がいました。それは大学の同期の菊池(安藤政信)という男。秋代は二人がうまく行かないことを知っていながらも、彼に対する想いを諦めることができません。スーパーで買ってきたトマトを「実家から送られてきた」と口実を作り、菊池に電話をして「野菜を少し分けてあげる」と話し、会う約束をします。
 秋代は上機嫌で、トマトを菊池に渡してあげるために彼の家に行きますが、彼が別の女と仲むつまじく一緒に月を見ている姿を見て絶望します。そして手に持っていたトマトを落としてしまい、そのまま帰ります。
 その様子を偶然見ていた塔子はインスピレーションが閃きました。秋代が落としたトマトが転がっていることを見かけて、その様子をイラストで表現しようと考えたのです。溢れるアイデアを形にし、一睡もせずに朝まで作業をした塔子は絵を完成させて出版社に絵を渡します。
 出版社からの評価は上々でした。完成作品は出版社の社員の手に渡されますが、社員のミスによりせっかく描いた絵を紛失されてしまいます。世間の評価はどうあれ、無くしてしまったことに対する社員からの謝罪を聞きたいと塔子は出版社に向かいます。しかし謝罪どころか、出くわした出版者の人たちは彼女が売れるようになって変わったと冷たく言う始末。なぜか責められた塔子はショックを受け、出版社を後にします。
 里子は仕事帰り、タバコの自動販売機の前で変な形の石を拾います。そしてその形が神様のようだと思った里子は、その石を家に持ってきて神様のように大事に神棚に飾ります。そして恋愛がしたいと願いました。
 そんな里子に新しい男性が現れました。それは職場の店長だったのです。妻子を持っていた店長でしたが、離婚して里子と一緒になりたいと言い寄ってきたのです。元々店長のことを嫌っていた里子は石に「恋愛がしたいとはこういう形じゃない、店長は死ねばいいんだ」と願ってしまいます。
 後日、本当に店長が死んでしまった事で、里子は石の存在が恐ろしくなります。そして仕事をやめて外人が経営する中華料理屋で働く仕事を見つけるのでした。
 ずっと恋をしていたいと考えているちひろ。今は同僚の永井(加瀬亮)と恋仲になっています。ちひろは新しくできた恋人の永井と幸せそうに付き合います。実はちひろの夢はいい人と出会い早く結婚することでした。そして結婚して仕事をやめた仲間のことをうらやましいと思い、日記にも書いたりします。
(明日へ続きます……)


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