ジョニー・トー監督の'11年作品『奪命金』をWOWOWシネマで見ました。
香港警察の警部補チョンは、老人レイが同じアパートに住む老人ヘイを襲った事件の捜査をしています。一方、銀行の投資信託係で営業の仕事をしている若い女性テレサ・チャンはこれまで堅実な資金運用をして来た60歳の女性クンから金を増やしてほしいと言われ、ハイリスクハイリターンの投資信託の商品を買ってもらいます。そこに訪ねて来た高利貸しのユンは1000万ドルを自分の口座から引き出しますが、顧客と携帯で話し、顧客が権利書を1通しか用意できないと知ると、そのうち500万だけを持って帰り、残りの500万は次回の来店時に入金伝票を作ってくれと言って、テレサに預けます。テレサはユンを駐車場まで追いますが、そこで見たのは車中で血まみれになって倒れているユンの姿でした。一方、クァン親分の誕生会の幹事を今年も務めたバウは、その誕生会で逮捕されたワーの保釈金を集めるため、レストランに居座り、また古紙回収業者に付きまとい、それぞれから金を巻き上げて、ワーを保釈させますが、ワーは別件で再び逮捕されます。また保釈金を集めなければならなくなったバウは、古くからの知人で投資会社の社長をしているロー・シウロンを訪ねると、歓待され、一緒に事業をしようと言われて、投資の仕方を習いますが、折り悪くギリシャ危機が起こり、血相を変えたローは「殺されるかもしれない」と言って、パソコンで数字の書き替えを行ない、大口の顧客のソンからの電話に出ません。ユンからの電話に出たローは、権利書が用意できたと言ってユンに借金の申し込みをし、バウは銀行の駐車場に停められたユンの車に侵入して、ユンが金を持って来るのを待ち伏せします。しかし、ユンは先に別の若い男に襲われ、ユンはその若い男を撃退するも、重傷を負って、運転席に座ると、バウに襲われる前に頭から血を流して倒れ、バウはユンの500万を持って立ち去ります。
チョンは入院した父を見舞い、医師から父が重い食道ガンであることを知らされます。自分の妹が幼い娘を妻に預けて音信不通になったと聞いたチョンは、その娘を預かるか施設に入れるかの決断を迫られますが、妻は自分たちで育てようと言います。そして妻は銀行から金を借り、マンションの一時金を不動産屋に収めますが、ギリシャ危機で銀行から金が借りられなくなり、違約金を1万ドル払うように言われます。
500万を手に入れたローとバウは、尾行して来た車から電話を受け、ソンに会うように言われます。一方、チョンはユンの殺害現場で、ユンを殺したのが26歳のクワン・ダッマンで、携帯を残して死んでいることを報告されます。クンの訪問を受け、30万ドルの損害だとクンに教えたテレサは、クンから「助けてほしい」と言われます。チョンはユンが死ぬ前に会っていたテレサに事情聴取をすると、テレサはユンが1000万ドルを持って帰ったと証言します。ローとバウはソンの前に連れて来られ、バウは「取りあえず500万を受け取ってくれ。後は何とかする」とソンに言いますが、相手にされず、バウが瓶を持って暴れるのを尻目に、ソンは「見せしめだ」と言って、ピックをローの左胸に刺し、「もしかしたら助かるかもしれないから、病院に連れていけ」とバウに言います。ローを担いで急いでその場を立ち去るバウ。
チョンの元にはユンの殺害現場にいたダッマンの恋人が連行されてきます。彼女はユンの会社で働いていて、ダッマンと一緒のところも監視カメラに写されていましたが、自分は無関係だと言い張ります。バウの知り合いの医者を求めてローが運転する車は、行く先々で通行止めに会います。ガスボンベを持ってチョンとともにエレベーターに立てこもったレイの事件現場だったからでした。ローは医者に行く前に知人の投資会社に行って指数先物に投資するようにバウに言います。バウは投資会社から上げか下げかと聞かれ、さっき習った知識を駆使して上げと判断し、500万ドル全て投資します。車の中で下げろと念じるロー。下がり続けていた数字を見て絶望的になっていたバウでしたが、主要5ヶ国の財務相会談でギリシャ支援策が打ち出され、数字は上がり始め、最終的にバウは300万儲けますが、ローは 力尽き、路上で倒れます。チョンもレイからライターを取り上げて助かり、テレサは500万を手に入れ、上司に辞表を提出するのでした。
3つの話が平行して進む、凝った構成の映画でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
香港警察の警部補チョンは、老人レイが同じアパートに住む老人ヘイを襲った事件の捜査をしています。一方、銀行の投資信託係で営業の仕事をしている若い女性テレサ・チャンはこれまで堅実な資金運用をして来た60歳の女性クンから金を増やしてほしいと言われ、ハイリスクハイリターンの投資信託の商品を買ってもらいます。そこに訪ねて来た高利貸しのユンは1000万ドルを自分の口座から引き出しますが、顧客と携帯で話し、顧客が権利書を1通しか用意できないと知ると、そのうち500万だけを持って帰り、残りの500万は次回の来店時に入金伝票を作ってくれと言って、テレサに預けます。テレサはユンを駐車場まで追いますが、そこで見たのは車中で血まみれになって倒れているユンの姿でした。一方、クァン親分の誕生会の幹事を今年も務めたバウは、その誕生会で逮捕されたワーの保釈金を集めるため、レストランに居座り、また古紙回収業者に付きまとい、それぞれから金を巻き上げて、ワーを保釈させますが、ワーは別件で再び逮捕されます。また保釈金を集めなければならなくなったバウは、古くからの知人で投資会社の社長をしているロー・シウロンを訪ねると、歓待され、一緒に事業をしようと言われて、投資の仕方を習いますが、折り悪くギリシャ危機が起こり、血相を変えたローは「殺されるかもしれない」と言って、パソコンで数字の書き替えを行ない、大口の顧客のソンからの電話に出ません。ユンからの電話に出たローは、権利書が用意できたと言ってユンに借金の申し込みをし、バウは銀行の駐車場に停められたユンの車に侵入して、ユンが金を持って来るのを待ち伏せします。しかし、ユンは先に別の若い男に襲われ、ユンはその若い男を撃退するも、重傷を負って、運転席に座ると、バウに襲われる前に頭から血を流して倒れ、バウはユンの500万を持って立ち去ります。
チョンは入院した父を見舞い、医師から父が重い食道ガンであることを知らされます。自分の妹が幼い娘を妻に預けて音信不通になったと聞いたチョンは、その娘を預かるか施設に入れるかの決断を迫られますが、妻は自分たちで育てようと言います。そして妻は銀行から金を借り、マンションの一時金を不動産屋に収めますが、ギリシャ危機で銀行から金が借りられなくなり、違約金を1万ドル払うように言われます。
500万を手に入れたローとバウは、尾行して来た車から電話を受け、ソンに会うように言われます。一方、チョンはユンの殺害現場で、ユンを殺したのが26歳のクワン・ダッマンで、携帯を残して死んでいることを報告されます。クンの訪問を受け、30万ドルの損害だとクンに教えたテレサは、クンから「助けてほしい」と言われます。チョンはユンが死ぬ前に会っていたテレサに事情聴取をすると、テレサはユンが1000万ドルを持って帰ったと証言します。ローとバウはソンの前に連れて来られ、バウは「取りあえず500万を受け取ってくれ。後は何とかする」とソンに言いますが、相手にされず、バウが瓶を持って暴れるのを尻目に、ソンは「見せしめだ」と言って、ピックをローの左胸に刺し、「もしかしたら助かるかもしれないから、病院に連れていけ」とバウに言います。ローを担いで急いでその場を立ち去るバウ。
チョンの元にはユンの殺害現場にいたダッマンの恋人が連行されてきます。彼女はユンの会社で働いていて、ダッマンと一緒のところも監視カメラに写されていましたが、自分は無関係だと言い張ります。バウの知り合いの医者を求めてローが運転する車は、行く先々で通行止めに会います。ガスボンベを持ってチョンとともにエレベーターに立てこもったレイの事件現場だったからでした。ローは医者に行く前に知人の投資会社に行って指数先物に投資するようにバウに言います。バウは投資会社から上げか下げかと聞かれ、さっき習った知識を駆使して上げと判断し、500万ドル全て投資します。車の中で下げろと念じるロー。下がり続けていた数字を見て絶望的になっていたバウでしたが、主要5ヶ国の財務相会談でギリシャ支援策が打ち出され、数字は上がり始め、最終的にバウは300万儲けますが、ローは 力尽き、路上で倒れます。チョンもレイからライターを取り上げて助かり、テレサは500万を手に入れ、上司に辞表を提出するのでした。
3つの話が平行して進む、凝った構成の映画でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
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