おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

ハジメマシテ

2006年07月15日 | 日記・エッセイ・コラム
久し振りにフィリピーナのいる店に飲みに行った。

ちょっとした講習会があって、始まるまで喫煙所でタバコをふかしていると、
馬鹿会メンバーである“F岡君”が入って来た。

「今日、ひま?」

以前はあまり酒を飲まなかった彼だが、付き合いが拡大していくうちに、
頻繁に飲みに出かけるようになった。そしてかならず“パブ”へと行く。

どうも、こういうお店の“定義”が曖昧で、パブとラウンジとキャバクラの
区別も上手く説明出来ないが、フィリピーナがいると言う事で、
今回は“パブ”と言う事にしておこう。

この店、カラオケの舞台があり、席はすべてその“舞台”の方を向いている
少し落ち着かない店だ。
舞台で唄う人はいなかったが、カラオケが鳴りやむ事もなかった。

「六甲おろし、正確に歌える?」

F岡君が唐突に問い掛けてきた。生っ粋の“トラキチ”の僕としては

「当然!」

自信満々に答えたが、F岡君が言うには、誰も正確には唄ってないらしい。

「そうなん?」
「うん。この前、テレビで言うとったわ。キダ・タローが」

僕達の会話を興味なさそうに受け流すフィリピーナ。

「野球わかる? 阪神タイガース」
「オォ、ベースボールネ。シッテルヨ、ハンシンタイガース!」
「おぉ、わかるんやね!」
「ヤキュウジョウズデスカ? サッカーハ?」
「サッカー? おぉ、ゴールキーパーやったら出来るかも。」

「ゴール・・・? ゴールデンボール?」

カラオケにかき消されて、僕の声が届かなかったようだ。
「オォ、ゴールデンボールネ!」
彼女は“にこっ”と微笑むと、僕の股間に手を伸ばしてきた。

「ゴールデンボールネ!」

股間を弄ると、“イチモツ”を激しく刺激してきた。

「ゴールデンボール、ドコニアル?」

(お前触ってるやん)

コンパクティーに収納された僕の“Small son”は
彼女には不思議な“イチモツ”だったようだ。

その後は、溢れんばかりの巨乳を揉みしだく“恩返し”もさせてもらった。

酒池肉林な時間はあっと言う間に過ぎていく。
マネージャーの「時間です」の言葉に、

「帰ろか!」

二人で目配せをして、チェックしてもらう。

サイフを出すと、野口英世が“4人”だけ、申し訳なさそうにたたずんでいる。

「あかん、金ないわぁ!」

「大丈夫!」

F岡君の大きなサイフを見ると、福沢諭吉御一行が整然とならんでいた。

家に帰った時に返す約束で、支払を済ませて店を出た。

車に乗り込むと
「誰かええ娘おったか?」F岡君が聞いてきた。

「そうやね、やっぱりあの“チチ”かな?」

名前も顔も覚えられなかったが、あの巨乳だけは脳裏に焼き付いた。












コメント
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