おかげさまで生きてます

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ためして ガッテン

2006年07月31日 | テレビ番組
“詳しいお話を聞かせてください”
そのメールが届いた時、僕は何かが始まった事に気付いていなかった。

ネットの世界に足を突っ込んだ当初、自分の趣味に合うサイトを
見つける度に、

「なんて素晴らしい世界なんだぁ!」

と、連日のようにネットサーフィンにのめり込んでいた。
だって、“少数派”だと思っていた世界が、目の前に無限であるかのように
広がっているんだから。

サイトを見つけては、掲示板をROMしていた。
ある日、そんな掲示板のひとつに何気なく書込みをしてみると
すぐにレスが返ってきた。

嬉しかった。

自分の意見に賛同を得た事も嬉しかったが、
“誰かと繋がっている”って事が嬉しかった。

それからは、掲示板に積極的に書込むようになっていった。
掲示板で知り合った人と、チャットもするようになっていった。

こうなると欲求は益々大きくなっていって、
テレビやラジオへの投稿もするようになっていく。
しかし、当然のように僕の投稿が採用される事はなかった。

“あの歌がきこえる”

内容と同時に「題字」が気になっていた僕は、いつものように
番組サイトを探す。
見つけたサイトは、出来たばかりなのかコンテンツもまばら。
その中に、投稿が出来るページがあった。

(僕のエピソードは受けるかな?)

モノは“試し”である。
以前、このブログにも書いたエピソードを投稿する事にした。
ブログには書かなかった“淡い恋の話”も付け加えて。

何日経っただろうか。日課のメールチェックをしていると、
一通のメールに目が止まった。

“詳しいお話を聞かせてください”

そう書かれたメールの差し出し人は、あの番組の構成作家の人だ。

(これは、もしかして?)

一瞬、自分のエピソードが採用されたのか?と思ったが、
どうも僕は性格がひねくれているらしい。

(投稿した人には自動配信で、返事が来るモンなんだろう!)

自分が選ばれた事が、にわかには信じ難かった。

周りの人にその事を話すと
「凄いやん!」
そう言われる度に、これは久々に巡ってきた

“チャンス”

なのかも知れないと思えてきた。

それから数日後、今度は電話がかかって来た。
メールをくれた構成作家の人からだった。

ここからは怒濤のように物語は進んでいくわけだが、
今から思えば、あのメールをもらった時点が、この物語の

“功名が辻”

だったのかも知れないと思った。







コメント
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