おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

その時 歴史が動いた

2006年07月29日 | テレビ番組
何気なく目に飛び込んで来た番組。それがすべての始まりだった。


家に帰ると、まずテレビのスイッチを入れる。
何を見るってこともないが、とにかく電源を入れる。

「前はもっと楽しかったのになぁ~」

視聴率重視のゴールデンタイムのバラエティーは少々食傷気味だ。
楽しそうに笑うタレントを見ているだけ。
「面白い!」と思えるような企画は、殆ど見つからない。

昔からみんなの話題にのぼらない“隠れた名作”を見つけるのが好きだった。
プライムタイムの後半、もしくはそれから外れた時間帯に名作はある。
某NHKで言えば

「誰もいない部屋」

部屋の中を物色して、住人は誰か!と推理する番組。民放だと

「たほいや」

なんて番組も面白かった。
松尾貴史、山田五郎、森雪之丞。ゴールデンにはない豪華な面々。
三谷幸喜を初めて観たのもこの番組だったか?
内容は詳しく説明すると長くなるが、広辞苑を使ったクイズ番組って感じ。

友人との会話の中で、僕が誠心誠意紹介しても“へぇ~”とか“知らん!”って
言う反応しか返ってこない。そんな番組が愛おしい。

最近気にいっているのが、テレビ欄にも載っていない

「エル・ポポラッチがゆく」

謎の覆面レスラー“ポポラッチ”が主人公(?)の1分間ドラマだ。
最初、観た瞬間は「木更津キャッツアイ」の続編かと思った。

(オジーがプロレスラーになるんかい!)

でもチャンネルが違った。

(なんや、しょうもなぁ)

脱力感の中で1分間が過ぎると、適度な疲労感さえ感じた。
だが時間が経つにつれ

(今のは何だったのか?)

と、気になり始めた。
それと同時に、ネットでも話題にのぼるようになっていった。
いつ放送するか分からない。これも「面白い!」と感じる。

そんな感じで、あいかわらず面白い番組探しで彷徨っていたある日、
妙に気になる「題字」を見つける事になる。

“あの歌がきこえる”

懐かしいヒット曲が流れる中、有名漫画家の絵が映っている。
しかし画面の漫画は動かない。アニメじゃなかった。
そしてそれが“シロウト”のエピソードである事がわかった。

(これ、おもろいんちゃうん?)

今までに観た事のない番組に興味が湧いた瞬間、終わった。
15分番組。NHKらしいと思った。

そして最後に“あの歌がきこえる”とタイトルが画面に映った。

そのデザインが何とも言えず瞼に焼きついた。
ノスタルジック漂うと言うか、その「題字」のデザインに惹かれた。

今思えば、あの「題字」に出会った事が、
これから始まる物語の、まさに

“その時”

だったのかも知れない。










コメント
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