おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

ビールと花火

2006年07月28日 | 日記・エッセイ・コラム
暑い夏には欠かせないモノがある。

一日の仕事を終え、居酒屋のいつもの席に腰を降ろす。
「とりあえず、生!」
ギンギンに冷えたジョッキに静かに注がれるビール。

(ぐびぐびぐび~)

「はぁ~、おいちいね!」

年中ビールを飲む“ビール党”としても、夏のビールは格別だ。
肴は“冷えたトマト”“冷奴”“もろきゅう”ってとこだろうか?

家から歩いて1分もかからない居酒屋は、とても便利な店だ。
ジョッキが空くと、大将がそっと寄って来て、

「おかわり?」

すぐに2杯目が注がれる。もっと気がきく時には
残り5分の1ぐらいで次のジョッキを持ってきてくれる。
僕は合間に肴を頼むだけ。流れ作業のようにビールを飲む事が出来る。
他に客が居ないと、大将もいっしょに飲む。
いつも生ビールを大きな湯呑みで飲む姿は、実に旨そうである。

夏ならではのモノと言えば、やっぱり花火だろう。
僕は特別好きという訳ではないが、風情としては“夏”を感じるから観る。
地元の神社の夏祭りにも花火を打ち上げるが、これがちょっと難儀な代物。

スポンサーがすべて地元住民なのだ。
企業もスポンサーにつくが、大部分が一般の民衆。それはそれでいいが、
困るのが打ち上げる時。

丁寧にも、ひとりひとりの名前を読み上げる。
総数150~200発ってとこだろう。そんなに多くない、小さな祭りだから。
その総数を5回に分けて打ち上げる。そしてその度、名前を読み上げる。

(なんて間延びした花火大会だろうか!)

「今、お前の親父さんの名前があったな!」
「おぉ、3発目がうちの花火やな!」

取り留めのない会話で間延びした時間を繋ぐしかない。
読み上げる時間と、花火が上がっている時間はほとんど同じ。

そして最大の難点は、肝心の神社から見えない事。
ここまで来ると、いじわるじゃない。嫌がらせとしか思えない。
ただ、消防団に入っていた時は、消火準備で待機してたから、特等席で観覧出来た。

傍らには缶ビール。

夏を欠かせないモノ二つが目の前にあった。消防団に入っていて
良かったと思う一時だ。

今年の夏は久々に花火大会に出かける事になった。
7500発の花火大会だ。車で出かけるんで、ビールを飲む事は厳禁!

7500発かぁ!楽しみだ。
もしこれだけの数を地元神社の夏祭りに打ち上げたらどうだろう?
花火大会が終わるまでに、
僕はいったい何リットルのビールを飲む事が出来るだろうか?

それはそれで楽しいことだと思える。








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