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日々の暮らしのなかで

バス旅行

2006年11月08日 | 旅行記
最近、妙にバスに乗る事が多い。

視察研修旅行。まぁ、視察と言うよりは“旅行”雰囲気が
少し強まるバスの旅。
適度の揺れが、まるでゆりかごの心地よさ。
昼食にアルコールでも摂取しようものなら、
午後からは、まさに

“極楽”

である。

小さい時から、どうも車は苦手だった。
家族で出かけると、120%の確立で吐いたものだ。
車のニオイが嫌い。くねくね峠道なんか走られると、
さらに確立がアップし、225%の確立で嘔吐した。

しかし、不思議とバスだけは小さい頃から大丈夫だった。

子供会の旅行。
毎年、楽しみにしていた。
この旅行の時でも僕は平気だった。
バス旅行じゃ、必ず誰かが気分が悪くなって、
急に一番前の席に移動する人がいたもんだ。

小学生の時、隣の席の子が気分が悪くなった。
とっさに“エチケット袋”を差し出す僕。
彼は、我慢出来なくなり逆噴射。

後日、その見学旅行についての作文で、
彼はその時の僕の行動に感謝してくれた。
先生は誰と言う事も無く、その行動を褒めてくれたが、
教室の中で、ただ1人顔を真っ赤にして照れている僕を全員が見つめた。

修学旅行の時も、気分が悪くなった子が居た。
どこへ言っても、バスの中でグロッキー状態。
改めて、バスでは酔わない体質に感謝したものだった。

大人になってからは、バスに乗り込めば

“ビール”

てのがある程度定番化して、無い時は妙に不安な気持ちになるものだ。

煙草もめんどくさい。
嫌煙や禁煙が広まり、気軽に吸う事も出来ない。
かといって、密封されたバスの中で、他人の煙りを吸うってのも、
自分勝手ながら、気分のいいものではないのもわかる。

トイレ休憩時には、てっとりばやく放水すると、
灰皿をさがして一直線。

「お互い大変ですね」

言葉には出さないが、まるで蜜に集まるはたらき蜂のように、
灰皿を中心に群がる愛煙家の1人となる。

そしておもむろに自販機を探しては缶コーヒーを一本買って、
ふたたびバスへと向かって行く。

どのバスを見ていても、その光景は同じ。

中にはSAで休憩する度に食物を調達してくる人もいる。

(まだ食うのぉ!)

びっくりするが、そんな人に限って、

「どうぞぉ!」

と振る舞ってくれる。

「ありがとう」

次の休憩の時には僕が買って振る舞おうと思うが、
そんな時には、彼は眠ってしまっている事がある。

バス旅行。

独特の雰囲気と、適度なざわつき。

どうも、バス旅行ってのは童心に返る事が出来る
空間のように思えてきた。