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日々の暮らしのなかで

2006年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム
最近、同じような夢を見る。

夢はよく見る方である。様々な夢を見る。
小さい頃は、予知夢って言うのか、これから起こる事で、
失敗は許されない場面に遭遇し、大抵は失敗する夢を見る。

「ハァッ!」

ドラマで良く見るような、悪夢に魘されて目が覚めたような
場面がよくあった。

そして、その失敗の場面は大抵の場合、翌日の事なのである。

「夢かぁ~」

サスペンスドラマの主人公のように、大袈裟に独り言を言うと、
翌日には、失敗しないように心掛けるのである。

高校を出た後に、無免許運転で捕まった事がある。原付きの無免許
18歳だと警官に言うと、びっくりしていた事を思い出す。

その時も、

「もうすぐ目が覚めるかも知れない」

まるで、夢でも見ているような気持ちでいた。

「いや、覚めてくれぇ!」

現実だと信じたくなかったのだろう。
当時は、物凄い犯罪者にでもなったように、2~3日はブルーなオレだった。

パニックになった時に、“夢であってくれ”と考えるようになったのは、
幼い頃の“予知夢風夢”のお陰だと思っている。

他には、高い所から落ちる夢、犬に噛まれる夢、隠れている所を後ろから
日本刀で斬り付けられる夢…… 結構怖い夢を見る事もある。

そして最近、やっかない夢を見るようになって来た。

“起きている夢”である。

気持ち良く目が覚める。窓からの日差し。小鳥のさえずり。
香ばしいコーヒーの香りと共に朝食を済ませ、
身支度を整えた僕は、仕事へと。

仕事場につくと、パソコンの電源を入れる。ここでまた
コーヒーを飲む。
煙草を一本吸ってから、おもむろに今日の作業に取りかかるのである。

と、ここまで“夢”の中で進んでいる。

キーボードを叩こうとした瞬間、

「ピピッ、ピピッ、ピピッ」

何処からか電子音が漏れてくるのである。

(なに?)

必死にキーボードを叩くが、一向に収まる気配がない。
それどころか、だんだんと大きくなっていく電子音。

「ハァッ!」

目が覚める。

枕元の目覚まし時計を止める。一日をやり直すような、
ちょっと重い気になりながらも、目を擦り自分に言い聞かすように呟く。

 
「夢かぁ~」