おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

表情

2007年11月10日 | 日記・エッセイ・コラム
仕事をするようになってから、つくづく思う。

僕の笑顔はぎこちない。
別に誰かに言われたわけでもないのだが、そう思う。

打ち合わせとか納品とか、お客さんと接する機会があるたびに、
常に笑顔に気をつけるのだが、
どうしても作り笑顔になって、引きつっているのが
自分でもわかる。

が、物事は慣れであって、
約20年もこの仕事をしていると、それなりに笑えるようなった。

しかし、今度はどんな場面でも
人の顔を見ると、微笑むようになってしまった。

最近では、オヤジに代わって色んな所に顔を出す。
葬儀の場にも出るようになった。
そして、いつも思う。

『喪主にお悔やみを言った時、僕の顔は笑ってなかったか?』

仕事の癖で、目が合うと微笑んでしまうが
そんな場でも出てなかったかと思ってしまう。

今日も同じ村の中で葬儀があり、参列した。

最期、喪主の挨拶の折、
葬儀の世話をしている近所の人たちがやってきた。
目の前に神妙な顔つきで整列したその人たちをみて、
少し頬が緩んだ事が、自分でもわかった。

物事は慣れである。
何事においても、最初から完璧にこなせる人は少ない。と、思う。

どんな表情でも、意識して作っているようでは駄目なのかも。
表情は心を写す鏡。
そう思うと、僕はまだまだ未熟だと痛感する。







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