おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

セーター

2007年11月22日 | 日記・エッセイ・コラム
部屋の掃除をしている。

昨日の事だが、昨日だけの事じゃない。
今年一年、整理整頓を兼ねて部屋の掃除をする事を
思いついた。
モノを捨てられない性格が災いして、迷路のような
複雑な世界に迷い込む。

一箇所を片付けても、歯車がかみ合わないが如く、
次の場所からも同じカテゴリーのガラクタが出現する。
その度に作業が中断される。

「これ、整理したのは何月だったか?」

決して荒れている感じはないが、まとまりの無い部屋。
じっくり一年間かけて掃除をしていると、
それはまるで、サグラダファミリアのように、現在進行形、
いつ完成するのかと思う。
ただ、完成させるために、今日も頑張るのだ。

使われていなかった部屋に僕の服を持ち込むと、
その部屋を衣装部屋にしようと思いつく。
そんなに大量にはないが、整理整頓の名目も立つ。

すると家中に分散されて格納されている服を
一箇所に集めようと、それはもう、壮大な計画にと変わっていく。

物置の片隅にあった冬服。
冬服といっても、もう何年も袖を通していない服。
捨てられない性格だから、仕方がない。
漁っていると、懐かしいセーターが出てきた。

「懐かすぅぃぃぃぃ~!」

何年前のだろう。

最近はセーターなんて着たこともなかったし、
着ようとも思わなかった。
よくみると、肘の辺りがムシに喰われてる。
捨てよう、今度こそ捨てようと、隣によけておく。

風呂上り、残りの掃除は明日に回し、
用事を済ませて寝る準備に入ったが、寒い。
急に冬らしくなりやがって、寒くて仕方がない。

ふと、視線を落とすとさっきのセーターが。

何年ぶりか。セーターに袖を通す。

昨日はそのまま寝た。

それが原因か定かではないが、今日は寝違えて首が痛い。