おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

ダボ!

2009年10月13日 | 日記・エッセイ・コラム
先月の連休以来の原付通勤をした
 
シルバーウィーク前に原付を飛ばして
仕事場へ行き、帰ってから随分と時間が過ぎた
天気が悪かったり、自動車がいる用事があったりと
原付で行く機会が減っていた
 
で、今日
 
久々と言うことで
ちゃんと仕事場まで辿り着けるかしら?なんて
心配したが、もちろん、自転車を乗りこなすように
何の問題もなく仕事場まで辿り着いた
 
しかし、三週間の時間と言うのは確実に
季節を秋真っ只中に変えていた
 
まず寒さ
 
シールド越の風が顔面を叩き、涙がちょちょぎれる
手がかじかむ寒さはまだ先だろうが
山の木々は確実に赤みを増している
 
そして何よりも感じたのは
帰りの暗さ
あまりにも暗い
本格的に原付に乗り出したのは今年
それも四月頃からだ
 
それからずっと、帰宅時は明るい山道を走っていたが
今日は、車で感じるよりもさらに暗い風景に
少し怖さを感じた
 
明るかった夏の帰り道は、出来るだけ
車と併走したくなかったので、山道を越えて
帰る道を選んだ
車が少ないのが、何よりも気持ちよかった
 
そんな気持ちよかった山道を今日も走ったが
生来の怖がり性が前面に出てきて
山の木々が、なにやら得体の知れない物体に見える
夏にはあんなに気持ちよかった
交通量の少なさも、こう暗くては心細いだけ
 
そして最大の怖さは虫だった
 
ヘッドライトに突進してくるのか
大型の蛾らしき虫が、メットめがけて飛んでくる
 
「来るなやぁ! ダボ!」
 
と、叫びたいが、口をあければ
ダイレクトにキャッチしそうな光景が脳裏に
浮かんだんで、心の中で叫んだ
 
『ほんま、ダボ!』