おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

言いまつがい

2007年03月10日 | 日記・エッセイ・コラム
「あれ、なんて言いましたっけ?」

テレビに映る格闘技。名前が出て来ないでイライラしていると、
マンチャンさんが、自信マンマンにお口をお開きになり
こう申されたのです。

「コテンドーやん!」

 
糸井重里氏の“言いまつがい”ってご存知だろうか?

この、マンチャンさんのような言い間違いだけでなく、
どうさやら、なんやら、とにかくちょっとボケた
失敗の総称のような感じ。

詳しくは“ほぼ日刊イトイ新聞”をご覧いただきたい。

で、今日の本題。

昨日、仕事をしているとある会社の社長が訪ねて来られた。
一緒に仕事をしている叔父に用事があるようだ。

叔父の仕事部屋は奥にあり、機械が動いていると
来客者の声も聞き取りにくい。

「おってか?」

「あっ、はい。呼んできます」

「○○さんが来とってやけど・・・」

「ちょっと、待っといてくれって言うといて」

「わかった」

叔父との簡単なやり取りのあと、社長に少し待って下さいと
言わなければならない。

普段、あまり丁寧な言葉使いをしたことがない。
時々電話でも変な「言いまつがい」をしてしまったりする。

(ちゃんと言わなくては!)

そう思いながら、頭の中では、色々な情報が錯綜している。

(身内に敬語を使うのはおかしいよね)

(待ってください! で良かったんか?)

いろいろ考えながら社長のもとへ。


(ちゃんと言わなければ)

 
社長の顔を見る。そして僕の口が開き言葉が出た。


 
「もうちょっと、待っといてくれ!」
 
 
冷や汗が出た。

 




今日は・・・・

2007年03月09日 | インポート
この先も 隣で そっと微笑んで

 
砂ぼこり運ぶ つむじ風 洗濯物に絡まりますが
昼前の空の白い月は なんだかきれいで 見とれました

上手くはいかぬこともあるけれど
天を仰げば それさえ小さくて

青い空は凛と澄んで 羊雲は静かに揺れる
花咲くを待つ喜びを 分かち合えるのであれば それは幸せ

 
流れる季節の真ん中で ふと日の長さを感じます
せわしく過ぎる日々の中に 私とあなたで夢を描く

3月の風に想いをのせて 桜のつぼみは春へとつづきます

溢れ出す光の粒が 少しずつ朝を暖めます
大きなあくびをした後に 少し照れてるあなたの横で

新たな世界の入口に立ち 気づいたことは 1人じゃないってこと

 
瞳を閉じれば あなたが 

まぶたのうらに いることで

どれほど強くなれたでしょう

あなたにとって私も そうでありたい

 

 
   作詞  藤巻亮太
   作曲  藤巻亮太

    唄  レミオロメン

 
今日は、3月9日です。

 




暖冬

2007年03月08日 | 日記・エッセイ・コラム
寒いのは苦手なんで、今年の冬は有難かった。

でもこれが“地球温暖化”の影響だとしたら、出来る事は
小さな事でも実行したいと思っている。

とは言うモノの、その場に立ってみないと
現実に影響を肌で感じないと、危機感を持てない
情けない現状もある。

温暖化とは違うが、環境破壊を身を持って実感する時がある。

森林伐採。

二酸化炭素の事を考えたら、温暖化にもつながるが、
他にも伐採の影響は、土砂崩れや鉄砲水などの
災害にも繋がる。

これを身を持って体験したのは、
小さな事であるが、自分の頭であった。

年々寂しくなる頭頂部。
昔は、毛が多くて硬くて、まるで

 
アマゾンの密林

 
のような頭頂部だったが、いまでは旅情漂う、
松尾芭蕉の俳句が似合いそうな、水墨画で書いたような
頭髪となっている。

「バーコード親父にだけはなりくたくねぇ!」

禿げるぐらいならスキンヘッド! なんて強がっていたのは昔の話。
今じゃ必死に、雑木林を森林に見せるようにセットする。

でも、鉄砲水を防ぐ事は出来ないのが現実。

雨が降って来た。

駐車場から店内まで5メートルも無いだろう。
傘をささずにダッシュ! 軽快に雨粒を避けたつもりでいたが、
頭頂部に落ちた雨粒が、額へと流れてくる。

生い茂る緑豊かな森ならば、この程度の水を流す事はないが、
遮るモノがない僕の頭の森は、この小さな雨粒を流す。

それは例えるなら、

ふっふっふっ、お主も悪よのうぉ~
いえいえ、お代官様ほどでは、
だ、だれだ!
ひとつ、人の生き血をすすり、
ふたぁ~つ、不埒な悪行三昧
みっつ、見てろよ俺だって、
よっつ、夜通し頑張りゃ出来るさ、
いつつ、いつものあれをくれ!
むっつ、むっつ、むっ・・・・・
そ、そんな事、どうでもいい、
おぅおぅおぅ、この桜吹雪が目にはいらねぇか?
てめらぁ人間じゃねぇ、叩っ切ってやら!

キン、キン、チャン、チャン、バラバラ、
チャン、チャン、バラバラ、

ブシュッ!

お主出来るな!

トォー!!!!!

誰か知らねえが、俺に刃向かうのは百年・・・・・・

むっつ、昔の女とやる時は、思い出し出しやるんだよぉ~ん。

馬鹿な! 確かに手ごたえがあったはず
うっ! そん・な・・・ば・か・・・・なぁ!

 
 
用心棒の額からスーと一筋の鮮血が流れる。


 
雨の日の店内、僕の額にもこんな感じで雨が流れる。

 
伝わるだろうか、この・・・・・

 



ソフトケース

2007年03月07日 | 日記・エッセイ・コラム
コンビニでのレジ。

スーパーとかのレジだと、一列に並ぶ。
ひとりしか通れないからね、あの幅は。

で、コンビニ等の“対面”してるレジ。
これも勿論並んで待つ。でも時々、

(この人は、並んでいるんだろうか?)

なんて、微妙な立ち位置の人もいるには居る。

が、がである。

僕独自の統計学的見地から言わせてもらえれば、
男性のある年齢以上の人は、並ぶ事をしない。

人が金を払っている最中でも、真横に立って

「マイルドセブン!」

言い終わらない内に、レジのテーブルの上には煙草代。

(俺の番でしょ!)

小さい事かもしれないけど、これって結構気になる。

今日のおやつの時間。
ポッカリ仕事の段取りが空いたので、近くのYショップへ
お菓子などと言うモノを買いに行った。

そしてレジ。
待っていると、表に車が止った。
老夫婦が降りて来た。

僕が金を払おうとした瞬間、

「マイルドセブンのスーパーライトを10個ください」

丁寧な言葉使いだが、僕にはちょっと耳障りだ。

「はいはい」
店員も一応は僕を優先した。

こんな時も店員は冷静だ。
僕が店員なら、気が散って接客も疎かになるかも知れない。


店「おまたせ、しました。マイルドセブンスーパーライトですね」

客「10個ね」

店「ソフトケースですか?」

客「いやいや、普通のが10個ね」

店「あぁ、普通のね」

丁寧な対応だ。小さな事に気を取られた自分の小ささを反省
しながら店を出ようとした瞬間、

 
「普通のがソフトケースなんですよ」

 
う~ん、それ言わなくてもよかったんじゃ?

 
だって、あのおじいさん、次に来た時に
「ソフトケースの・・・」って言わないでしょ?

それに、二人の会話のニュアンスで分かったけど、
ボックスの立場はどうなるの?普通じゃないってこと??




う~ん、どうも僕は小さな事が気になるようで。

 



ジョウシキ

2007年03月06日 | 日記・エッセイ・コラム
居酒屋へ行った。

久しぶりな感じで、午前0時30分まで楽しく飲んで、
勿論、帰りは代行で帰った。

久々と言う事もあったが、雰囲気としては「上の上」
楽しかった。
そんな中、ふと思う事があった。

「次は何を飲もうかなぁ~?」

テーブルのメニュー表に視線を落とす。
両面にメニューがギッシリ。
横に座っていたK君が、焼酎・ポン酒・ワインなどの
吟味をしている。
食通のK君に任せておけば、いい物にありつけるだろう。

で、僕が飲みたかったチューハイは裏面にある。
K君が手に取り持って見ているメニュー表の裏面が見たい。

今の僕にできる最大限の究極の体位で
覗き込むが、見えない。

「ちょ、ちょ、ええかな?」

K君から半ば強引に取り上げる。
が、注文を決める些細なやり取り、まぁ、飲みに行けば普通にある
事だと思ったのだが、少々、K君の機嫌を損ねたようだ。

(やばい;)

一目置いている。

K君の言う事には一目置いている。彼は年下だが、
物の考え方は、一筋の光のようにまっすぐ、
どこまでもまっすぐのようだ。

だから、彼が機嫌を損ねたと言うことは
すなわち僕が

“非常識な行い”

をした事とイコールと言う事になる。

でもそこで、ちょっと。

そんなに非常識か?
自問自答。いや、少々強引なのか?

いやいや、「ちょっと」ってちゃんと断り入れてるやん?

いや、人が見てるんだから、見終るのを待つべきだよね。

いやいや、「ええか?」ってちゃんと確認してるやん?

いやいやいや、横からの割り込みはアカンでしょ?


あっ! あれ、ちゃうちゃうちゃう?
えっ? ちゃうちゃう? ちゃうちゃうちゃう・・・・・


ワイン飲み過ぎたかな? 酔ってしまった。

結局、チューハイは注文しなかった。