雪は相変わらず降り続いている。昨日あたりから、雪雲が薄くなり、時々青空が見えてきた。雪雲で隠されていた千歳山が、少し陽をうけてうっすらと姿を見せてくれのがうれしい。外の運動は中止にして、階段の昇降に代えている。11階まで5往復を一日二回。しっかり心拍数があがる。だが、2回目の最後には、疲労がずしんと両足に来ている。やっとの思いで、最後の登りを踏みしめる。この老人の最大の応援団は、アンデシュ・ハンセンが書いた『運動脳』という本だ。
ハンセンはスェーデンの精神科医で、最近のベストセラー『スマホ脳』の著者でもある。精神科医としての活動のかたわら、テニス、サッカー、ランニングに励み、週に5回、一日45分の運動に取り組んでいる。脳の可塑性。これは脳科学の専門用語で、脳の最大の特性で、大人になってもこの特性は失われない。例え80歳になってもと、高齢者にうれしい記述がある。では、脳の変化はどのようにして得られるのか。
「脳の可塑性の研究においては、身体を活発に動かすことほどに脳を変えられる、つまり神経回路に変化を与えられるものはないことがわかっている。しかも、その活動を特別長く続ける必要はない。実を言えば、20分から30分ほどで十分効果がある。」(第1章 現代人はほとんど原始人)
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