室内ではアマリリスが咲き、親水公園のマンサクは満開である。雪の多い今年の春も雪の消えた路地にフキノトウが顔を出した。春が待ち遠しいのは、また春の花に会えるためでもある。近頃は、ネット便で花を贈ることもできるようようになった。古来、花を贈る習慣は、長く続いている。西洋では、花ことばを一般化することで、花の送り主の気持ちを代弁した。アマリリスの花ことばは「誇り」、スミレは「私のことを考えてください」。ジャスミンは「優美」ヒナギクは「世間しらず」などなど。せっかく花を贈ることが身近になったのだから、花ことばを知って、送り主の心を表すのも面白い。
山なみとほに 三好達治
山なみとほに春はきて
こぶしの花は天上に
雲はかなたにかへれども
かへるべしらに越ゆる路
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます