ロープウエイから見る姫路の街並み
好古園を訪ねたあと、次に向かったのが書写山円教寺でした。ナビをセットすると約7km.の道のり。車はスムーズに流れましたが、入り口が見当たりません。看板もなにも出ていなかったのでどうしたことかと思いました。仕方なく引き返すと、道路標識に「書写山」の文字が目に留まりました。橋を渡りすぐに右折すると、ロープウエイ乗り場が見えてきました。駐車場も十分なスペースです。
ロープウエイは、15分おきに出ていました。乗車したのが4時00分の便で同乗者は15人ほどでした。ロープウエイの料金は往復900円、定員は71名となっていました。4分ほどで山上駅に到着です。
山の空気は新鮮です。しかしゆっくりもしておれません。山道を歩くとすぐに志納所(入山料500円)がありました。途中までバスを利用することもできますが、運行が4時半までとあり帰りは利用できないかもとの話に、全員が歩いて上りました。最初のお目当ての、摩尼殿まで1km.約20分とありました。平坦な道ならどうということはないのですが、これがほとんど上り坂で大変した。息を切らしながら歩くと、山の中はもううす暗く少々あせりを感じます。そしてやっと摩尼殿に到着です。
清水の舞台を模した摩尼殿
清水の舞台を模した摩尼殿、下から見上げるとなかなかの風格です。あたりは楓が多く植栽され、秋の紅葉シーズンはさぞ見事なものと推察されました。線香をあげ、お参りして次なる目的地、重要文化財の大講堂に向かいます。さらに山道を進むこと5分。前方に風格のあり建物3棟が見えてきました。これらは三之堂と呼ばれ、大講堂、食堂(じきどう)、常行堂ですべてが国の重要文化財です。中でも中心となるのが大講堂です。
すでに時間が来ていたのでしょう。すでに食堂、常行堂の扉は閉じられ、係りの方が最後の大講堂の扉を閉めていました。あわててのぞきに行くと、
「あわてなくてもいいですよ。ゆっくりご覧ください。」と声をかけていただきました。
この建物が建てられたのは室町時代の中期、約850年前だそうです。
「使えるものは使い補修を繰り返して、現在に至っています。」と教えていただきました。
大講堂の最後の扉が閉じられるところでした。
この三之堂のうち、食堂と常行堂がハリウッド映画「ラストサムライ」のロケで使用されました。何でも映画撮影のために姫路城を訪れた一行が、余った時間で市の職員に案内されて来山。あまりの美しさに監督が一目ぼれ。急遽ロケ地に追加したそうです。
今回、時間切れで内部を見ることができませんでしたが、これが目当てで訪ねた方も多かったようで誠に残念でした。
とりあえず、時間も時間なので、ここで山を降りることにしました。山上駅に戻ると時刻は、5時過ぎ。ロープウエイは5時15分発でしたが、ゴンドラ内、どこにこんなに大勢の人がいたのか驚くほどの人数でした。結局、滞在時間は1時間ほど。ロープウエイ駅を出発したのが、5時半ごろで、自宅到着は7時半ごろでしょうか。久しぶりの遠出でした。
「ラストサムライ」にも登場した仏像
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