ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

来春来てね!3密を避けて…今年の京都の桜リポート。祇園と岡崎エリア

2020-04-03 | 京都

京都にも、不要不急の外出自粛が要望された4月2日。本日、お伝えするのは、その前に出かけたリポートです。


現在、見事に人がいない、祇園の花見小路。かつては、中国からの観光客で歩くのも難しい場所でした。

現在、夜の会食、宴、また昼間のイベントなどがすべて中止され、舞妓さんや芸妓さんは、登場する場がなく、待機状態に。夕方になっても、その姿を見ることはありません。祇園エリアのコロナの影響は、深刻で、お土産屋さんや飲食店も臨時休業をするところも現れています。

祇園の観光スポットである「辰巳稲荷」周辺にも人影はまばら。白川沿いに咲く桜だけが、華やかさをもたらしています。
 

昼間でも、人通りが少ない道は、夜は、いっそう。桜のライトアップも中止され、夜の闇が白川を包みます。


「桜だけ、キレイにいつも通り咲いてる…」
 
「こんなにキレイな桜なのにね~。見てもらえないの残念だね~」とミモロ。

いつもなら、お友達を誘って、お花見のお散歩をするミモロですが、今年は、お友達との約束も避けて、一人で…

岡崎エリアの白川沿いも桜も、満開です。


「こんな時間に誰にも会わないの不思議…」。それほど外出自粛が進んでいます。


この時期は、琵琶湖疏水では、観光遊覧船の「十石舟」が運航されます。今年も運航されていますが、乗る人も少なく、船着き場に行けば、待ち時間なく乗れるそう。

屋形船ですが、窓はなく、屋根だけある換気バツグンの舟ながら、今年は、満員になることはないとか。
乗客同士の距離も開けて座り、濃厚接触を回避しています。

[あそこ、抜けて行こうよ~」とミモロが向かったのは、「京都市京セラ美術館」です。


今年3月のリニューアルオープニングだった「京都市京セラ美術館」は、その時期が、どんどん延期され、今のところ、4月11日から予約制で入館できるようです。詳しくは「京都市京セラ美術館」のホームページで

ミモロは、入ることができる敷地内を進みます。
「あれ!」と突然、足を止めてミモロ。そこには、2羽の小鳥が横たわっています。

「どうしたんだろ?こんなところで寝てるなんて~」と近づくと…「キャ~死んじゃったのかな?しっかり~」と小鳥を揺さぶります。
でも、ピクリとも動かない小鳥。「でも、まだ温かいよ~」というミモロ。しかし、すでに死んでしまったよう。

「もっと、早くここにミモロが来れてたら、小鳥さん助けられたかも…」と、まだ温もりが残る小鳥の死骸を前に涙が…。

「一体、どうして?こんなところで…」周囲を見回しても、羽も散らばっていませんし、血も流れていません。小鳥は、何かに襲われたのではないようです。(もちろんネコにも・・・)

「あ、きっとこれにぶつかったんじゃない?」。小鳥のそばには、長いガラスのフェンスが設置されているのです。

低空飛行で、勢いよく飛んできて、ガラスが見えず、激突したものと思われます。

「どうしよう・・・このまま置いておけない…」と周りをキョロキョロ。
「どうしたの?」と、偶然、そばを通りかかった女性の二人連れ。
「あの~小鳥が死んでるんです。ガラスのフェンスにぶつかったみたいです」とミモロ。
「かわいそうに~。このガラスのフェンス、危険ね~。子供もぶつかるかも…」と。

「あ、そうだ、あそこに行ってみよう~」と、突然ミモロが思い出したように声を上げます。
「どうするの?この小鳥…」「動物園に行ってみます…」とミモロ。
美術館の東側には、「京都市動物園」があります。
「そうしてあげて…よろしくね~」と、お二人に言われたミモロは、もっていた袋の中に小鳥を入れて歩きだしました。

そして、動物園の北側にある「野生動物保護課」のベルを押しました。

「あの~小鳥、持ってきたんですけど…」というと、「ちょっと待ってください~」と係の方が出てきてくださいました。
「これです」と、袋の小鳥を見せると、「う~死んだ動物は引き取れないんですけど…それは京都市の方に連絡することになってるんです」と。「え~そうなんだ~」と、途方に暮れるミモロ。
「あのね~。美術館にあるガラスのフェンスにぶつかったと思うの。まだちょっと温かいんです。だからきっと少し前にぶつかったんだと思います。もっと早くミモロが見つけられたら、よかったんだけど…」と、目を潤ませながら話します。
「それじゃ、今回は、こちらで受け取ります。あそこのガラスのフェンスにぶつかったんですね~。これからも、こういう事故は起きるでしょうね~どうにかしないといけないかもしれませんね」と動物園の方。

小鳥を渡せたミモロは、ホッとした表情。「あのままにしておけないもの・・・」とミモロ。

この小鳥の事故は、お友達の元京都市議の方にお話しし、美術館と京都市の方に報告していただくことになりました。



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コメント (1)
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