「わ~雄大な夕陽~」とミモロが見とれるのは、180度にわたり大阪平野が見渡せる「東大阪石切温泉 ホテルセイリュウ」の屋上テラス。

この日、ミモロは大阪のお友達に誘われて東大阪市を訪れました。
「え~と、東大阪って、奈良県の生駒に近いんだ~」と、東京生まれのミモロは、関西の地理がよくわかりません。
京都「出町柳駅」からは、京阪電車の「丹波橋駅」で近鉄奈良線に乗り換えて「大和西大寺駅」へ、そこから大阪難波行で「石切駅」へ。所要時間は約1時間15分。「思ったより近い~」と…。
大阪や奈良の中心部からは、30分くらいで来れる場所なのだそう。
「石切駅」からトコトコ歩き、目指すホテルへ。すでに眼下には大阪平野が…ここは生駒山の麓にあるのです。

「え~生駒山って、奈良の大和三山のひとつでしょ!ここ奈良なの?」とミモロ。
裾野の広い生駒山…ここは、その西側に位置し、ちょっと行けば、奈良との県境です。
さて昭和34年に開湯した「石切温泉」は、単純放射能冷鉱泉(通称ラジウム温泉)でさまざまな効能が期待される温泉です。
そこに昭和55年に開業したのが「ホテルセイリュウ」。気軽に楽しむ温泉宿として、また日帰り温泉など関西に住む人なら、1度は、その宣伝をテレビなどで見たことがあるそう。
当時は、山の麓には、このホテルしか大きな建物はなく、まさに一軒宿。しかし、今や、その周辺にはマンションがいっぱい。ホテルの建物もあまり目立たなくなってしまいました。

開業当時から、広大な大阪平野の景色を部屋やお風呂から眺められる宿として人気。
さらにこの建物は、建築家 黒川紀章の設計なのです。

りっぱな車寄せがある正面玄関…赤絨毯がゲストを迎えます。
吹き抜けになっているエントランスホールへは、エスカレーターで…

大きな絵画が飾られ、昭和のラグジュアリーな雰囲気。
ここには、若かりし頃の今上天皇もお立ちよりになったようで、その様子を撮影した写真が、当時を物語ります。

時代を経て、改築、増築を重ね、「ほかにどこを黒川紀章が設計したの?」とミモロが思うほど時代のニーズを意識した姿に…。
今も日帰り温泉は、訪れる人の人気だそうで、ホテルには食事付きのプランなども用意されています。


ところで話を戻し…ミモロがここを訪れたお目当ては、夕陽です。
今年、ここ「ホテルセイリュウ」は、「第18回全国夕陽サミットin東大阪」の会場になりました。

これは「夕陽と語らいの宿ネットワーク」という夕陽による宿づくり、地域振興などのアピールを目的に2001年に設立された組織が主催するイベントで、観光促進のシンポジウムやライブコンサート、パネルディスカッションなどが行われます。

東大阪市の野田市長の来賓挨拶を皮切りに、「往生院六萬寺」の川口住職の特別講演、また近畿大学の高橋教授による「アフターコロナの観光市場と東大阪の観光振興戦略について」という記念講演、さらに東大阪出身のアーティストMAINAさんによるライブコンサート、そして夕陽をテーマにパネルディスカッションも行われる、盛沢山の内容。

「コロナで落ち込んだ観光産業も、これからすごく躍進するんだ~」ということを学んだミモロです。

会場にはさまざまな美しい夕陽の写真も展示されていました。

「ミモロちゃん、夕陽って、人の心を鎮め、和ませる、素晴らしいものなんですよ~」とおっしゃる「夕陽と語らいの宿ネットワーク」の顧問で夕陽評論家の油井さん。

世界中、それぞれの地域で見られる夕陽…いずれも人の心に残る美しさを供えています。
17時ごろからは…

ホテルの夕陽絶景スポットである「スカイテラス」へ。

「わ~広~い…」180度見渡せる景色は、広大な大阪平野で、遠く大阪湾を望みます。
「あそこにお日様、落ちるんだ~」と、まだ空は赤く染まるには、時間がかかりそう。

ミモロは、ジュースを飲みながら、日の入りを待つことに…。
刻々と変わる空の色…やがて地平線がオレンジ色に輝きだしました。

「あそこらへんが、関西国際空港の方向…」など、そばの人たちの声がミモロの耳に届きますが、関西の地理に不慣れなミモロは、どこがどこなのかよくわかりません。
「東京の夕焼けって、富士山のシルエットが見えるよね~」と、山に夕陽が入る関東地方の景色を思い出します。
「あっちが極楽浄土…??」そう、夕陽が輝く方向は西方浄土と言われ、昔から多くの人たちが祈りをささげたもの。
「本当にすごく見晴らしいいね~」と、ずっと景色を見つめるミモロです。
太陽の光と夜の闇が交代する時刻が近づきました。眼下には、キラキラと町の灯が瞬き始めます。

「ここからの夜景もきれいなんだ~」と、その景色にも見とれるミモロです。

*「ホテルセイリュウ」の詳しい情報はホームページで
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