ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ダシ文化の京都。伏見の花鰹節製造「越後屋」の工房見学。どうやって鰹節をフワフワに削るの?

2021-10-04 | ものづくり

「わ~すごい~夢みたい~」とミモロが大興奮なのは、伏見にある花鰹節製造「越後屋」の工房。

機械から次々に出てくる大好物の花鰹節。ネコにとって、これほど素晴らしいと思う機械があるでしょうか?

工房の中に並ぶ、削り節の機械。「どうなってるの?」とミモロは、その夢の機械に興味を抱きます。

「越後屋」の創業以来、50年間にわたって使い続けているという年代物の機械です。
「今は、もっと進化した機械があるでしょうが、手作業で材料を入れて、削るのが、うちのやり方なんです」とおっしゃる現在の店主の伊藤さん。


「山北式削節」と書かれたプレートが付けられた、この業務用鰹節削機は、

大阪の創業昭和8年の食品加工機械製造メーカーが開発した画期的な機械で、現在もステンレス製になったものが、ミシュランで星をもらった飲食店や老舗料亭で使われているそう。シャープな雰囲気のステンレス製になったものの、その基本構造は同じです。

削る構造は、12枚の刃がついた円盤が回転し、材料を削ります。
 
つまり、大工道具のカンナを逆さまにしたような家庭用の削り節機が、円盤に並んで回転すると思えばわかりやすいかな?
削る厚さは、微妙に変えられるそう。その素材にあった厚さに調整するのは、長年の経験の技。

円盤の脇についたケースに、削る材料のカツオやマグロを投入します。電気のスイッチを入れるとグルグル動く円盤…

すると、さっきのように、ミモロの前に削り節が出てきます。


「あの~削り終わるまで鰹節を手で抑えてたの?」とミモロ。「違います。入れれば自動的にドンドン削られるんです」と伊藤さん。
「え~????」と、よくわからないミモロは首をかしげます。

「ほら、下の部分に大きなバネがあるでしょ、これが絶妙な具合で鰹節なんかを抑える調整をするんです」と。

「え~このバネで、ちょうどいい抑え加減になるんだ~」と不思議そうに機械の下を覗きます。
バネから伝わる力が、鰹節などを入れるケース自体を、中身の大きさに合わせ、円盤に近づけ、それが手で抑えるのと同じ効果を生み出します。「すごい~」と感心しきりのミモロ。

「これが削ってる最中の鰹節…途中ですね~」

「あ、おうちで削った時みたいに、ツヤツヤになってる…これ、しゃぶると美味しいんだ~」とミモロ。

また、この機械の最も重要な部分の削る刃。

これは、専門の職人さんが研ぐのだそう。

「ミモロちゃんほど、機械の構造に興味をもった方はいなかった~」と伊藤さん。「面白い?」
「うん、面白い…」と答えるミモロです。

この機械から削られたカツオとマグロの削り節。

色の濃い方が、カツオです。

「あの~削った後は、どうなるの?」と、大好きな花かつおの行く末が気になるミモロ。

「計量して、箱や袋に詰めて、納めるんですよ」と。

「このはかりに乗せるんだ~」

「あ、太ったかも…」はかりに乗るミモロ…あまり意味のない行動でした…。

「ミモロちゃん、どうぞ~」と、お椀にいっぱいの花鰹節。「え~食べていいの?」と。ミモロは口の周りについたのも気にせずパクパク。

「やっぱり削りたては、美味しさが違うね~ここの子になりたい~」と。

「越後屋」では、工房でもお品が購入できます。
 

「また、いらっしゃいね~」と伊藤さん。「はい、ここネコの楽園かも…」とミモロ。
頂いた花鰹節をもって、嬉しそうに家路に。「今晩は、絶対ネコまんまね!」と夕食が楽しみに…。

*「越後屋」京都市伏見区深草稲荷鳥居前町21の8  ☎075-641-4114



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コメント (2)
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