この秋から、京都岡崎の「京都伝統産業ミュージアム」で1月23日まで開催される特別企画展「職人 パスとパス」。
今、京都の伝統工芸の技を世界的に発信する次世代を担う注目の職人さんたちが一堂に会した見どころ企画展です。
ミモロは、記者会見に出席。そこで興味深いトークショーに耳をピクピクさせながら聞き入る時間を過ごしました。
「昔の職人さんって、ちょっと近寄りがたい雰囲気だったよね~」と、以前、ある工房を訪ねたミモロ。黙々と仕事をする職人さんには声もかけられない緊張感が漂っていました。最近の京都旅で人気は、なかなか入れなかったものづくりの現場を見学するツアー。ミモロもいろいろなものづくりの工房を訪ねました。
今、京都の伝統工芸を担うのは、30~40代の若手職人。親の世代から受け継いだ技を習得し、次の時代へと繋ぐ立場に…。でも今、職人さんのイメージは大きく変貌。「みんなカッコいいんだよね~!」とミモロ。そう、伝統を踏まえながらも独自の作品づくりなどをする若手職人さんたちは、いうなればクリエーター。なのでそのファッションセンスなどもすごくカッコいいのです。
でも、特別企画展に参加した方々は、クリエーターと呼ばれることより、「職人」と言われることを選んでいます。それはあくまでも長い歴史に培われた技があるからこその作品づくりという誇りを持っているから…。「キャ~職人さんたちカッコいい!」と熱い視線を注ぐミモロです。
「もっと世界に日本の技のすばらしさを知って欲しい!」と願うみなさん。親世代の昭和とは異なり、インターネットの普及により、世界中の人たちが、どこからでもその技を目にすることができるようになり、欧米などのクリエーターや工房とのコラボ企画なども実現しているのです。「もう親世代は、それには着いてゆけないね~」と思うミモロ。今、日本の文化を支えてきたさまざまな伝統の技が、新たな表現方法によって世界へと広まっています。
もちろん、彼らが現在に至るには、親世代から受けた厳しい修業があってからこそ。子供の頃から工房で遊んで、親のすることを見ていたそう。まさに親の背中を見て、自分の将来の道を決めたと言います。不思議なのは、どこの親も「家業を継いでほしい」と、直接言わなかったそう。自ら選んだ道だからこそ、苦しくも楽しいと晴れやかな笑顔で語る職人さんなのです。
さて、会場で「京都伝統工芸ミュージアム:の奥のスペースには、そんな職人さんたちの作品が、まるでオブジェのように斬新な方法で展示されています。
では少しご紹介。
「キャ~すごいね~」とミモロが驚くのは、ズラリと並べられた茶筒。
146年前と同じ茶筒を作り続ける「開化堂」の八木隆裕さん。
「並べるの大変なんですよ~(笑)。日本では触る人はいませんが、以前、ヨーロッパで展示したとき、見学者が手に取るので、ラインを整えるのが大変でした」と、きっと外国の方々は、初めて見るものを知りたいという思いが強かったのかも。
蓋を閉めると、ス~と音もなく下に移動しピタリと閉まる茶筒。
「ここは、触ってもいいんだって~」とさっそくミモロも蓋閉めを…
また、この技を応用した新しい感覚の茶筒も発表しています。
「うわ~ここの飾りかた芸術的~」というのは、
「金網つじ」の辻徹さんの作品。
二代目となる辻さん。初代の「脇役の品格」という創作理念を継承し、現代の暮らしにマッチするモノづくりに励みます。
「なんか台所で使うのもったいない~普通の金網と違うよね~」と思ってしまうほど、素敵な金網。
その端正な姿は、会場内の照明で、不思議なシルエットを作ります。
「ミモロちゃん、これは使ってこそ、良さがわかってもらえるものですから、どんどん使ってくださいね~壊れたら修理しますから…」と。使うほどにその良さが実感できるもので、「これからの暮らし方には、壊れたらすぐに捨てちゃうんじゃなくて、修理して使えるものって大切だよね~」と思うミモロです。
さて、まだまだご紹介したい職人さんが続きます。では、また明日~
*「京都伝統工芸ミュージアム」の詳しい情報はホームページで
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