来年の1月23日まで「京都伝統産業ミュージアム」で開催中の特別企画展「職人 パスとパス」。
今、注目の職人さんたちが、その伝統の技を新しい感覚で展示、紹介しています。
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昨日ご紹介した茶筒の「開化堂」、「金網つじ」に続き、ご紹介するのは、
煎茶器を作り続けた約170年の歴史を物語る作品を展示した「朝日焼」の松林豊斎さん。
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煎茶器を作り始めた8世から当代16世の約120点の器が展示されています。「今まで窯元から出たことないものばかりなんだって~」とミモロは興味津々。美しさと使いやすさの両面を追求し、そこに作り手の美意識が表現されているのです。
「変わるもの」「変わらぬもの」を作品から感じることができるはず。
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「う、壁にいっぱい木の器が並んでる~」とミモロが見上げるのは、「中川木工芸」中川周士さんの木桶です。
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一口で木桶と言っても、その形状はさまざま。大きなものから小さなものまで、職人の技が際立つ美しいフォルムです。
自然から育まれた木材の声を聴きながら、その美しさを活かし、さらに機能性もしっかり。さらにそこにはフォルムの美が持つ人の心を豊かにする作品です。
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「ミモロちゃん、桶好きなの?」「うん、木の温もりが感じられて大好き~」とミモロ。
「どうして、こんなにきれいに曲線ができるのかな?」と見上げます。
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会場の奥まった場所にあるのは「わ~黒い提灯…」。これは江戸寛政年間創業の京提灯の「小嶋商店」の作品。
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これはシルエットではなく、まさにマットな黒い提灯で、この特別展のために作り上げた作品です。
そもそも京提灯は、完全な分業制で製作されていたもの。「小嶋商店」で、一連の製作を同じ工房で行うようになったのは、先代から。現在、小嶋俊さんと諒さんご兄弟と経営管理を担当する武田真哉さんの3人がそれぞれ作業を分担して製作をなさっているそう。
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「あの~京提灯って、普通の提灯と違うんですか?」とミモロ。「はい、構造に違いがあるんですよ」と小嶋諒さん。
まず竹ひごを削り、それを木組みに1本づつ巻き付け、縦に紐を渡し、それに結んでゆきます。
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それに紙を貼ってゆきます。
「あの~普通の提灯とどこが違うんですか?」とまだよくわからないミモロ。
「よくお化け屋敷で飾られる破れた提灯ありますよね~あれは、長い竹ひごが螺旋状に巻いて、そこに紙を貼ります。だから、紙が破れると、ダラ~としてますね。でも京提灯は、竹ひごがその円周ごとに長さが異なり、それをそれぞれ縦の紐に縛っていますから、紙が破れてもダラ~とならないんです」と。「お化けの提灯は、京提灯じゃないんだ~。わ~すごく手間が掛かる提灯なんだ~」と驚くミモロでした。
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提灯の端正なフォルムは、今もディスプレイに人気だそう。「南座の正面の大きな提灯2個は、うちの提灯ですが、他のは違います」と。
会場にたまにいらっしゃるみなさん…。もし姿を見かけたら、ぜひお話を伺っては?みんな親切に教えてくださいますよ。
「すごく素敵な展示なんだよ~」とミモロ。
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ぜひ期間中に訪れていかがでしょう?
また週末は、京都伝統工芸のいろいろな分野の職人さんたちが交代で、実演をしています。それを見学するのも楽しいのです。
*「京都伝統工芸ミュージアム」の詳しい情報はホームページで
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