京都の織物メーカーの「川島織物セルコン」。そこには、日本初といわれる企業博物館「川島織物文化館」があり、現在、織物や着物好きには、たまらない企画展が開催されています。
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「わ~すごい帯~」とミモロが見とれる豪華な丸帯です。
展示室に並ぶのは、「昭和のはじめを駆け抜けた とっておきの一着」という企画展のもの。
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これらの展示品は、実は、きもの研究家の草柳アキさんから、ここに寄贈された品々で、アキさんが、おばあ様やお母さまから受け継いだ昭和初期の着物や帯で、その数240点に上るそう。
奈良にご実家があり、代々医者のおうちに育ったアキさん。子供の頃には、毎月のように大阪から呉服屋さんが御用聞きに訪れたとか。
寄贈品の中核は、昭和初期から、中期の晴れ着で、和服史において、その意匠や色使いなどは、時代性を色濃く反映しているのだそう。
「今回は、その中から、選りすぐりの品を展示しています」とおっしゃる館長の辻本さん。
「わ~豪華な着物…」とミモロが驚くのは、絞りの赤い着物です。
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「それは、長じゅばんですよ~」と。「え~こんな豪華な長じゅばん…なんかもったいない~」と庶民感覚のミモロ。
見えないところに、贅を尽くすおしゃれです。
また、「この着物も素敵~」と。
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なんと晴れ着のような着物は、「下着物」というもので、なんと晴れ着や打掛などの下に着るものだとか。
「え~長じゅばんの上に着るの?何枚も着るって大変そう…」というミモロです。
「昔は、そういう着方もあったんですよ~」と。
そしてひと際、鮮やかな色使いの着物は振袖です。
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「でも、なんか不思議な模様だね~色紙が破れてるよ?わざわざそんな意匠の着物じゃなくてもいいのにね~」と思うミモロです。
「実は、この着物が作れたのは、昭和15年で、戦争が激しくなりはじめた頃。そのため、贅沢は敵!という風潮が広がり、晴れ着も、破れた色紙で贅沢してませんよ~ということだと思いますよ」と辻本さん。
「え~それでもお誂なだら、十分に贅沢だと思うけど…」とミモロ。
着物にも、時代の波が押し寄せてきたことを示すものです。
「わ~この丸帯って大きい~」と見上げるミモロ。
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この帯は、実は「川島織物」が製作したもの。つまりお里帰りの帯です。
「昔は、丸帯は、仕立てたときに表裏に柄が出るように織り上げていたんです。だからダブル幅になってます」と。
「すごく豪華だけど。重そう…」とミモロ。「はい、確かにかなり重くなります。それで今はほんのわずかしか作られなくなったんです」と。
昭和初期の職人の技が集約された帯です。
「どの展示もすごく興味深いですね~」とミモロ。
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着物好きには、興味深い企画展ではないでしょうか?
展示会場を出る前に、ミモロは記念スタンプ台へ。ブチューと全身の力を込めてスタンプを押します。
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さて、ミモロが訪れたこの日は、「川島織物セルコン」では、工場見学や講演会、ワークショップなども開催されていました。
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「いろいろな体験できるんだよね~」と、この日を楽しみにしていました。
参加者は、いくつかのグループに分かれ、午前午後の2シフトで開催。
まずは、「工場見学」へ。
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はじめに織物を作る工程を資料で学びます。「フムフム…」
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続いて、スタッフの方に工場内を案内していただきました。
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工場内は、撮影できないので、興味ある方は実際にどうぞ…。
工場内の大きな機などを見学しました。
それから、ミモロは、講演を聞くために会場へ。
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講演なさるのは、館長の辻本さん。
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プロジェクターに映る写真などを見ながら、お話を伺いました。
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「二代目の川島甚兵衞さんって、すごいね~」と、さまざまなことにチャレンジ。日本の美意識を世界に広めた方なのです。
講演会の後、ミモロは、織物をルーペで観察。
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その緻密な技に感激します。
会場に隣接してあるショップでは、「川島織物セルコン」のオリジナルの品々がいろいろ。
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訪れる人に人気なのは、織物を作るときに使われる「杼」の形のミニチュア。
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また、ここでしか買えない御朱印帳。
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「さすが川島織物の御朱印帳って、特別感あるね~」と、贈り物にもしたい品でした。
では、明日は、ワークショップの様子をお伝えします。
*「川島織物セルコン」の詳しい情報はホームページで
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