ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都、本山修験宗総本山「聖護院門跡」で、毎月1回行われる瞑想の「止観体験」。心を鎮めるひととき

2022-08-29 | 体験

黙って、姿勢を前に…そして手を合わせるミモロです。バン、バン、バン…と、ミモロの背中に響く警策(けいさく)の音。

そして再び、姿勢を正すミモロです。

8月26日の夜、19時に、ミモロは、京都左京区にある「本山修験宗総本山 聖護院門跡」を訪れました。

この日は、「止観」という、禅宗のお寺などでは坐禅と呼ばれる瞑想修行が行われたのです。
「聖護院門跡で、坐禅するの初めて…あんまりやってないよね」と。そう、「南禅寺」「建仁寺」「天龍寺」など禅宗のお寺では、何度か坐禅をしたことがあるミモロですが、他の宗派でするのは、もしかしたら初めてかも…。

役行者を宗祖とする修験道の総本山の「聖護院門跡」。その修行の中に、瞑想をする「止観」があるのだそう。
「坐禅って、呼ばないんだって…」

事前に「止観体験」を申し込んで、受付で1000円を納めます。
「聖護院門跡には、いらしたことありますか?」とお寺の方に聞かれたミモロ。「はい、何度も伺ってます。前には、法螺貝体験したり、節分には必ず…仲良しの赤鬼さんがいるんですよ」と答えます。

この日、「止観体験」をするのは、本部の2階の大広間。今まで入ったことがない場所です。


入るときに、座るのを補助するクッション(坐蒲ざぶ)を渡されました。

ゴロゴロと回しながら、座る場所へ運びます。

その上に座って「止観」の準備を整えます。

「もうすぐ始まるって…」

静かに開始を待つミモロです。

19時になり、初めに、この日ご担当の僧侶の方から、「止観」についてのお話を聞きます。

「止観とは、仏教の瞑想法で、いろいろな宗派を超えて行われる修行のひとつです。『止』は、感覚を止めて「無」になること。『観』は、自分の内側を見つめてゆくこと。ちょっと矛盾しているみたいですが…まずは、体験しましょう」と。

はじめに、「止観」の準備から…
調身(ちょうしん)姿勢を整えます。この日は、胡坐の姿勢で、一方の足をもう片方の腿の部分にのせる(はんかふざ)の姿勢で。
ミモロは、足が短いので、そのままです。
さらに左手の指の上に右手の指を重ね、親指をそっと合わせ「法界定印」を組みます。

次は調息(ちょうそく)息を整えます。ゆっくりとした呼吸を心がけます。「ス~フ~」と、ミモロも深い呼吸を繰り返します。
そして、視線を前方2mほどで半眼に…「閉じちゃいけないんだって、寝ちゃうからかなぁ?」とミモロ。

最後に、調心(ちょうしん)は、呼吸に神経を集中させ、呼吸を数えるようにします。

途中で、集中できなかったり、眠くなったら、静かに手を合わせ、僧侶の方から警策を受けます。
「はい、こういう感じですね。警策の音は大きいですが、それほど痛くありませんから安心してください」と、警策の様子を見せてくださいました。


いよいよ鐘がなり、「止観」の始まりです。ミモロは、坐蒲の上で、じっとしていますが、視線は、正面の不動明王さまへ。
後で聞くと…「不動明王さまが、じっとミモロのこと見つめていらっしゃるんだもの。でもときどき笑顔になるんだよ~怖いお顔だけど、ホントは優しいんだ…」と。口元に笑みが浮かんだというミモロです。

実は、この不動明王像は、「聖護院門跡」で最も古い仏像で、1000年以上前の作と伝えられる御像です。
「そう、1000年以上、いろんな人を見守っていらしたんでしょ?その瞳で、ミモロのことも見守ってくださったの…だから、ときどき見上げてたんだ~」と。

「止観」の最中にそんなこと思ってたらダメなんじゃない?「う~でも…」と、不動明王さまに見守られての30分間に渡る止観は、特別感があったようです。

その間、ミモロも僧侶の方に手を合わせ、警策をお願いしました。

心地よい痛みが背中に広がります。[ここに血液が集まる感じがするんだよね~」というのが、後のミモロの感想。

「止観」のお話と共に、今のストレスフルな時代を生きるために必要なことに、セロトニンのことを話してくださいました。
セロトニンは、脳内の神経伝達物質のひとつ。精神を安定させる働きがあり、ストレスを軽減してくれるものだそう。
それを増やすためには、バランスのいい食事、日光を浴びること。さらに歩いたり、深呼吸をしたり、リズム的な運動をすることが効果的なのだそう。

「いろいろためになるお話ありがとうございました」とミモロ。「はい、またいらしてくださいね~」と笑顔で…。


「あ、あれやらなくちゃ~」と向かったのは、役行者になれるパネル。

両脇には、鬼の夫婦が…


「なんかすっきりした感じ…ありがとうございました。また来月も参加します」と、事前予約をお願いしてお寺を後に…


すでに20時を過ぎたお寺…「虫の声がする…」そう、秋が少しづつ近づいているのを感じる夜です。


来月の「止観体験」は、9月16日の夜18:30受付開始で、19時からスタートです。
京都でも、夜に止観体験ができる場所は、ほとんどありません。ぜひ、参加をなさってはいかがでしょうか?
日ごろの心の疲れが癒される時間になります。申し込みはORコードからどうぞ!


*「聖護院門跡」の詳しい情報はホームページで


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