「わ~」と言葉の次に、何も続かないお友達。ミモロは、ある日、東京のお友達を京都伏見桃山の「明治天皇御陵」に案内しました。
駐車場から、林の中の道を進むと、御陵の正面の石段が目の前に現れます。
230段の石段は、青い空に続くよう・・・その姿は、ピラミッドを思わせます。
御陵があるのは、約400年前、豊臣秀吉が隠居屋敷として築いた伏見城があった場所。
「明治天皇御陵って、行ったことある?」とお友達に聞くと、「ううん、ない…」とあまり興味がない様子。京都市内には、いくつも歴代天皇の御陵があり、そのイメージがあるのでしょう…「あのね~他の天皇御陵とスケールが違うんだよ」とミモロ。
ここに車で、あまり興味がなさそうだったお友達ですが、この石段を見た時、言葉を失うほど驚いたのでした。
「ね?すごいでしょ」とミモロ。「うん、すごい~」とお友達。
「さぁ、上るよ~」と、すでに4回目となるミモロは、ドンドン石段を上がります。
「え~ここ上がるんだ~」と躊躇するお友達…。「あのね。思ってるより、ずっと上りやすいんだよ」とミモロ。
そう、この石段は、20段くらいごとに、踊り場があり、石段の幅も十分あって、長い割に上りやすいのです。
「ちょっと前に、滋賀県の立木観音に行ったけど、そっちの方が大変だった~すごく長いんだもの…。また、東山の「豊国廟」の最後の部分の石段より、怖くないよ~」と、いろいろな石段を上がった経験があるミモロです。
「さぁ、着いた!」石段の上からは、西山方向の景色が一望できます。
ミモロ達が石段をゆっくり上がっているそばで、地元の方がトレーニングをしているのでしょう2往復目の石段登りをなさっていました。
堂々とした風格と威厳を漂わす「明治天皇御陵」
明治という、いろいろな面で勢いがあった日本。そのトップにいらした天皇の絶大がパワーを象徴する御陵です。
ミモロが御陵が好きなのは、どこを訪れても、いつも美しく整えられているから…。「さすが宮内庁…」常に掃き清められている景色は、日本らしさを感じさせます。
「参拝しようね~」とお友達と首を垂れるミモロ。
「どうぞ日本に暮らす民が、平和で、安らかな暮らしができますように、お力を貸してください」と祈ります。
参拝後、ミモロはお友達を「桃山陵墓監区事務所」へ案内します。そこには、以前、ミモロが集めた御陵印があるのです。
「へぇ、こういうのあるんだ~」とお友達。
木箱の中に、ずらりと並ぶ御陵印。ここには、第26代継体天皇をはじめ、桓武天皇、安徳天皇、醍醐天皇など、全29印が揃っています。
御陵印があるのは、京都は他に、「泉涌寺」に隣接する「月輪陵墓監区事務所」、大阪の「古市陵墓監区事務所」、奈良の「畝傍陵墓監区事務所」、そして東京の「多摩陵墓監区事務所」で、そこを回れば、神武天皇から昭和天皇まで124代の天皇の御陵印が揃います。
「ミモロが押してあげる~ブチュー」と全身の力を込めて明治天皇の御陵印を押印。
「さぁ、つぎは、明治天皇の后の昭憲皇太后の陵墓へ参拝しようね」と。
明治天皇の御陵の前を過ぎて、南へと向かいます。
さまざまな季節の木々が植わる昭憲皇太后の陵墓。
広大な陵墓エリア…さらに奥に進めば、桓武天皇の陵墓へと至ります。
「観光客って、ここにはあんまり来ないんだよね」といつも人の姿が少ない陵墓です。
*「桃山陵墓監区事務所」京都市伏見区桃山町古城山 8:30~17:00 日曜・祝日休み
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