京都の魅力を体験できるツアーが人気の「まいまい京都」で、「大江能楽堂能楽体験講座」に参加しているミモロ。
大江能楽堂理事長の大江信行さんの解説により、すっかり能楽の世界に引き込まれています。
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能舞台のお話などに続いて、能衣装や能面のお話を伺います。
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絢爛豪華な能装束…それはまさに西陣など京都の織物の技術の粋。「あれ、織物なんだ~刺繍かと思ってた~」とじっと見つめるミモロ。
なんと製作には、1年以上かかるとも言われる能装束。その値段は、高級車1台分くらいに相当するそう。
「重そうだよね~」と以前から思っていたミモロ。「重いから、きっと男の人の演者が多いし、舞台でもあんまり動かないんだ~」と勝手に思っていたのです。
確かに、多くの糸を使う織物で、そのままでは男の演者でも大変なそうですが、実は、裏側の糸を少なくするために、糸を切り、それが抜けないように止める技が施され、軽量化が行われているのだとか…。「これも素晴らしい技術なんですよ~」と。
舞台での演者の動きが少ないのは、装束が重いからではなく、少ない動きに込められた感情表現こそ、能楽の魅力のひとつなのです。
演目によって纏う異なる装束…そのいずれもがまさに芸術品…。
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「さて、衣装はどれくらいもつと思いますか?」と大江さん。「う~江戸時代の装束もあるのかな?」とミモロ。
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「装束は、絹で作られているので、経年劣化が進みやすく、せいぜい100年と言われます。もちろん、いろいろ修繕しながら使い続けますが、それにも限度があるんです」と。
さらに装束は、昔のものだと、今の演者は体が大きいので、サイズが合わないそう。
「特に、私は背が高いので、昔の衣装はサイズが小さくて、直さないと着れません」と、190センチはありそうな大江さん。
「大きくても、いろいろ大変なんだね~」と、小さなミモロはポツリ…。
次は、能面のお話…
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能楽の特徴のひとつに、能面を付けることがあります。これにより、人とは別次元の者に変身することができるのです。
「おじさんが、娘さんにもなるよね~」とミモロ。う~そういうことだけじゃなくて…。
能には、男、女の他に、神、狂、鬼が主人公になった作品があるのだそう。その物語に合った面で、その世界を表現します。
男でも、平家の武将は白い面、源氏という東の武士は、日焼けした面だそう。
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「う~なんで関東だと日焼けしちゃうの!太平洋の陽ざしのせい?」とミモロ。まぁ、雅な雰囲気の平家の武将より、やはり東(あずま)武士は京の都人には、野暮に映ったのかも…。
また、目の部分および顔に金色が使われていると、この世の者ではないということ。
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「これは神さまのお面と般若という女性の鬼のお面です~」と。
般若は、「葵上」や「道成寺」に使われる面で、愛を失った女性の悲しさが、納まり切れず、鬼となって表れたもの。
「え~そうなるのは、男の人が悪いんじゃない!女性を般若にするなんて、ひどいよね~般若になった女性がかわいそう…」と思うミモロです。
きっと、これは男の人への戒めでもあるのでは…女性の立場が弱かった昔、多くの女性がDVなど蔑ろにされるケースも多かったはず。そんな女性の思いを表現したのでは…とも思われます。時代を超えて、多くの人の心に響くのは、そういう状況が共感できるものだからでは…。
「女性をないがしろにすると、般若になっちゃうよ~だから大切にしましょう」とミモロ。どうぞお気をつけて…。
さて、能面は無表情に見えるもの。
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でも、顔の角度をわずかに変えるだけで、喜怒哀楽が伝わるのが不思議…。
「え~そう?」とミモロ。「ほらね~これお腹が空いて、泣いてるところ」
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「これは、お腹がいっぱいで嬉しいところ…」
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確かに、ミモロも能面に通じるところがあるのでした。
そして、鬘(かつら)も見せていただきました。
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「これはなんの毛でしょうか?」と大江さん。「馬のしっぽだ~」とミモロ。「はい、正解!これは馬です。人毛を使うこともありますが、とてもまとわりつくんで、馬の毛の方が扱いやすいんです」とのこと。
本当にいろいろなことを教えていただきました。さて、最後にいよいよ舞台にあがります。
*「大江能楽堂」の詳しい情報はホームページで
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