「わ~かわいい~!」と寺町のアーケードを歩いていたミモロが足を止めたのは、京かまぼこの老舗「茨木屋」の前。
それは、箱にお雛祭りにふさわしい色とりどりの品が詰まっている「ひなかまぼこ」です。
幅21センチ、縦15センチのひな箱に入っているのは、赤い鯛、菱餅、草餅や桜餅をはじめ、春らしい品々。それはすべてかまぼこでできています。
「おうちで楽しむお雛祭りにぴったりだね~」とミモロ。
この「ひなかまぼこ」は、数量限定で、おとりよせの予約は2月20日まで、そして配送は、2月26日から3月3日です。
「早くお友達に教えてあげなくちゃ~」と、京都に住んでいても、数量限定のため、予約が必要です。
さて、三条通から寺町通を少し北に進んだところにある「茨木屋」本店。
創業明治2年という京かまぼこの老舗です。
店には、その歴史を物語る品々も展示。京都の有名な料理屋さんにもお品を納め、その味は、京都の食文化を支えるもの。
「あの~京かまぼこって、小田原のかまぼことどう違うんですか?」と関東出身のミモロにとって、かまぼこというと、箱根駅伝の中継地となる小田原のかまぼこ屋さんのイメージです。
京都の場合、三方を山に囲まれ、海と言えば、若狭などの日本海側か大阪湾で、新鮮な魚を美味しく頂きたいと思っても、昔は流通の問題がありますから、今のように新鮮な魚介類を手に入れるのはむずかしかったんです。そこで一塩の干物や加工したかまぼこは、京都の人にとって食膳に、欠かせないものになったのだそう。
小田原など漁場で生まれたかまぼこは、たくさん捕れる魚を加工することで、より広い範囲に販売できるという思いからも生まれたと推測できます。
「京のかまぼこと関東のかまぼこの違いは、その原料にも。京都では甘鯛、ぐじ、鯛、そして鱧をつかったものが有名です。関東だとタラやサメ、ベラ、イトヨリダイなどが材料に使われます」とお店の方。
「つまり関東のかまぼこと京かまぼこって、製法は同じようでも材料がかなり違うんだ~」と改めて知ったミモロです。
特に、夏の京料理に欠かせない鱧…それを使ったかまぼこは、確かに関東ではあまり知りません。100%鱧を使った品々に興味津々。
お店には、鱧のかまぼこやちくわなどが揃います。
「すごい無でんぷんの
100%鯛のかまぼこだって~」
かまぼこは、魚のすり身にでんぷんなど、形が整いやすい糊料を加える必要があります。でも、これは一切それらを使わずに作ったもの。成形に手間と技術が必要に…。
「わ~これいいなぁ~」とミモロが心惹かれるのは、大きな鯛のかまぼこです。
お祝い事などに使われるもので、細工かまぼこと言われ、茨木屋」の独自ブレンドで作られ、うろこやヒレなど本物の鯛のように細かい細工が施されています。これは予約注文で…。
「ここまで大きいと食べられないかも…こっちの小さいのにしようかな~」というミモロ。
こちらも鯛100%の「京の鯛とと」という品。「お土産にもいいかも~」と。
「かまぼこっていろいろあるんだ~」
とお店の品を見てゆくミモロ。
クリームチーズやツナマヨが中身になったかまぼこも人気。
「これもいいなぁ~」
焼き蒲鉾もいろいろあります。このまますぐに酒の肴になる品々です。
「あの~かまぼこって、どうやって食べるのが一番美味しいんですか?」といまさら聞きにくい質問を遠慮なくするミモロ。
「はい、かまぼこは、そのまま切ってワサビ醤油などで召し上がるのがおすすめです。もちろんお椀などでもいいですね~」とお店の方。
「つまり、改めて火を通す必要は本当はないってこと?」とミモロ。
「はい、そうです。そのままの風味やお味をお楽しみいただきたいです」と。
お店では、揚げかまぼこというおでんや鍋にも美味しい品が…。
「これ今晩食べよう~」とミモロ。「あの~どうやって食べるのがいいいですか?」とまた…。
「はい、そのまま切って召し上がってください~」とお店の方。
「切るのね…」とミモロ。どうもかぶりつくつもりだったよう…。
「これが本物の京かまぼこなんだ~」と、昔ながらの製法と厳選された材料で作られる品の美味しさは別格。
お取り寄せも可能なので、ぜひ1度味わってはいかがでしょ。
*詳しくは「茨木屋」のホームページでどうぞ
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