「ついに乗れた!」と、長年ミモロが乗りたくてたまらなかった「びわ湖疏水船」。明治時代、琵琶湖の水を京都に引くために作られた水路です。
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滋賀県大津から、山科を経て、京都の蹴上の区間では、春や秋に、水路から周囲の景色が楽しめる観光船が運行されます。
4月上旬に予約したミモロ…「この船、桜の時期はすごい人気で予約取れないんだよね~」と。今年の桜の開花は、例年よりも早く、三月下旬には、すでに見頃を迎えていたそう。桜の時期は、水路の両側から枝を伸ばす桜のトンネルの中や花吹雪の中を進んでだり、また散った花びらが水路を埋める花筏の時期など、それは素晴らしいのだとか。
「そういう景色が見たいなぁ~」というミモロですが、大津から山科を経て、蹴上まで至る「びわ湖疏水船」の予約が取れたのは、4月6日。すでにソメイヨシノの時期は過ぎていました。全行程の所要時間は、約1時間。桜の時期の料金は、8000円です。
京都の人に言わせれば、「その料金なら、新幹線の「のぞみ」で名古屋まで行ける~」と。確かに決して安くない料金。
予約サイトを見て「ここしかない~う~残念…」でも、その時の残席は1席のみ。しかも大津から山科までの間のみ…。
「全部乗りたいのに…」というミモロですが、大津から蹴上までの区間はすでに完売。選べる状況ではありません。
その残り1席を予約。大津から山科までの約30分、3500円の区間です。
大津の乗り場は、「三井寺」の近く。
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集合時間は、9時15分だったので、早めに来て、「三井寺」や「三尾神社」に参拝していたのでした。
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船の乗り場で受付を済ませ、待合室へ
そこで、まずは、「琵琶湖疏水」の歴史などのビデオを見て、より知識を深めます。
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明治になり、首都が東京に変わった京都は、産業の移転などに伴い、急激な人口減少に見舞われます。なんと幕末から3分1にまで減少し、このままでは、どうなるのか~という危機感が…。
明治14年に第3代の京都府知事に就任した北垣国道は、そんな京都の復活を願い、産業の活性化を目指します。近代化した産業のためには、多くの電力および水が必要。そこで計画したのが、琵琶湖から水を京都に引いて、水力発電所を作り、また船による物資の効率的な運搬です。
明治18年(1885)に、その一大計画はスタート。その大事業を託されたのは、最先端の土木工学を学んだ技師、田邊朔郎。当時21歳。そして欧米の測量技術を学んだ島田道生、33歳でした。
日本人の手による初の大規模土木事業。明治末期に完成した「琵琶湖疏水」は、その姿を現代まで留めているのです。
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「大津から蹴上までの間にある3つのトンネルには、この事業に尽力した人たちの手による額が掛かっているんですよ」と、この日、ミモロが乗る船のガイドさんから説明が…「へぇ~そういう見どころもあるんだ~」と興味津々のミモロ。
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さて、琵琶湖疏水の説明をいろいろ伺った後は、乗船の注意がガイド務めるスタッフの方から…
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「小さな船ですから、絶対に乗船中は立ったり、身を乗り出したりしないでください!」
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船の席はすべて指定された場所に座ります。それから、救命胴衣の説明などもあり、安全な運航のための注意が続きます。
「さぁ、乗り場に移動しましょう~」とガイドさんの先導で、ミモロたちは、船の乗り場へ進みます。
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途中、橋の下を通ったり、乗船しなければ入れないエリアを通過…
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「あれ、水門だ~」琵琶湖との水位を調整する「大津閘門(こうもん)」。
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「スエズ運河みたいなもんだって…」規模は小さいけれど、システムは同じ。
水路沿いの道をさらに進みます。
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「はい、お名前お呼びしますから、順番にゆっくり乗船してください~」とガイドさんと船長さん。
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「では、ミモロさん…」「え?ミモロ?」一番初めに名前を呼ばれたのはミモロです。
席を決めるのは、予約した順番で、ミモロは一番最後だったので、一番隅っこの席になりました。
「は~い」と手を上げて、慌てて前へ
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「慌てないでください~ゆっくり…」とガイドさんの声。
ミモロは、船の一番端の席に座り、救命胴衣の準備をして、出航を待ちました。
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*「びわ湖疏水船」に関する詳しい情報はホームページから、どうぞ~
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