7月17日は、祇園祭の花ともいえる絢爛豪華な山鉾が、京都の町を進む、山鉾巡行が行われます。ミモロは、昨日、遅く帰宅したにもかかわらず、その朝は、早起きして、四条烏丸へと地下鉄で向かいました。祇園祭の期間中は、四条通や烏丸通などは、交通規制が引かれ、バスや車の移動は、渋滞に巻き込まれる危険があるので、もっぱら利用は地下鉄です。特に、山鉾巡行の間は、四条通、河原町通、御池通など、山鉾が通る道路は、全面封鎖され、車両は、通行できません。
朝、8時前に、ミモロは、お友達との待ち合わせ場所の長刀鉾の会所に到着。すでに、鉾は、出発の準備が整ています。
巡行に参加する人たちの用意も万全。長刀鉾は、現在、唯一人間のお稚児さんが乗る鉾。以前は、他の鉾でもお稚児さんが乗っていたのですが、現在は、人間に代わり、人形が乗っています。昔ながらの伝統を守り続けるのは、本当に大変なこと。しかも、祇園祭は、一か月間という長丁場。その間に、何かあってはと、関係者の気づかいは、どれほどのものでしょう。
ミモロは、長刀鉾の会所の入口で、ジッと出発の様子を見つめています。ここで見るのは、お囃子方であるお友達の息子さんが、鉾に乗りこむのを見送るため…。
鉾に乗りこむ人たちの安全を祈願して、まずは、お祓いが鉾の前で行われました。
バサーっと、塩がまかれます。なかなかダイナミックの撒き方。
会所の2階では、お稚児さんやそれに伴う禿の準備が行われます。さあ、間もなくお稚児さんと禿の登場です。
お稚児さんは、13日の長刀鉾稚児社参から、17日の巡行が終わるまで、地面に足をつくことが許されません。また身の回りの世話は、男衆や父親が行い、女性は母親ですら触れることができない決まりです。それは、稚児が神様の化身となるから…。その稚児の移動を担当するのが、剛力さんと呼ばれる力持ちの男衆。稚児を肩に乗せて移動します。
入口では、長い鉄の棒が、地面を叩くように音を出しています。これはお清めなのだとか。
「もうすぐお稚児さんたち出てくるねー」とドキドキしながら、その時を待つミモロです。
「あ、出てきたー」。まずは、2人の禿が登場。
今年の稚児は、木津川市の白井大督くん10歳。禿は、山城悠史くん9歳と宇野慎一郎くん8歳、全員同志社小学校の生徒です。
やがて、剛力さんの肩にのって、お稚児さんの登場。
肩に乗ったまま、長刀鉾へと向かいます。
長刀鉾の正面に、梯子をかけて、乗り込みます。もちろん剛力さんに背負われたままで…。
さぁ、いよいよ出発。
お囃子の音が、いっそう力強く響きます。「わー始まったー」。大きな山鉾が、四条通をゆっくりと進み始めました。
この景色、何度見ても感動的。山鉾には、20人ほどの人が、ギュウギュウの状態で乗っています。落ちないように、紐で鉾に結ばれているとか…。でも、半分体を外に出したような状態は、なかなかスリルがありそう。
「乗ってみたいなぁー」と憧れの眼差しを向けるミモロ。山鉾に乗れるのは、男性だけ。まして、ネコは乗れないのよ。
長刀鉾の囃子保存会代表の室恵三さんも裃姿。小さな榊の御守を付けるのが決まりです。
お囃子方は、10歳ころから参加してる人が多く、長刀鉾では、10年間ほど、鉦(カネ)を担当し、それから笛や太鼓に移るそう。それは、体にしっかりとお囃子のリズムを刻みつけるためとか。年間を通じ、毎月1~2回練習を怠りません。年齢の異なる人たちの中で、子供たちは、礼儀や上下関係など、さまざまなことを学びます。学校や家庭だけでは、学べないことも多いはず。また、そこでネットワークもできるのです。京都の人は、よく閉鎖的と言われますが、子供の頃から育む関係は、大人になってできる関係とは、異なって、いっそう深いものではないでしょうか。
外部のものが、そう簡単に築くことができない繋がりが、祭りなどを通してできて行くのです。
「さぁ、長刀鉾をもって近くで見よう…」とミモロ。場所を河原町通に移動…。
「あ、来た来たー」
「お友達の息子さんってどれだろ?」目を凝らしてみても、よくわからないミモロでした。
長刀鉾では、時々、止まり、お稚児さんが身を乗り出して、稚児の舞を披露します。
山鉾巡行は、長刀鉾から大船鉾まで33基が、次々に登場。
ミモロは、お友達と一緒に、身を乗り出して見物です。
「ミモロちゃん、お茶にしましょ…」「はーい」と、お茶という言葉に即反応。
「これなあに?ちまきみたいな形…」それは、ちご餅。三条若狭屋の名物のお菓子です。
「カワイイお餅が3つ入ってるー」求肥と白あんのお菓子で、串にさしてあります。「いただきまーす。パクリ」。ミモロは、一口で…。
「あ!次ぎの山鉾が来たみたい…」さて、ミモロが見物している場所は?
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ブログを見たら、金魚をクリックしてね。ミモロのお願いでした…
京都のパワー、いえ、日本の伝統を守ろうというパワーを
感じますよ。もちろん大変混雑します。
ホテルも予約が大変かも・・・。
でも、混雑するというのは、それだけ見る価値があるということだって思うようになりました。
ミモロも、混雑するとこへ、「エーイ!」と勇気を
振り絞って、出j掛けます。
ぜひ、見に来てねー
みんなに、かわいいって言ってもらえて、
ちょっとうれしい・・・。
京都では、浴衣を着る機会が増えました。
山鉾巡行ってパワーを感じますね。
がちゃぴーさん、ぜひ見に来てくださいね。
武蔵さん、パワフルな写真が撮影できてよかったですねー。
お祭りに関わっている方々の伝統の伝承が凄いです。
今年は四条河原町の交差点の東南角からたっぷり辻回しを撮影できました!!
ブログに写真載せましたのでご覧ください。
http://musashijp2013.blog.fc2.com/
今年は暑さもほどほどで助かりました。
さあ、次は花笠巡行です。
手振ってくれればよかったのにー。
ミモロも手を振ったのにー。
正解だけど賞品はなし。
「当たりー!」と、ミモロが拍手を贈ります。
3回目の祇園祭で、いろいろな方に
ご紹介いただき、よりディープな祇園祭を
見ることができました。
でも、すごーく奥が深くて、、、ズブズブと沈みそう。
7月は、祇園祭三昧でした。
この日、河原町通を歩いていて、何気なく上を見ると、「きねや」の窓にミモロちゃんらしき姿が・・・。
人違い、いやネコ違いだったらすみません。
偶然ってすごいです。京都、案外と広いようで狭い。悪いことはできません(別に悪いことはしませんが)。
ミモロちゃんの祇園祭、詳しくて熱意も伝わって来て、とてもよかったです。
京都に居る間に(ずっと居るでしょうが)、じっくり見たい、と思いつつ、とーッくに半世紀過ぎちゃった。 いつも思うけど、やっぱり、ミモロちゃんを見習わないと・・・そのフットワークの軽さ!