ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

弁財天さまにご挨拶「六波羅蜜寺」。吉祥の福徳自在稲穂と皇服茶を頂く恒例の初詣

2024-01-03 | 祭事・神事・風習

「今年もよろしくお願いいたします」とミモロは祈りながら、弁財天さまのおそばへ

京都の「都七福神めぐり」の弁財天さまがいらっしゃる「六波羅蜜寺」の「弁天堂」。
ミモロは、毎年、特別に黄金に輝く弁財天さまのお隣に立たせていただき、パワーを頂戴しています。
「これで、女子力と金運がすごくアップするんだよね~」と身を震わすミモロです。

「今年は、ものすごい数の参拝者がいるね~」と。
新年の「大福まいり」には、昨年をはるかに超える数の参拝者が、お寺の前の道から続く長蛇の列を作っています。

空也上人により開創された西国17番の札所である「六波羅蜜寺」。

年末には、重要無形民俗文化財の「空也踊念仏」が行われます。

境内を埋め尽くす参拝者の脇を抜け、ミモロは、弁財天さまのいらっしゃるお堂の中へ。

「あ、ミモロちゃん、今年も待ってましたよ~いらっしゃると思って…」と、1年ぶりにお目にかかる僧侶の方。
その笑顔に再会できるのが、ミモロがこの日参拝する楽しみでもあるのです。
弁財天様のおそばに立たせていただいた後に、福徳自在稲穂を頂戴します。

いつもは東京のお寺にいらっしゃり、新年の三が日にいつもお手伝いにいらっしゃる方…だから1年に1度しかお目に掛かれないのでした。ミモロは、抱っこされてうれしそう…

福徳自在稲穂を頂いた後は、それにお札を付けて頂きます。
「明けましておめでとうございます!」とここで挨拶するのは、若住職さん。

「本当に、今年は、元旦からものすごい人で、ありがたいですね~」と。
福徳自在稲穂が授与されるのは、先着2000名。3日までですが、もしかしたら早いうちになくなってしまう可能性も…。
「あれ?今年もクマのハンス君来てないの?」と若住職。「うん、今年は、なんか飛行機のチケット取れなかったみたい…」とドイツにいるクマのハンス君がいないお正月に残念そう。
「では、ぜひ今年の11月には、来るように伝えてください~今年は、秘仏の御開帳がありますから…」
そう、国宝でここのご本尊の「十一面観音菩薩」の12年に1度の御開帳が、2024年の11月に行われます。
「はい、それは見逃せませんから、よく伝えておきます」とミモロも楽しみな今年の秋です。

福徳自在稲穂には、いろいろな吉祥の品々を吊るします。


お札を付けて頂いた稲穂を大切に抱えながら、ミモロは、さらに奥へと大勢の参拝者を縫うようにしながら進みます。


向かったのは「皇服茶」が授与される場所。


「皇服茶」は、京都でお福茶とも言われる梅干しと塩昆布が入ったお茶。

それにお札も添えられています。

「ここもいっぱい~」と何とか座れる場所を見つけて、いつもよりは短時間でそこを離れます。
「だって、たくさんの人が待ってるもの…」

「また、ゆっくりお詣りに伺おう…」とミモロ。
でも、観光客はそうはいきませんから、初詣に京都各所の神社仏閣を次々に巡っていて、どこもすごく混雑しています。

混雑は、もちろん道や交通機関も…
東山三条から、ミモロは、五条通近くに位置する「六波羅蜜寺」まで歩いてきました。
「わ~東大路通、車で渋滞してる~バスも満員だ~」というので、人通りの少ない道を選び、ここまで…
特に混雑しているのは、四条通…「身動きできない~」というほどの人出です。

地元のミモロは、脇道に精通しているので、なんとか順調に到着できました。
「さぁ、帰ろう…」と、再び混雑する道に出る覚悟を決めて…

福徳自在稲穂をしっかり持って、お寺をあとにするミモロです。

その前に、若住職さまと弁天堂にいらっしゃる僧侶に方に、遠くから目で挨拶をして…

ミモロが、お寺の外に出た時、「ミモロちゃん~」と声が…振り向くと、そこに弁天堂にいらした僧侶の方。
「また来年ね~」とお別れに来てくださいました。

「わ~」とそのお姿を見ると駆け寄って抱き着くミモロ。「あの~今度いつ会えるの…やっぱり来年?」と寂しそうに聞きます。
「あのね~1月15日の10時から「智積院」で10時から「大般若転読会法要」がありますから、それにはまた東京から来る予定です」と。「あの~それ、ミモロも参列できるの?」と。「はい、どなたでも大丈夫ですよ~ぜひ~」と。どうぞ皆様も参列なさってはいかがでしょうか?

昨年は、1月12日の「阿字観」に参加したミモロです。
「伺えるたらいいなぁ~」と言いながら、ちらりと私を見るミモロ。

手を振って、別れを惜しむ二人…1年に一度のご縁ですが、とても大切にしたいご縁です。
「またね~」といった後、衣を翻し急いで弁天堂に戻られるお姿をじっと見送ったミモロでした。

「さぁ、他にも新年のご挨拶に行こう…」と、福徳自在稲穂を誇らしげに抱えながら、まずは祇園方向に進みます。

*「六波羅蜜寺」の詳しい情報はホームページで

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