ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

8月24日夜20時から、左京区の山里、久多で行われる国の重要無形民俗文化財「花笠踊」

2022-08-14 | 祭事・神事・風習

京都左京区役所で開催された「左京キラリ市」に来ているミモロ。そこで、心惹かれたのは、美しい花笠です。


これは、8月24日の夜に、久多の「志古渕神社」に五穀豊穣に感謝して奉納される「花笠踊」に使われるもの。
室町時代の風流踊りをルーツにし、今も続くもので、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

久多の五ヶ町が、上組、下組に分かれ、互いに歌と踊りを奉納する風流燈籠踊です。

「あの~このきれいな花笠作るところ拝見できませんか?」とミモロは、久多でいつもお世話にになっている世話役の常本さんに尋ねます。

「う~ちょっと難しいかも…」と。「花笠は、お盆過ぎから、それぞれの町で集まって、男たちが作るものなんです。つまり女人禁制…」と。

「え~あの花笠って、男の方が作るんだ~女の人が作るのかと思ってた~じゃ、ダメだね~ミモロ、女の子だもの…」と。

そう、この雅な花笠を、村の男衆の手作りなのです。そしてそれを持つのも男衆なのです。
燈籠の灯りをともし、その上に飾られる花笠…太鼓に合わせ昔から伝わる歌を歌いながら、ゆっくり踊るのだそう。

「ミモロちゃん、見に来たら…?」と常本さん。「うん、行きたいと思うけど…」とミモロ。夜中にあの山道、運転するのちょっと怖いかも・・・と思いますが…。「でも、行きたいなぁ~」と。

さて、「花笠踊」の前には、京都の北のエリアでは、「松上げ」という、こちらも五穀豊穣を感謝する柱松行事が行われます。

こちらは、京都市登録無形民俗文化財で、8月15日の夜に、「花脊の松上げ」。23日に「久多宮の町松上げ」、24日に「雲ケ畑の松上げ」と「広河原松上げ」がそれぞれ20時頃から行われます。

ミモロは、以前、「花脊」と「広河原」の松上げに行ったことがあります。
「15mくらいの木の上に、運動会の玉入れみたいに、火がついた松明を投げ入れるんだよね~。すごく幻想的だよね~」と、その時の感激が蘇ります。


その様子は、「ミモロ 広河原松上げ」でご覧ください。

左京区役所には、松明や装束などの展示も。
 

地域の祭り以外にも、左京区北部の山里は、大切なお仕事を担っています。それは、「祇園祭」の厄除け粽づくりです。


「え~花脊で厄除け粽作ってるんですね~」と、毎年、大船鉾で厄除け粽授与のご奉仕をするミモロにとって大切にしているもの。
花脊の山で育って笹を使います。

「これを使って、ひとつひとつ丁寧に作るんだよね~」

「いつも厄除け粽の授与のご奉仕してるんですが、一度、それを作っているところ拝見したいです~」とお願いします。
「はい、また来年ね~」と。「そうだよね~祇園祭終わったばかりだもの…」

自然豊かな山里久多…京都の町の中心部から車で1時間以上かかる、山深い里というイメージがだったのですが、清流沿いでは、キャンプ場が大人気。またさまざまな自然と触れ合う体験イベントなども多く企画され、北山友禅菊の報道頻度も高くなり、多くの人が知る地域になりつつあります。

車がない時代…久多などの山里は、日本海から京都、滋賀への経路であり、多くの旅人や商人が行き来した里なのです。山里ながら今に残る雅な花笠の姿などを目にすると、都の影響を色濃く受けていることが思われます。

「ただの田舎じゃない!」と思うミモロです。


「ミモロちゃん、久多好きなんですね~」と係の方。「うん、大好き…また行くんだ~じゃあね~」と手を振って会場を後にするミモロです。


いろんな人やモノに会えて楽しかった~「左京キラリ市」でした。


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