「あ、鳳輦が下りてくる~」ミモロは、京都東山の「粟田神社」の石段の下で、境内から神輿の担ぎ手の方々によって姿を見せた鳳輦に出会いました。
山の中腹にある神社の境内…参道には、まだ緑の葉が茂り、その中をゆっくりと進む鳳輦。
「よかった~間に合った~」といつもギリギリのタイミングで素晴らしい場面に出会うミモロです。
この日、10月24日は、「粟田神社」の「神幸祭」。昨夜の「夜渡り神事」「れいけん祭」に続く、一連の神事です。
神社の境内は、山の中腹なので、そこまで石段が続きます。そこを毎年、神輿が、大勢の担ぎ手で背負われて下り、そして再び上がるという見物する側にとっては、迫力ある見どころでもありますが、今年は、コロナの影響で神輿の渡御はなく、代わりに鳳輦という輿にご祭神である牛頭天王(素戔嗚尊)がお移りになり、氏子町を巡ります。
立派な神輿がある「粟田神社」。コロナ禍で、多くの担ぎ手が必要で、しかも体を重ねるようにして担ぐ「密」状態を避けるため、京都の神輿の渡御は、昨年から中止。「あの迫力…早く見たいね~」とミモロならずとも、誰も思っていること。
神輿に比べ、かなり重量は軽いものの、それでも担ぎ手の人数も少ないので、石段を進むのは、なかなか大変。
氏子町の巡行では、台車にのせますが、石段は、台車が使えずすべて人力が頼り。そのため祭りの役員の若手の方々もお手伝い。
「あ、たっちゃん兄ちゃん…前田さんも…がんばって~」と顔見知りの方々に声援を送るミモロです。
鳳輦は、鳥居をくぐり、そこで巡行の準備を整えます。
「まだ、剣鉾いるかな?」とミモロは、鳳輦を見送ると、急いで境内へ。
「ミモロちゃん、今年も来たんだね~ホントに、剣鉾好きだよね~」と、いつも仲良くしてくださる剣鉾の差し手のみなさん。
「うん、大好き~」ときっぱり答えるミモロです。
「おや、今年も剣鉾差しの装束で来たんですね~」と粟田神社の剣鉾奉賛会の廉屋さん。
「はい、剣鉾の差し上げがあるときしか着れないから…」とミモロ。そう、ミモロは剣鉾が好きすぎて、自前の装束を持っています。
それぞれの剣鉾や奉賛会によって、差し手の装束の模様が異なりますが、ミモロの場合はフリーの立場なので、ミモロらしく紋は、ネコの肉球です。
今年、初めて剣鉾の差し上げをする岩倉の河内さん。女性の差し手として、初デビューを迎えました。
昨年から、差し手のトレーニングを積み、いよいよ本番…「ずごく緊張してます」と。
やがて、剣鉾は、次々に境内で差し上げられた後、町へと向かいます。
「いい音~」リ~ン リ~ンを澄んだ鈴の音が、境内に響き、金色の剣鉾が秋の青空を背景に輝いて見え、見ているものを魅了します。
上に剣と鈴という金属部分があり、全長6mともいわれる剣鉾を差し上げるのは、技術が必要。そのため、春ごろから差し手のみなさんは、練習をして、その技術を磨きます。ベテランの差し手の荒井さん。
「すごくいい鈴の音がするんだ~」と、荒井さんの鈴の音に毎回聞きほれてしまうミモロです。
ミモロがいるのは、鉾を挿す帯の部分。「なんかカンガルーみたい~」と。
今年は、4基でた剣鉾、境内の差し上げが終わると、次々に石段を下りて、氏子町へ。
「なんかドキドキしてきちゃった~」という河内さん。「大丈夫だよ~絶対…」と隣で励ますミモロです。
さて、いよいよ三条通の神社の鳥居から、巡行が始まります。
佐々貴宮司さんもお出ましに…。
鳳輦も台車にのってスタートです。
鳳輦が進む前を清めてゆく剣鉾…氏子町には、鈴の音が響きます。
「ご祭神の牛頭天王(素戔嗚尊)さまは、疫病を退散させる神様だもの…氏子町を清めていただかなくちゃね~」とミモロ。鳳輦が進む氏子町では、人々がその姿に手を合わせます。
その昔、京都をはじめ、全国で多くの疫病が人々を苦しめてきました。現代のようにその原因もわからず、拡大する感染者を守ることは本当に困難であったはず。人々は、その疫病退散をひたすら神や仏に祈り、その収束を待ちました。今は、ワクチン接種でその感染拡大を抑えますが、それでも決定的な治療薬はまだ…。
祭りは、今は「密」になるから…という理由で中止や規模縮小を求められています。「粟田神社」でも、祭りをすることに神社関係者が集まり協議を重ね安全にできるようにと、マスクの着用、アルコール消毒、人との間隔をあけるなど、気を付けながら行うことになったそう。祭りの後のみんなで集う直会も行われません。
「早く前みたいに、みんなでワイワイできるお祭りしたいね~神様、来年は、いつもみたいなお祭りができますように~」と鳳輦に手を合わせるミモロです。
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