ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

クマのハンス君といっしょに紫式部ゆかりの「石山寺」。来年のカレンダー撮影のために

2023-10-26 | ものづくり

秋のある日、ミモロは、ドイツから久しぶりに来日したクマのハンス君といっしょに、滋賀県大津の「石山寺」を訪れました。


「来年のミモロカレンダーの写真撮影するんだけど、アドバイスもらえないかなぁ~」とミモロがハンス君にお願いしたのです。

「うん、任せて~ミモロちゃんが一番可愛いショット見つけるからね~」と、自信をのぞかせるハンス君です。

「どんな写真を撮影したいの?」とハンス君。
「あのね~来年のNHKの大河ドラマの主人公は、紫式部っていう、平安時代の女流作家さんなの。『源氏物語』っていうお話を書いた人で、その作品は、時代を経ても、今も読まれているんだよ」とミモロ。
「すごい!大ベストセラーだね~確か、いろいろな国の言葉に翻訳されてドイツ語でもあるんじゃないかな?」とハンス君。
「うん、そう…来年は、絶対紫式部に注目が集まるんだ~。だから、ミモロもその時流にのって、来年のミモロカレンダーの1月に、紫式部で登場したいの~」と。
「そうなんだ~ミモロちゃんって、結構時流を意識するんだね~」とハンス君。「まぁね~」というミモロです。

まず二人は、「石山寺」の事務所に撮影の許可を頂きに…

事前にお願いしていた撮影許可がおり、広報ご担当の方と共に、さっそく境内で撮影場所を探すロケハン(ロケーションハンティング)に出発です。

「やっぱり本堂がいいんじゃな?」と、二人は、石段を上り本堂へ

「待ってよ~」とミモロ。「大丈夫、ゆっくりでいいからね~」と相変わらず優しいハンス君。

「う~この建物、いい感じ~歴史を感じる~」と、懸崖造りの本堂を見上げます。


さて「石山寺」は、琵琶湖から流れる瀬田川の西の山にある真言宗の大本山です。

奈良時代、聖武天皇が東大寺の盧舎那仏(大仏)の建立を発願。でも、それに使う金が見つからず、良弁僧正がこの地に草庵を建て、祈願したところ、お告げによって陸奥国から金が採掘され、無事に大仏の建立を達成。
この時の草庵をルーツに、「石山寺」が創建されます。

境内の至る所も露出している硅灰石(天然記念物)。

この上にお堂などが建てられていることから「石山寺」の名が…。

ご本尊は、秘仏「如意輪観世音菩薩」。安産・福徳・縁結び・厄除けの御利益がある観音さまで、広く人々に信仰され、平安時代には、京都の「清水寺」、奈良の「長谷寺」と並び三観音とわれ、多くの人が参拝に訪れたのです。
そんな時代…京の都からも貴族や女流文学者が多数参拝。そのひとりが紫式部です。

間もなく紅葉に彩られる国宝の本堂。

滋賀県最古の木造建築物で、承暦2年(1078)の大火で焼失したものの、内陣は、永長元年(1096)に再建。さらに外陣は慶長7年(1602)に淀君の寄進で増築されました。
「こんな歴史的な場所で撮影するんだ~緊張しちゃうね~」とハンス君。

「う~紫式部って、どんなコスチューム着るんだろ?」と、日本の文化や歴史などに興味があるクマのハンス君。

「見て~この人が紫式部さんだよ~」とミモロは、本堂の一角に座っている人形を示します。

紫式部は、多くの平安貴族の女性たち同様、石山詣でこの地を訪れました。そしてここに籠り、琵琶湖に映る十五夜の美しい月を眺め、「源氏物語」の構想を得て執筆を始めたと伝えられています。

「どこで撮影しようかな~」と、ハンス君とミモロは、本堂のあちこちを見て回ります。


「ここどうかな?」と、本堂から外が見える場所へ椅子を置いて頂くことに…


「じゃ、ミモロちゃん、撮影用の衣装に着替えて…」とハンス君。

「OK!今着替えてくるね~」と、ミモロは、本堂の一角でお着換え…

「こんな感じでどう?」と、ハンス君に声を掛けるミモロ。

「え、え~ミモロちゃん…」と、着替えたミモロの姿に声も出ない様子です…。

さぁ、いよいよカレンダーの撮影が始まりました!

*「石山寺」の詳しい情報はホームページで

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「清水焼の郷まつり」で出会ったお気に入りの作品。「モノマル」と「創作陶磁器楽土」

2023-10-25 | ものづくり

「これなんだろ?」と、「清水焼の郷まつり」を訪れているミモロが、足を止めたブース。

小さな焼き物が並んでいます。
「それは、吊るしてインテリアアクセサリーにしたり、使い方はいろいろですよ」とお店の方。

「この器も素敵~」と、モダンな感覚の器にミモロは、興味津々。


このブースは「モノマル」という木津にある陶器工房。

大学で陶芸を学んだ、陶芸家の久保田純さん。さまざまなクラフト展に出品し、高い評価を得ている陶芸家です。


木津には、ギャラリーと工房があり、ワークショップや陶芸教室もなさっているそう。
「ミモロも参加したいなぁ~」とポツリ。

白と黒を基調にしたモダンな作風。「こういうの素敵~いろいろな料理に合うし~」とミモロ。


現代のライフスタイルにマッチしたテーブルウェア。食卓や住まいが、おしゃれになる品々です。


オンラインショップも開設。ぜひ覗いてみてください~。


*「モノマル」の詳しい情報はホームページで


広い会場内を歩き回るミモロ…
「ここにも、寄ってみよう~」と。


「キャ~可愛い!シロクマさんがお風呂に入ってるみたい~」


器の中に、シロクマの姿…飲み物を入れると、まさに水遊びをしているように…


ここは、陶磁器クリエーター 多田せいぞうさんの「創作陶磁器 楽土」のブース。

動物をモチーフにした陶磁器の作品は、洗練された雰囲気が漂う大人の遊び心が…。

「わ~いっぱい並んで、日向ぼっこしてるみたい~」とミモロ。


これは箸置き…「でも、お腹にお箸のせる重そうで可哀そう…」というミモロ。それに微笑む多田さん。


「これ欲しいなぁ~。あとで買いに来ます」とミモロが気に入ったのは、小さな鏡餅。

でも、他を回って戻ってきたら、売り切れになってました。残念~「気に入ったら、すぐ買わないと…」と。

この作品はなさそうですが、他に、いろいろオンラインで購入可能です。

*「創作陶磁器 楽土」の詳しい情報はホームページで

「会場には、いろいろな食べ物があるフードストリートもあるんだよ~1日中過ごせるかも…」と。


時間のゆとりをもって出かけることをおすすめ。「来年が楽しみだね~」と。

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京都最大の陶器市。4年ぶりに訪れた「清水焼の郷まつり」。格安で買える窯元の品

2023-10-24 | イベント

「4年ぶりに来たかも…と、10月22日、ミモロは、山科の清水焼団地町で開かれた「清水焼の郷まつり」にやってきました。

清水坂からこの地に移転した清水焼の窯元。多くの窯元が集まる清水焼団地町に、久しぶりの賑わいが戻っています。

この日は、最終日、ミモロはお友達を誘って、「午前中に清水焼の郷まつりに行って、午後、時代祭の行列見ようよ」と。
地下鉄東西線の「椥辻駅」から、清水焼団地町への無料シャトルバスで、現地に到着。すでにかなり賑わっています。


「どこから見ようかな?」キョロキョロ。ここには、20軒近い窯元と京都府各地からの陶芸業者や作家が、80以上仮設テントで参加しているのです。

ミモロは、まず、普段はあまり入ることがない、地元の窯元を訪ねることに…
京都の伝統工芸である清水焼の技を伝える、創業120年の「雲楽窯」へ

店内には、清水焼らしい品々が…

「おや~あなた、前にも来たことありますね~」と、三代目窯元の斎藤雲楽さんにお声を掛けていただきました。

「はい、以前、ここで工房見学させていただきました」とミモロ。「そうですか~」と笑顔で…。
「今日は、どの作品も特別価格になってます。この小鉢なんか、どうですか?」と。

愛らしい小鈴の形の器です。「わ~素敵…」そう、本当に日頃は手が出ないような茶道具も、かなりお手頃に…。

次に向かったのは、「京焼ギャラリー 洛中洛外」。

ギャラリーにもなっている建物の中には、さまざまな作家さんの作品が…


窯元の工房の前に並ぶ品々…
 
ミモロは、ひとつひとつ窯元を巡ります。

伝統的な清水焼だけではなく、「TOKINOHA]では、その技巧を使い、現代的な作品も…
 

日常の器で人気のたち吉も…
 
お友達は、ここで素敵な器を格安で求めて嬉しそう…。

さらにミモロは、窯元の店先を巡ります。

「3つで1000円だって~」
「あ、こういうの可愛いね~」とミモロは、箸置きに興味を…。

箸置きではなく、壁に貼ったり、いろいろ使える箸置きです。

「あ、こんにちは~」と挨拶したのは、東福寺近くに窯がある「陶葊」。
 
ここにも、ミモロは以前伺ったことがあるのです。

まだまだ素敵な陶器が…
明日は、ミモロが気に入った作家さんの作品をご紹介します。

「また明日ね~」と「陶葊」の招き猫といっしょに…



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秋晴れに眩しい時代装束行列。三条通で「時代祭」を見物。

2023-10-23 | 京都

ピーヒャラピーヒャラ…「あ、軍楽隊の笛が聞こえて来たよ~」と、ミモロが耳をピクピクさせて待っています。


10月22日、秋晴れの京都では、「京都三大祭」(葵祭、祇園祭)のひとつ「時代祭」が、コロナ前の姿に復活し、都大路を華やかに進みました。

「時代祭」は、三大祭の中で、最も新しく明治28年に「平安神宮」の創建に伴い、記念奉祝行事として始まった時代風俗行列です。行列は、明治維新から平安時代へ。平安京の歴史に関わる人物や風俗が登場。20列およそ2000人が奉仕する大行列。「葵祭」や「祇園祭」は、神事が中心ですが、「時代祭」は、京都が日本の首都として千年に渡り培ってきた伝統工芸の技を披露することを主眼にしています。厳密な時代考証をもとに製作された装束や祭具などを見物することが、見物のポイントになります。

「装束などがよく見えるように、行列は、割とゆっくり進むよね~」とミモロ。言い換えれば、京都のメインストーリーを使った大規模なファッションショーと言えるかもしれません。「ということは、通りがランウェイなんだ~」とミモロ。

この日、三条通にお友達とやって来たミモロ。「あ、ミモロちゃん、よかったらここどうぞ~」と通りに面した場所に椅子を並べられていた「カドヤ商店」のご店主の廉屋さん。「粟田神社」のお祭りなどでお世話になっている方です。
「ありがとうございます~」と、ミモロは、椅子に座って、行列を見物させていただくことに…。


以前、行列に参加なさったことがある廉屋さん。「結構歩くの大変なんですよ~武将の姿も重いしね~」と。
南向きの椅子には、陽光が注ぎ、「ここにいると、きっと日焼けするね~」と。でも、ポカポカと暖かいお席です。

「あ、行列来たよ~」


次々にミモロの前を、行列が過ぎてゆきます。
「眩しくて、逆行だから写真うまく撮れないね~」と、心配するミモロ。その言葉通り…

ときどき、知り合いの姿を行列に見つけ、大きな声で呼びかけ、手を振ります。


さて、行列の中でも人々が注目するのは、女人列。大原女、桂女などが続きます。


「淀君だ~」

「静御前だって~」


常盤御前は、今若、乙若の2人の息子を伴っています。


「清少納言と紫式部は、車に乗ってる~」


「う~眩しい~」と、目を細めながら見物。


本当にずっと見物をしていると、日焼けしていくのがわかります。「暑い!」


そんな眩しい光の中で、また知り合いを見つけました。「ここだよ~」と手を振るミモロ。


行列の最後のパートは、神幸列で、「平安神宮」のご祭神孝明天皇と桓武天皇の鳳輦が進みます。


白川女献花列を見送って、ミモロの時代祭見物を終了。


「三条通の特等席で見物させていただいちゃった~」と、廉屋さんにお礼を言って、その場を離れたミモロです。

たくさんの京都市民が支える「時代祭」。
この日は、他でもいろいろな祭りや催事が行われ、「スケジュール立てるの大変~」と。

実は、10月22日の午前中、ミモロは、大陶器市の山科の清水焼の郷まつり」へ出かけていました。
明日は、そのレポートをお伝えします。

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世界的な美術展で注目される現代美術家の井田幸昌展。「京都市京セラ美術館」で12月3日まで開催。

2023-10-22 | アート

「すごく迫力あるね~」とミモロが驚くのは、現代美術家である井田幸昌さんの作品。

「これ、ポートレートだって~」自分の内面を大胆に表現したインパクトがある作品です。

秋晴れの10月21日に、ミモロは「京都市京セラ美術館」を訪れました。


「ここだね~」と向かったのは、「井田幸昌展/パンタ・レイ~世界が存在する限り」という展覧会です。


「一期一会」をテーマとし、絵画作品を中心に、彫刻や版画作品を制作。ドラマチックな表現で、自分自身や身近な人々などを出会ったその日に描く絵日記のような「End of today」シリーズなど、海外で注目された作品を中心に、国内未発表の作品などが多数展示されています。


鳥取県出身で、彫刻家である父の影響から、幼い頃から芸術的な才能を開花。東京藝術大学大学院油画修了。在学中から、さまざまな作品を発表。2017年からロンドンで初の個展を期に、海外で活動。パリ、シカゴ、北京など世界各地で個展や展覧会を多数開催しています。

「ともかくすごくパワフルな作品だね~」


立体の作品も多数…


ミモロが、驚いたのは、大きな木から彫った作品。


その作品の多さに驚きます…「まだ33歳なんだって~」と。
絵日記のようい日々をつづる…「ホントに、毎日作品作ってるのかも…」と思ってしまいます。


ともかく、作品から放射される独特のパワーに圧倒されたミモロでした。

「オリジナルグッズもいろいろあるよ~」


美術館の中を歩き回るミモロ。


ふと足を止めたのは、ホールの壁面に映し出された映像です。


美術館の歴史を伝える映像で、特に、戦後、昭和27年まで、GHQに接収されていた時代に興味を覚えたミモロです。

「行進してる~」

また、館内のホールには、バスケットボールを楽しんだことが伺える映像も…


京都市に戻った美術館…「へぇ~フランス美術展やってたんだ~」


「ミロのヴィーナスも来てたんだ~」

美術館の歴史が、目の前に広がります。

現代を代表するアーティスト、そして同じフロアでは、竹内栖鳳の特別展と時代を超えた芸術に出会える美術館。


「今、ここにいるって、奇跡なのかも…」と、井田幸昌さんの作品のテーマが蘇るミモロです。

「まだ、あんまり紅葉してないね~」と美術館の庭で

でも、空気は、とても冷えています。

「明日は、時代祭だね~」

「平安神宮」の前には、時代祭の行列の観覧席が準備されていました。22日は、行列のゴールであるこの場所に、大勢の人々の笑顔が見えることでしょう。

*「京都市京セラ美術館」の詳しい情報はホームページで

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